漆器(しっき)を高価買取!伝統・工芸品の査定ポイントを徹底解説!

1. 漆器を売りたいお客様へ

漆器は、木や紙などに漆を塗り重ねて作る工芸品です。漆器には、日常的に使う食器から、根付、棚、はたまた車体まで、あらゆるものが存在します。 蒔絵や沈金など、その技法も多岐にわたり、非常に高価なものが多数存在するのが特徴です。 漆工芸品は制作するのに高度な技術と手間がかかるため、そもそもの値段が高い上に、愛好家も多く、歴史的理由や希少度などの様々な付加値がついて高値で取引されています。 漆器の査定ポイントをまとめましたので、ご自宅に漆器をお持ちの方はぜひご参考にされてください。

2. 漆器についての解説

漆器とは、木や紙をベースに、ウルシから取れる樹液「漆」を塗り重ねて加工していく我が国が誇る伝統的な技術です。一口に漆器と言っても、日常品から高級品まで様々なものが存在します。輪島塗、津軽塗などは知名度が高いのでご存知の方も多いでしょう。漆器には様々な技法が施され、特に蒔絵や螺鈿、沈金などは熱狂的な愛好家の方が存在します。 また、香道・茶道・書道など、日本の伝統作法のお道具にも漆が塗られた漆器は多く、例えば茶道具の棗などは、漆器の愛好家と、茶道具を収集されている人の両方から需要が高い美術品です。

3. 漆器の歴史

日本での漆器の歴史は非常に古く、北海道の垣ノ島遺跡から、およそ9000年前の漆工芸品が出土しています。この発見のおかげで、日本が縄文時代早期の前半から非常に高度な漆工芸技術を持っていたことがわかりました。 世界的観点から見ても、漆器は日本の工芸品とする見方があり、陶器を英語で「チャイナ」と呼ぶのと同じように、漆器は「ジャパン」と表記されています。

4. 漆器の代表作

虫籠蒔絵菓子器 江戸時代 19世紀 東京国立博物館

5. 漆器の買取査定ポイント

  • 豪華な金蒔絵や沈金、螺鈿の技巧が施されているものは超高額査定の可能性あり
  • 椀などの食器は、10客セットなど全て揃っているのが望ましい
  • 文庫・硯箱・短冊・文台など一式揃っていると査定額アップ
  • 作者や制作された場所が分かると高評価
  • 作者の知名度も重要。
  • 汚れ・欠け・割れなどがないか。
  • 付属品の有無 箱や説明文などが一緒に残っていると査定額アップ

6. 漆器の取引相場価格

漆器といっても様々なものがあるので、一概には言えませんが、漆器の器であれば10客セットの完品で1万円前後の査定になります。ただ、明治時代の高級懐石膳用の蒔絵が施された漆器は10客セットで20万円ほどの査定額になることも。 他にも、茶道具・棗だと、15000円前後の買取査定になることが多いですが、人間国宝作の漆の棗であれば70万円ほどになることもあります。

7. 漆器の買取についてのまとめ

漆器は、非常に人気が高い工芸品で、茶道具・香道具・仏具なども多く存在し、非常に価格の幅が広い骨董品です。一見何の変哲も内容な器が超高額査定になったり、ただのお茶の葉入れのような箱が数十万円になることもあります。漆器の鑑定には確かな審美眼が必要になりますので、ご自宅に漆器をお持ちの方はぜひ査定に出されてみてはいかがでしょうか。