吉田 美統(よした みのり)を高価買取!陶芸作家の査定ポイントを徹底解説!
1.吉田美統を売りたいお客様へ
吉田美統は、昭和の時代から現代に至るまで活躍している九谷焼の陶芸家です。家業の錦山窯の三代目を継ぎ、金彩色絵の九谷焼の伝統技法を習得し、庄三風と呼ばれる作品を作りました。また、加藤土師萌が用いた釉裏金彩法を取り入れて、華やかな作品を次々と制作します。吉田美統の作品には、牡丹などの植物が多く描かれており、優しく繊細な雰囲気が特徴となっています。2001年には、九谷焼の重要無形文化財保持者として人間国宝に認定されました。2.吉田美統についての解説
九谷焼の特徴は、五彩と呼ばれる5色の絵の具で絵画的な上絵付けがなされている点にあります。また、明治時代からは、金襴手と呼ばれる金彩色絵の技法も見られるようになります。吉田美統の作品には金彩色絵の作品も存在しますが、加藤土師萌の作品との出会い後、器に金箔を貼った後に模様を描き、釉薬を塗って焼成する釉裏金彩の技術を取り入れて作品を制作するようになります。花や蝶などを具象表現することにこだわり、繊細なモチーフの作品を数多く制作しています。3.吉田美統の歴史
吉田美統は、九谷焼の陶工を生業にしていた家に生まれます。高校在学中から陶芸の修行を行いますが、戦後の燃料や物資の限られた時代だったため、国が許可した磁器だけを制作していました。吉田美統は、職人たちから九谷焼の伝統技法を習得し、伝統的な九谷焼を制作していきます。しかし、同じ金を使った技法でも、さらに豊かな表現を行うことができる釉裏金彩の技法に感動し、自らの作品に取り入れるようになりました。外務省によって買上作品にリストアップされたことで釉裏金彩法の作品は注目されるようになり、2001年に人間国宝に認定されました。4.吉田美統の代表作や作者
『釉裏金彩大山蓮花文』 『釉裏金彩牡丹文』 『釉裏金彩牡丹唐草舞蝶大皿』5.吉田美統の買取査定ポイント
吉田美統の作品の買取査定ポイントは、作品の保存状態にあるといえるかもしれません。陶磁器には、使用してこそ味わいがでる作品もあれば、鑑賞用として美しい状態を維持すべき作品も存在します。鶸(ひわ)色と呼ばれるパステルグリーンに、優しい色合いの金色が映える吉田美統の作品は、鑑賞用としての色合いが濃いといえるでしょう。ですから、吉田美統の作品の買取を希望しているのであれば、保存状態が良好であるかどうかを確認しておくと良いでしょう。- 保存状態は良好か
- 鑑定書は付いているか
- 共箱・共布は付いているか
6.吉田美統の買取相場価格
吉田美統の作品の買取相場価格は、約3万円から50万円ほどとなっています。グラデーションが非常に美しい吉田美統の「釉裏金彩牡丹唐草文花瓶」は、超特大の花瓶で存在感抜群の作品です。付属品付きではないものの、こちらの作品は45万円で取引されました。また、「釉裏金彩蔦文花瓶」は共箱・共布が付いており、約16万円で取引されました。こちらの作品は共箱に汚れはありますが、ひびや欠け、傷などのない保存状態が良い作品です。7.吉田美統の買取についてのまとめ
人間国宝の吉田美統は、金彩の第一人者といえるでしょう。まるで金屏風のように煌びやかで優雅な作品は、陶芸愛好家だけではなく世間一般からも高く評価されています。吉田美統の作品は、単なる陶磁器としてだけではなく、芸術作品でもあるため、もしも吉田美統の作品の買取を希望しているなら、保存状態をしっかり確認してから査定に臨むようにしましょう。保存状態が良ければ良いほど、査定額がアップする見込みがあります。また、鑑定書や共箱などの付属品が揃っているなら、高額査定を期待することができるでしょう。品物の取引相場価格を検索
お手持ちの品物名や作者などご入力し検索をすると、品物の取引相場価格や品物情報などを閲覧する事ができます。