ジョアンミロ(Joan Miró)を高価買取!絵画作家の査定ポイントを徹底解説!

1.ジョアン・ミロを売りたいお客様へ

ジョアン・ミロはスペイン出身の絵画作家で、ダダとシュルレアリスムに大きな影響を受けました。芸術への飽くなき探求心を抱えていたジョアン・ミロは、さまざまな技法にチャレンジするだけではなく、リトグラフなどの版画や彫刻、そして壁画や巨大なモニュメント作品を制作しました。時代によって画風が変わったジョアン・ミロですが、彼の最大の特徴はなんといってもオートマティズムを用いた作品制作にあります。半覚醒状態で描かれる作品はまるで夢の絵画のようで、抽象絵画と具象絵画のハイブリッドのような不思議な世界観を描きました。

2.ジョアン・ミロについての解説

初期の頃のジョアン・ミロは、フォービズムやキュビスム色の濃い作品を制作していました。その後、細密な描写の作品を描くようになり、次いで伝統的な絵画技法を批判して絵画の暗殺を宣言し、オートマティズムによる自由なドローイングを行いました。半覚醒状態は潜在意識とコンタクトを取りやすい状態になります。そんな状況下で描かれたジョアン・ミロの作品は、どんな画家にも描けない独創的なものになりました。しかしスペイン内戦が始まると、ジョアン・ミロの画風はさらに変化します。夢の絵は悲壮感や怒りに取って代わられ、「野生時代」と呼ばれた力強く荒々しいタッチの作品へと変化しました。

3.ジョアン・ミロの歴史

1893年、ジョアン・ミロはスペインに生まれます。1912年から3年間、フランセスク・ダ・ガリ・ファブラに絵を学びます。1918年、ダルマウ画廊で初の個展を開催。1924年にはパリに赴き、シュルレアリスムの運動に参加しました。自由奔放で独創的なジョアン・ミロの画風は、シュルレアリスムの中のシュルレアリスムとして評判になります。スペイン内戦により家族と共にパリを離れたジョアン・ミロは、やがてマヨルカ島のパルマに落ち着きます。そこでアトリエを築いたジョアン・ミロは、油彩画だけではなく彫刻や壁画などの作品制作にも挑戦しました。

4.ジョアン・ミロの代表作品

「カタルーニャの農夫の頭」1924年 「メゾナイトの絵画」1936年 「古い靴のある静物」1937年 「星座に向かって飛び立つ手」1974年 「アルルカンのカーニバル」

5.ジョアン・ミロの買取査定ポイント

ジョアン・ミロの作品の買取査定ポイントは、人気のある作品かどうか、そして作品の種類にあるといえるでしょう。また、真作かどうかも重要な査定ポイントになります。時代ごとに画風が変わったジョアン・ミロですが、やはりオートマティズムによって制作された作品は人気があります。また、一般的には水彩画やデッサンよりも油彩画のほうが査定額が高くなる傾向にあり、作品の種類によって査定額が異なります。高額買取が一般的なジョアン・ミロですが、リトグラフなどの版画作品は比較的低い価格で買取になる場合があるようです。
  • 人気のある作品か
  • 作品の種類
  • 真作かどうか

6.ジョアン・ミロの買取相場価格

基本的に、ジョアン・ミロの油彩画の真作が買取市場に出回ることはほとんどない、と考えて良いかもしれません。世界的に有名な絵画作家ですから、ジョアン・ミロの作品は数千ドル以上の価値があるものが多いでしょう。しかし、インターネットのオークションのジョアン・ミロの作品の買取査定価格は、約2万円から20万円となっています。ちなみに、ジョアン・ミロの肉筆原画とされている無題の作品は、20万円で取引されました。この作品にはミロ美術館の認証印が施されており、真作証明済みのものとして出品されています。

7.ジョアン・ミロの買取についてのまとめ

世界中のコレクターを有する有名絵画作家のジョアン・ミロ。ユニークな技法と唯一無二の画風は、現代に生きる人々をも魅了してやみません。絵画作品は真作であれば高額査定の対象になりますから、真作証明ができるかどうかを確認しておくようにしましょう。