島岡 達三(しまおか たつぞう)を高価買取!陶芸作家の査定ポイントを徹底解説!

1.島岡達三を売りたいお客様へ

島岡達三は、昭和から平成にかけて活躍した陶芸家です。縄文象嵌(じょうもんぞうがん)の技法は、縄文土器の研究を重ねた島岡達三によって考案されました。家業が組紐師であったこと、そして民芸運動のメンバーであった濱田庄司に師事したことが、島岡達三独特の技法である縄文象嵌のヒントになったと考えられています。1996年には民芸陶器の重要無形文化財の保持者として人間国宝に認定され、用の美が特色である民芸陶器の作風を確立しました。

2.島岡達三についての解説

縄文土器を再現し、自らの技法と組み合わせた縄文象嵌という新しい技法を考案した島岡達三。彼のこの技法は、縄目を地肌に施し、模様を付けた部分に違う色の土をはめ込むものです。成形した器が半乾きの状態で縄目の模様付けが行われ、縄模様が付いた部分も含めて化粧土を全体に塗ります。しっかり乾燥してから表面を削り取ることで、縄目跡に化粧土が残って、まるで縄文土器のような縄目跡のある磁器が出来上がります。島岡達三は34歳のときに独立しますが、この頃には縄文と象嵌を合わせた技法の基本形は完成していたといわれています。

3.島岡達三の歴史

1919年に東京に生まれた島岡達三は、帯締めなどの組紐を作る組紐師のもとに生まれました。東京工業大学窯業学科を卒業した後、栃木県の益子に移住して濱田庄司に師事しました。栃木県窯業指導書に勤める傍ら、縄文土器の研究に没頭し、古代土器を再現して標本を作りました。1953年に独立して自分の窯を築き、縄文象嵌のほかにも、赤絵の技術を活かした作品なども制作するようになります。穏やかな作風が特徴的な島田達三は、77歳のときに人間国宝に認定されました。

4.島岡達三の代表作と作者

『塩釉象嵌縄文大皿』 『窯変象嵌縄文壷』 『灰被縄文象嵌壷』 『地釉象嵌縄文長角鉢』

5.島岡達三の買取査定ポイント

縄文土器の文様付けと、三島手(みしまで)という李氏朝鮮時代の象嵌技法を融合した島岡達三の買取査定ポイントとして、共箱や鑑定書などの付属品が揃っているかという点が挙げられるでしょう。島岡達三の個性的な技法が活かされた作品は、真作証明がなされることで一層価値が上がるものです。作品の価値を上げて査定額に反映するには、収集家が喜ぶ状態で査定に出す必要があるでしょう。
  • 共箱や鑑定書などの付属品は付いているか
  • 保存状態は良好か

6.島岡達三の取引相場価格

島岡達三の取引相場価格は、約3万円~40万円ほどとなっています。人間国宝に認定されており、確かな陶芸技術を有する島田達三ですが、全体的に控えめで穏やかな作風が特徴です。そのため、絢爛豪華で華美な磁器を好む方や、色絵磁器などを好む方の目を惹く作品とはいえないかもしれません。相場価格の一例ですが、高台脇に「タ」の彫銘がある、共箱と栞付きの「窯変象嵌縄文壷」が約36万円で取引されました。また、青い塩釉の発色が美しい「塩釉象嵌縄文椀」は、共箱と栞付きで約15万円で取引されました。実用的な磁器が多い島岡達三の作品には、茶道具や大皿などが存在しますが、大作である壷はそれらと比較すると高額で取引される傾向にあります。

7.島岡達三の買取についてのまとめ

島田達三の高額買取を希望しているのであれば、真作として保証できること、そして付属品が揃っていることが重要なポイントです。熱心な収集家が存在してはいるものの、斬新な造形や繊細な色絵技術が施されているわけではない島岡達三の作品を、観賞用として買い求める人は限られているかもしれません。しかしながら、島岡達三は人間国宝として国内外で評価されている陶芸家ですから、作品の種類によっては高額での買取を期待することができるでしょう。