骨董品の鑑定士とは?良い鑑定士を見分けるために知っておきたいこと

1. 骨董品の鑑定士は鑑定のプロフェッショナル

骨董品の鑑定士とは、骨董品として扱われる美術品や工芸品が本物かどうかを鑑定し、美術市場における価値を調査して見極める人のことです。 鑑定のプロフェッショナルである骨董品の鑑定士ですが、絵画や陶磁器、刀剣や茶道具など洋の東西を問わず、あらゆるジャンルの骨董品を扱います。そのため、幅広い知識を有している必要があるでしょう。 骨董品の鑑定士とひと言にいっても違いがあります。自らが精通している特定のジャンルの骨董品のみを鑑定する人もいれば、すべてのジャンルの鑑定を行っている人などさまざまです。 色々なタイプが存在する骨董品の鑑定士ですが、経験豊富で正確な鑑定ができる鑑定士に出会うことができれば骨董品の買取もスムーズに行われるでしょう。 そこで、「良い鑑定士」かどうかを見極めるために、知っておきたいことについてご紹介します。

2.骨董品の鑑定士には美術鑑定士の資格が必要?

美術品や工芸品ついてのあらゆる知識が求められる骨董品の鑑定士。専門的な知識を持っているからこそ骨董品の鑑定が行えるわけですが、骨董品の鑑定士は国家資格ではありません。 また、骨董品の鑑定士とよく似た仕事に「美術鑑定士」があります。美術鑑定士という職種は、骨董品に限らず、現代アートなど広い分野における美術品の鑑定や査定を手掛ける仕事です。 美術鑑定士を目指すため、美術系の大学や専門学校を修了したり、国家資格である学芸員資格を取得したりする人もいらっしゃるでしょう。しかし、骨董品の鑑定士と同じく、美術鑑定士になるための資格は存在しません。 骨董品の鑑定士になるために美術鑑定士になる必要はありません。 極端にいえば、骨董品の鑑定士にも美術鑑定士にも国家資格が存在しないということは、誰もが「鑑定士」を名乗ることができるということになります。 とはいえ、骨董品の鑑定士になりたければ、知識を身に着け経験を積まなければなりません。一人前の鑑定士になるためには、すでに活躍している鑑定士のもとで修業し、審美眼を養う必要があるのです。 信頼される骨董品の鑑定士になるには、確かな鑑識眼を持つ経験豊富な鑑定士のもとで勉強するよりほかに方法はないといえるでしょう。

3.信頼できる骨董品の鑑定士を見分ける方法

「良い鑑定士」とは、信頼できる鑑定士のことです。骨董品の鑑定士は骨董品の真贋と価値を正確に見極めるのが仕事ですが、骨董品の価値を左右する大切な存在でもあります。 しかし、一目見て信頼できるかどうかを知るのは不可能です。そこで骨董品の鑑定士を見極めるときに、確認したいポイントについてご紹介します。

3-1. 修業先や就業年数を確認しましょう

目利きの鑑定士になる近道は、目利きの鑑定士のもとで修業することです。信頼できる鑑定士かどうかを見分けるためには、どの骨董品店でどの鑑定士について学んだかなど、修業先について確認するようにしましょう。 また、何年就業したのかも大切なポイントです。「いつの時代に作られたものなのか」「誰の作品なのか」「どんな素材が使われているのか」「有名な作家の作品であればいつ頃の作品なのか」など、骨董品の鑑定をする際にはあらゆる視点から鋭い鑑識眼を働かせる必要があります。 どんなものでも見る目を養うには経験が大切だといわれていますが、骨董品の鑑定士にも同じことがいえます。 骨董品業界に携わった経験の長さにより、鑑識眼は培われるといえるでしょう。ですから、就業年数についても確認しておくことをおすすめします。

3-2.品物についての正確な知識があるか確認しましょう

「餅は餅屋」という言葉があるように、なにごとも専門家に任せるのが一番です。 しかし、骨董品を鑑定するプロだったとしても、中には苦手分野があったり、知識にムラがあったりする場合も。 正確な鑑定を期待するのであれば、鑑定士が買取を希望している品物についての正しい知識を持っているかどうかが重要です。 「良い鑑定士」かどうかを確認するためにも、品物に対する質問や疑問点を鑑定士に投げかけてみてはいかがでしょうか。 鑑定士のもとを訪れる前に、買取を希望する品物について自分で調べてみる方は多いでしょう。ある程度の知識を身に着けてから鑑定士のところに出向くなら、だいたいの査定額を予想できる場合もあります。 そのようにあらかじめ買取を希望している品物について調べておくなら、鑑定士の知識の有無を確認するための鋭い質問を用意することができるでしょう。

3-3.鑑定の実績を確認しましょう

骨董品業界に長い間携わっていたとしても、実績がなければ信頼に足る鑑定士とはいえないでしょう。信頼できる鑑定士かどうかを見分けるためには、これまでの鑑定数や実績について確認しておく必要があります。 豊富な実績を誇る骨董品の鑑定士であれば、品物を見極める審美眼を養っているはずです。また、たくさんの実績があるということは、それだけ世間から信頼されている証拠でもあります。 面と向かって実績を聞くなんて不躾な印象を与えてしまうのではと心配になるかもしれませんが、正確な鑑定や査定を行ってもらうためにも勇気をもって尋ねてみましょう。

4.まとめ

骨董品の買取を希望しているなら、誰でも正確な鑑識眼を備えた鑑定士にお願いしたいと思うでしょう。良い鑑定士を見分けるためにも就業年数をはじめ、品物についての確かな知識があることや鑑定の実績などはぜひとも確認しておきたい点です。しかし、実際のところ鑑定士を見分けるのはなかなか難しいでしょう。そのような場合、SATEeeeのご利用をおすすめします。SATEeeeでは、複数社の優良買取業者の間で買取査定金額を比較することが可能です。