古墨(こぼく)を高価買取!中国文房具の査定ポイントを徹底解説!

古墨を売りたいお客様へ

書道をするときに使う固形の墨は、目にしたことがある方が多いでしょう。しかし、古い中国美術の墨は独自の価値を持つことをご存知ですか? 製造から10年以上経過した墨(古墨)は書道家の間でとても人気があります。 古墨はセットで10万~30万円程度で取引されています。

古墨についての解説

古墨とは、製造から10年以上経過した固形の墨です。発色が安定しているという特徴があるため、書道家や愛好家にとても人気があります。 特に、古代中国で作られた古い墨は質が高く、芸術的な価値もあるため、一本で千円〜3万円程度と高額な値段で取引されています。現代の墨との違いは、見た目では墨そのものに、細かい着色や彫り物がしてあることが挙げられます。 また、製法の違いとして、現代日本で作られている墨と比べて膠(にかわ)と煤(すす)の配合量が違うという点が挙げられます。

古墨の歴史

古墨は、古代中国の明の時代に作られたものが大変有名です。世界最古の墨は、正倉院に保管されている新羅の墨と言われています。唐の時代になり、墨作りのプロ(墨匠)が登場し、特に徽州で墨作りが盛んにおこなわれました。今でも、徽州では墨作りは地場産業として栄えています。 明の時代になって、著名な墨匠(程君房と方于魯)が誕生し、墨そのものが単なる文房具以上の価値を持つようになっていきました。 当時は墨のカタログ(墨譜)も作られていたので、この時代の墨の人気を伺うことができます。質の高さと華やかなデザインや凝った意匠から、古墨といえば明時代に作られた墨を指すようになりました。 現代では、古墨も墨譜も、それぞれに価値を持ち取引されています。

古墨の代表作や作者

程君房 (作品は「程氏墨苑」に収録) 方于魯 (作品は「方氏墨譜」に収録) 爵禄封侯 (程君房) 百雀図(程君房) 五清(方于魯)

古墨の買取査定ポイント

明の時代に作られたものかどうかが一つの査定ポイントになります。 というのも、古墨は同じ型を使って別の時代に作られたものも多いためです。 偽物というわけではなく、技術の伝承の為に昔から使われている型を使っているだけであり、さらに古墨は製造から10年以上経ったものをいうので、明の時代に作られたものではなくとも古墨である場合もあります。同じ古墨であっても「明代の古墨」であるかどうかの鑑定は、古墨に詳しい人しか見分けることができません。 また、墨は割れたり欠けたり、湿気で劣化する為、割れ、欠けがなく湿気に影響されていないことが重要です。
  • 明代に作られた古墨であること
  • 割れたり、欠けたりしていないこと
  • 湿気で劣化していないこと

古墨の取引相場価格

古墨は、1本あたり千円〜3万円程度で取引されています。ただし、高い物だと10万~15万円になることもあります。箱が付いているものや、数本セットになったものは取引価格が高くなります。

古墨の買取についてのまとめ

古墨は、古代中国で作られ、使われていた文房具です。現在では単なる文房具としてだけではなく、鑑賞価値のある美術品として取引されています。特に明代の古墨は華やかで質が良いことが特長です。取引相場は千円〜3万円程度で、特に保存状態が良いものほど高値がつく傾向にあります。