津軽塗(つがるぬり)を高価買取!漆器の査定ポイントを徹底解説!

1. 津軽塗を売りたいお客様へ

津軽塗、漆器の中では、輪島塗ほど知名度が高くありませんが、細かく研磨して作られる独特の模様に愛好家が多い塗り物です。 堅牢な漆器としてはもちろん、産地である青森の伝統と合わせた津軽塗の津軽三味線なども非常に高く評価されています。 今回、津軽塗の査定ポイントをまとめましたので、ご自宅に津軽塗をお持ちの方はぜひご参考にされてください。

2. 津軽塗についての解説

津軽塗は、青森県弘前市を中心に制作されている青森県を代表する伝統工芸品です。津軽塗の特徴といえば、何と言っても、半年もの時間をかけて数十回重ねた漆を研摩仕上げして作り出す、独特な模様です。300年もの間守り伝えられた津軽塗の技法は4つあります。 「唐塗」 津軽塗といえば、唐塗と言っても過言ではないほど有名な模様です。穴が空いた特殊なヘラを使用して、凹凸のある模様をつけ、独特なまだら模様に仕上げていきます。なんとも言えない味わいのある模様です。 「七々子塗」 七々子とは、魚の子という意味で、その名の通り、魚の卵が密集したような模様をしています。菜種の実を埋め込んで小さな輪紋を作っていくため、均一ではなく不揃いで歪な丸が集まって、鹿の子模様のような風合いを作り出します。高級感と上品さが人気の模様です。 「紋紗塗」 紋紗塗は、光沢のある黒漆と光沢のない黒漆を併用することによって生み出される模様です。派手さはないものの、落ち着いていて上品な雰囲気をもつ模様です。 「錦塗」 津軽塗の中でも最も豪華なのが錦塗です。七々子塗をベースに、菜種の実でできた模様の上に、黒漆を使用して唐草模様や紗綾型文様をつけていきます。何段階にも分けて制作する必要があるため非常に時間と手間がかかり、美しくデザインできる職人も少ないため、非常に貴重なデザインです。

3. 津軽塗の歴史

津軽塗の歴史は江戸時代に遡ります。三代藩主津軽信正が、若狭国出身の塗り師、池田源兵衛を召し抱えたのが始まりとされています。津軽塗が産業として成立したのは、明治時代初冬。江戸時代から培ってきた伝統技術を基盤にして発展しました。その後も堅牢で優美な津軽塗は発展を続け、現代に残る青森の代表的な伝統工芸品となりました。

4. 津軽塗の代表作

県重要文化財「津軽漆塗手板」弘前市立美術館蔵

5. 津軽塗の買取査定ポイント

  • 七々子塗や唐塗など、人目で津軽塗とわかるものが人気が高い
  • 椀などの食器は、10客セットなど全て揃っているのが望ましい
  • 文庫・硯箱・短冊・文台など一式揃っていると査定額アップ
  • 作者や制作された場所が分かると高評価
  • 作者の知名度も重要。
  • 汚れ・欠け・割れなどがないか。
  • 付属品の有無 箱や説明文などが一緒に残っていると査定額アップ

6. 津軽塗の取引相場価格

津軽塗の取引相場価格は5千円から数万円となっています。漆器などが一揃い揃っていれば、2万円程度の査定になることが多いです。また、高値がつきやすいのは、津軽塗を施された津軽三味線。こちらは20万円以上の査定になることも珍しくありません。

7. 津軽塗の買取についてのまとめ

青森県を代表する伝統工芸品の津軽塗。優雅な作品を作るためには、50以上の段階を踏みつつ半年以上かけて制作されているのだそう。現代でも人気がある塗物なので、ご自宅に津軽塗をお持ちの方はぜひ査定に出されてみてはいかがでしょうか。