水滴(すいてき)を高価買取!煎茶道具の査定ポイントを徹底解説!

1. 水滴(すいてき)を売りたいお客様へ

水滴は水を注ぎ足すための道具で「水柱(すいちゅう)」や「水指(みずさし)」とも言い、煎茶道や茶道、書道などでも使用されます。煎茶道と茶道では使い方が僅かに異なります。茶道の水滴に比べ、煎茶道の水滴は種類が多いのが特徴です。中国から伝来した際には酒器だったとされています。また素材も陶磁器、金属製、竹な様々なものから作られています。意匠を凝らしたものもあり、コレクターに人気があります。

2. 水滴(すいてき)についての解説

水滴は煎茶の点前の際に必要な水を入れておく器のことです。流派によって「水柱」、「水指」などと呼ぶこともあります。様々な形状がりますが、大きく分けて「後手式」と「上手式」、「割手式」に分かれます。後手式は胴体部の後ろに持ち手がついたものです。上手式は、やかんのように胴体部の上に取っ手が付いたもので、割手式は持ち手の部分が2本の金属線でできています。また全体の形も「爪式」、「筒式」、「桃形」、「四方式」など多種多様です。元々は酒器だったものを転用したとされ、派手なものも多くあります。 煎茶道でも抹茶のような水滴を使うこともありますが、そのときには杓を使用します。

3. 水滴(すいてき)の歴史

煎茶道が確立したのは江戸時代初期の隠元隆琦であったとされています。18世紀頃は、煎茶が当時最新の中国文化であったたこと、形式にとらわれずにお茶を楽しみたいということから急速に広まっていきました。茶道具もこの頃に持ち込まれたと考えられます。 水滴は明や清では酒器だったとされ、それを転用したとされています。そのため多種多様な形状があり、また使用する機会が多く目立つ道具のため、華やかな形状のものも多く作られました。 他の煎茶道具と同様に、中国伝来のものが珍重されています。ほとんどが陶磁器製でまれに金属製のものも使用されました。

4. 水滴(すいてき)の代表作や作者

  • 雲気文七宝水滴  江戸時代
  • 金襴手水指 支那窯(きんらんでみずさししなよう) 明時代
  • 色絵人形水注(いろえにんぎょうすいちゅう)    明時代

5. 水滴(すいてき)の買取査定ポイント

どの時代の、誰の作品かが重要な査定ポイントとなります。証明書や鑑定書があれば尚良いでしょう。また水漏れが無く現在でも使用できるか、箱はついているかなども大切です。 代表的な査定ポイント
  • どの時代の誰の作品であるか(証明書や鑑定書があれば尚良し)
  • 作者の署名(印・銘)があるか
  • 保存状態は良好か(欠けなどはないか、箱が残っているかなど)
  • 大きさはどれくらいか

6. 水滴(すいてき))の取引相場価格

水滴は素材や時代によって価格が大きく違ってきます。 例えば陶磁器製の中国の水滴には約54万円の値がつきました。見た目はシンプルな作りですが味があり、底部に銘が入っています。蓋裏や注ぎ口に傷があります。 また横約19.71cm、高さ約14.7cmの水滴は同じくシンプルな作りですが、約43万円の値となっています。こちらも底部に銘があり、中国伝来のものです。 中国伝来のもの、底にしっかり銘が刻まれているものは高値になる傾向にあります。

7. 水滴(すいてき)の買取についてのまとめ

水滴はやかんに水を足したり、茶碗や急須、湯冷ましを清めるために水を注ぐのに使用されます。煎茶道の中では重要な役割を果たしており、使用する機会も多いことから華やかな形状のものが多く用いられました。形状も「桃形」、「四方式」、「瓜式」など多種多様です。 そのため意匠を凝らしたものも多く、コレクションとして人気があります。またシンプルな味のあるものも好まれます。時代や作者によっては高額査定の可能性もあります。