舟越保武(ふなこし やすたけ)を高価買取!彫刻作家の査定ポイントを徹底解説!

1. 舟越保武を売りたいお客様へ

舟越保武は1912年生まれの戦後日本を代表する彫刻家です。カトリック信者でもあり、キリスト教科関連の作品が多数残されています。多くの作品は岩手県立美術館に所蔵されています。直彫りによる石彫の第一人者で、1925年の「アザレア」は文部省に買い上げられました。崇高な美をたたえた貝彫彫刻なども多数制作しています。また後進の育成にも熱心で多くの優秀な人材を育てあげました。現在でも注目されている作家の一人です。

2. 舟越保武についての解説

舟越保武は国内の彫刻界をリードしつづけた重鎮としても知られています。東京芸術大学の名誉教授としても有名で、その指導力の高さから、多くの優秀な後進を育てあげました。熱心なカトリック信者であり、キリスト教やキリシタンの受難を題材にした作品を多く残しています。1962年には高村光太郎賞を受賞、1973年にはローマ教皇パウロ6世より大聖グレゴリオ騎士団長勲章を受章しました。 晩年脳梗塞となって半身付随になっても死の直前まで作業を続け、その姿は多くの人々に感動を与えました。

3. 舟越保武の歴史

舟越保武は1912年、岩手県二戸郡一戸町に生まれます。県立盛岡中学校在学中に、「ロダンの言葉」に感銘をうけ、芸術家の道を歩み始めます。1930年に東京芸術学校彫刻科を卒業。1950年に長男が急死したのをきっかけにカトリックに帰依し、キリスト教を題材とした作品を多く生み出しました。 1967年~1980年の13年間東京芸術大学教授、その後多摩美術大学教授を務めました。そして1986年、東京芸術大学名誉教授になります。1987年に脳梗塞で倒れ、半身不随になるもすぐにリハビリを開始し、死の直前まで片手で創作を続けました。2002年89歳にて死去。

4. 舟越保武の代表作や作者

「長崎26殉教者記念像」  1962年 「原の城」        1972年 「道東の四季-春-」   1977年

5. 舟越保武の買取査定ポイント

まずは舟越保武の真作であるかどうかが重要な査定ポイントです。また箱は残っているか、保存状態は良好か、素材は何かなどの一般的な骨董品の査定ポイントもあてはまります。 代表的な査定ポイント
  • 舟越保武の真作であるか(証明書や鑑定書があれば尚良し)
  • 作者の署名(銘)があるか
  • 保存状態は良好か(欠けがない、箱が残っているかなど)
  • 大きさはどれくらいか

6. 舟越保武の取引相場価格

舟越保武の作品の多くは美術館に収蔵されており、市場に出回ることは稀です。そのため鑑定書などが無いと相場価格は安めとなっています。 たとえば額45.0×37.5×3.4cmの女性の横顔を描いたレリーフは、約3万円です。そして 高さ21cm×幅(鼻先から後頭部)12.1cmの頭像「ローラ」は約2万円です。 箱がついていたり鑑定書があったりすれば高値になる可能性があります。

7. 舟越保武(の買取についてのまとめ

舟越保武は岩手県出身の彫刻家です。直彫りによる石彫の第一人者と言われており、佐藤忠良とならぶ巨匠としても知られています。また優れた指導者でもあり、東京芸術大学、多摩美術大学にて講師を歴任し、多くの後進を育てあげました。熱心なカトリック教徒で、キリシタンの受難を題材にした作品を数多く残しています。 死の直前まで作品を作り続けた姿は、今もなお人々の心に残る作家です。そのため舟越保武の真作であれば高額査定の可能性があります。