青木 龍山(あおき りゅうざん)を高価買取!陶芸作家の査定ポイントを徹底解説!

1.青木龍山を売りたいお客様へ

青木龍山とは、昭和から平成にかけて活躍した陶芸家です。有田焼で有名な地域に生まれた青木龍山でしたが、有田焼の特徴ともいえる華やかな色絵や染付の磁器ではなく、主に漆黒の天目釉を制作しました。また、広口の磁器や花器を中心にモダンな造形の磁器制作を行い、有田焼の第一人者となった人物です。青木龍山は、日本文化の発展に寄与したとして、2008年に佐賀県で初めて文化勲章を受章しました。

2.青木龍山についての解説

有田焼といえば、透き通るように美しい白磁や繊細で華麗な絵付が特徴となっています。ところが、青木龍山は鉄釉をかけて焼成する漆黒の天目釉を次々と制作しました。保温に優れているため茶道を愛好する人々に支持された天目茶碗は、艶やかな黒い色が魅力となっています。初期の頃には、有田焼らしい白磁の作品や染付や色絵の作品なども制作していた青木龍山ですが、中期以降はより自由な創作活動を行い、ユニークな造形の多様な作品を残しています。

3.青木龍山の歴史

青木龍山は、焼き物で有名な佐賀県の有田に生まれます。陶磁器製造販売会社を営んでいる両親のもとに生まれた青木龍山は、一旦は美術教師になるものの家業を手伝うために実家に戻ります。実家の会社が倒産したことで陶磁器デザイナーとして生計を立てる傍ら、陶芸家としても活躍しはじめます。青木龍山は、天目釉に鉄砂や銀砂で条線模様を施し、伝統的な天目茶碗を現代的に仕上げました。生涯弟子を取らなかった青木龍山でしたが、日本の文化に大きな軌跡を残したとして文化勲章を授与されました。

4.青木龍山の代表作や作者

『容映』 『胡沙の舞』 『海鳴り』 『想苑』

5.青木龍山の買取査定ポイント

青木龍山の買取査定ポイントは、真作であるかどうかという点にあるでしょう。主に茶碗などの茶器や花瓶を多く制作した青木龍山ですが、作品が本物であると証明できるかどうかは、査定額に大きく影響します。異色の有田焼作家として青木龍山は大変人気がありますから、鑑定書や共箱のほか、陶印があるなどの真作証明ができれば査定額はアップするでしょう。
  • 真作であるかどうか
  • 鑑定書が付いているか
  • 共箱・共布などが付いているか

6.青木龍山の買取相場価格

青木龍山の作品の買取相場価格は、約2万円から20万円ほどとなっています。華やかで色鮮やかな作品が多い有田焼の中でも、青木龍山の作品はいずれもシャープで洗練された印象を与えます。そんな青木龍山の作品の一つである「油滴天目茶碗」は、約15万円で取引されました。こちらの作品は、共箱・共布・栞付きで高台脇に銘があり、真作証明がなされています。一方、大胆な筆使いで向日葵が描かれている「天目釉彩向日葵 皿」は、共箱・栞が付いており高脇台に銘がある作品で、およそ11万円で取引されました。さらに、青山龍山の作品の中では珍しい染付の作品である「染付彫花紋 花器」は、共箱・栞付きで約5万円で取引されました。こちらは手轆轤で成形されており、すっきりとしたフォルムが凛々しい印象を与える作品となっています。

7.青木龍山の買取についてのまとめ

佐賀で初めて文化勲章を受章し、独創的な器を次々と作り続けた青木龍山は、現代日本を代表する陶芸家です。人間国宝の認定は受けていませんが、優れた作品を数多く制作しました。青木龍山の端正な作品は、多くの人から高い評価を得ています。そのため、青木龍山の作品を売りたいと考えているならば、迷わず査定に出すことをおすすめします。その際には、鑑定書や付属品など、真作証明ができるものを添えて査定に臨むようにしましょう。