象牙を高価買取!象牙の査定ポイントを徹底解説!

1.象牙を売りたいお客様へ

象牙とは象の上あごにある門歯のことです。適度な硬さのため加工しやすく、木目調の模様が美しいため彫刻材として使われていました。その他、印章、刀装具、根付などのも使用されています。
特に20世紀にはいると、象牙の輸入量が増加します。そのため象の乱獲や密漁が増えたため、現代ではワシントン条約で商取引が禁止されています。しかしながら国内での象牙の骨董品は買取や販売が可能なため、多くのコレクターが収集しています。

2. 象牙についての解説

象牙は象の上あごにあるキバ上に伸びた歯のことをいいます。象が生きている内は成長するため、長さ約3m、重さ約90kgになることもあります。乳白色の色合いと、細かい細工に適した硬さのため、昔から工芸品の素材として使用されてきました。エジプト、中国、西アジアなどの古代文明でも優れた美術工芸品が残されています。
しかし乱獲により象の数が減ったため、現在の商取引は禁止されています。

3.象牙を買取して貰う際の注意点

一本物の象牙の買取で気をつけなければいけないことはまず、登録票の有無です。昔から工芸品などの素材として珍重されてきた象牙ですが、1989年にワシントン条約で輸入が禁止され、1995年からは登録票が無ければ売買できなくなりました。
また牙そのままの「一本物」であるか、彫刻や細工物なのかによっても価格が異なります。
それでは具体的にご紹介します。

3-1.登録票

象牙製品の買取を行うには、自然環境研究センターが発行する「登録票」が必要です。もし現在所有している象牙が登録されていない場合は、事前に登録しておきましょう。この登録票は譲渡の場合も必要となるので、現在売る予定の無い場合でも登録しておくのがおすすめです。申請書はHPからでもダウンロードできます。また業者によっては申請の手続きを手伝ってくれるところもあります。
ただし加工された牙の形をしていないもの(根付、彫刻、印章)などは登録票が無くても売買可能です。

3-2. 牙の形をした象牙の場合

象の牙の形をしており、細工や彫刻が無いものは、「一本物」と呼ばれています。この一本物は買取相場を自分で調べることができます。なぜなら一本物は金のように買取相場が設定されているからです。ホームページに掲載されていたり、電話で確認したりなど気になった買取業者にはまず問い合わせて見ると良いでしょう。

3-3. 彫刻、細工がされているもの

彫刻や細工が施されているものはほとんどが一点ものであるため、買取相場を調べることは難しくなっています。そのため、現在市場で流通している象牙の商品から適正な価格を導き出す必要があります。
また日本国内だけでなく、海外にも販売経路をもつ買取業者に依頼することにより、査定額も高くなるでしょう。さらに象牙の買取実績の豊富な業者に査定を依頼する必要がありますので、まずは複数の買取業者に査定をして貰うのがおすすめです。

3-4.買取業者の選び方

象牙の買取業者は多くあるため、少しでも高い価格で買い取って貰うには業者選びが大切です。ポイントとしては、象牙の買取実績が多いか、専門的に査定できるスタッフがいるか、特定国際業者に認定されているかです。特定国際業者とは、経済産業省に「特定国際種事業」の届け出を出した業者です。象牙を取り扱う事業者はこの届出を出す必要があります。もし不安であればホームページで確認するか、電話で直接尋ねてみましょう。
また複数の買取業者を比較することも大切です。業者によって買取価格に大きな差が出る場合もあります。そのため焦らずにいくつかの業者で査定をしてゆっくりと比較しましょう。

4.象牙の種類と彫刻作品

一口に象牙といっても、象の種類や部位によって価格に違いが出てきます。またどんな彫刻が施されているかによっても違います。象牙は細かい細工が可能な硬さのため精密な彫刻が施されているものも多いです。印鑑などの材料の他、仏像、七福神などの縁起の良いものが彫られている彫刻作品は人気があります。
それでは細かい種類をご紹介します。

4-1.象の種類

多く流通している象牙が「アフリカ象」のものが多いです。その他「アジア象」や「インド象」の象牙も流通しています。中でもインド象のものは、密度や硬度が高いため美しく象牙の中でも最高級品といわれています。またインド象は牙が小さいため取れる量も少なく希少性が高くなっています。さらに何十年も前から輸入が禁止されておりも現在ではほとんど流通していません。

4-2.色味

象牙の色はただの白でなく、少しくすんだベージュのような色味で「アイボリー」とも表現されます。西洋ではアイボリーの名前は1300年代から使用されています。日本ではそのまま象牙色とも表現されています。
温かみのある独特の色合いは、高級素材として珍重されてきました。

4-3.ハードとソフト

現在多く流通しているアフリカ象の牙は、大きく2種類に分けられます。それが「ハードタイプ」と「ソフトタイプ」です。アフリカ象は生息する地域によって象牙の硬度が変わるため、このように分けられています。

  • ハードタイプ

コンゴ、ザイール、カボンなどの中央アフリカに生息する象から取れたものです。硬度と密度が高く、ピンクがかかったアイボリー色をしているのが特徴です。

  • ソフト象牙

ジンバブエ、ボツワナなどに生息している象から取れたものです。硬度がハードより劣るため、安価になります。現在流通しているものは、このソフト象牙がもっとも多いとされています。白に近いアイボリー色をしています。

4-4.牙の部位

同じ一本物の象牙でも、部位によって価格が大きく異なります。象牙の中心部が「芯」と呼ばれ、芯に近い方が密度や硬度が高いた高価です。また芯は象牙からわずか数本しか取れないため、印材として大変貴重です。
芯以外でも、キレイなグラデーションになっているものも人気があるため、高値で取引されています。

4-5.印鑑

象牙で作られた印鑑は高級品とされています。象牙の印鑑は朱肉が馴染みやすく、適度な柔軟性があるため押しやすいとされています。また象牙の木目のような模様が非常に美しく人気があります。
象牙のどの部分で作られたかにより価格が異なります。牙の内側の芯に近い部分ほど高値となります。特に芯持ちの印鑑が一本の象牙から数本しか作ることができないため、数万~10万円を超えることもあります。

4-5.仏像

象牙に彫られた仏像は多くみられます。如来蔵、布袋像、七福神などモチーフは様々です。象牙はとても細かい彫刻を施すことができるため、これらの彫刻作品も人気があります。特に七福神などは7人全て揃っていれば縁起が良いものとして、高値がつく可能性が高いです。

4-6.ピアノ鍵盤

ピアノの高級品には象牙が使用されている場合もあります。一般的にはアクリルは使われていますが、アクリルは割れてしまったり、汗で滑ってしまったりすることもあります。
象牙の鍵盤は汗を適度に吸収してくれるため、一年中快適に弾くことができます。特注品となるのでかなり高額です。

5.象牙の取り扱い方

象牙というのは、見た目が美しく人気がある一方、乱獲によって象の数が減ったため、取り扱いの難しい骨董品でもあります。現在では骨董品の買取、購入はできますが、輸入は禁止されている状態です。国内市場は維持されていますが、国際取引はできないために日本は再開を要望しています。
では現在所有している象牙を取引したい場合はどうすれば良いのでしょうか。

5-1.全形を保持している象牙

生牙、磨牙など全形を保持して象牙は現在では売買が原則禁止されています。ただしワシントン条約で規制される前に持っていたものは、登録表を申請することで譲渡や売買が可能です。

5-2. 象牙のカットピース、端材、印材

個人で象牙のカットピースや端材、印材を出品する場合には特に特別な手続きは必要ありません。ただし事業者として取り扱う場合は、あらかじめ経済産業省へ届け出が必要となります。

5-3.象牙の処分には注意

相続などで象牙を手に入れた場合、処分も視野に入れることがあるかと思います。しかし象牙は処分では無く、買取がおすすめです。なぜならまずはその希少価値にあります。象牙は現在ではとても手に入れにくい素材であり、また象牙自体が高級な素材なので、高い価値があります。あまり興味が無くてもとりあえず査定に出せば高額査定となる可能性があります。
もう一つは種類によっては処分に費用が必要な点です。全形を保持している象牙の場合、ワシントン条約や種の保存法によって規制がかかっています。そのため適当に処分してしまうと罰則に問われる場合もあります。そのため処分費用がかかるならば、専門の買取業者に頼み買取して貰う方がお得といえます。

6. 象牙の保管方法

象牙はとても硬い素材のため、特別な保管をしなくても大丈夫と思っている方は多くいます。しかし象牙は乾燥によってひび割れてしまうことがあります。原木の状態の場合では表皮があるため、めったにひび割れはおきません。しかし彫刻作品や細工が施されたものは、乾燥などによって割れてしまうことはあります。
ここでは象牙の保管方法についてご紹介します。

6-1.乾燥対策

加工された象牙は乾燥対策を行いましょう。湿度計をおき、湿度をチェックします。冬季には加湿器をつけたり、水の入ったやかんなどをストーブにかけたりして湿度を保ちます。
また暖房の効いた室内に置いておくと、夜間との温度差で割れてしまうこともあります。ケースを被せ、水の入ったコップを置いておきましょう。

6-2. 日陰干し

汚れやほこりを取りたい時は水洗いをしてもOKです。その場合は洗った後に、乾いた布で水分を拭き取り、直射日光を避けて日陰干ししましょう。光沢を出したい場合は、湿った布でホコリを拭き取り、光沢剤(研磨剤を含まないもの)で軽く乾拭きします。

6-3. 黄ばみ

黄ばみを取りたい場合は、ふきんに市販の漂白洗剤を倍以上に薄めて浸しておきます。製品の大きさや汚れなどにより時間は異なりますが、数日間浸しておくと良いとされます。しかし数珠やネックレスは紐の繊維が劣化して切れやすくなるので、洗剤を布に染み込ませて拭き取ります。

7. 象牙の歴史

象牙は古くから加工しやすい素材として知られていました。ヨーロッパにある旧石器時代の遺跡からは、マンモスの牙を加工した投槍器などが製作されていました。紀元前5世紀ことには古代ギリシャの彫刻家が彫った女神アテナの象が飾られていたとされます。
またイスラム圏でもイスラム美術のパターンを彫るのに適していたことや、象牙を手に入れやすい環境にあったことから数多くの象牙製品が製作されました。
日本では正倉院宝物の「紅牙撥鏤尺(こうげばちるのしゃく)」の素材として用いられているのが有名です。その後しばらく象牙製品は作られていませんが、鎌倉、室町時代に大陸から象牙が流入してきたことが確認されています。特に足利将軍家には、象牙製の棚や筆、器などが数多く用いられていたとされます。江戸時代に入ると更に象牙細工は発展し、根付、印籠などの優れた工芸品が作られました。
その後も日本、世界で象牙細工は発展を見せますが、象の乱獲が多発したため、1989年ワシントン条約が発効され、多くの国で象牙の国内取引が禁止されました。

8. 象牙の代表作や作者

  • 紅牙撥鏤尺(こうげばちるのしゃく) 正倉院
  • 牙彫藤原鎌足像   島村俊明作 明治25年
  • 面打牙彫根付    江戸時代・19世紀 

9. 象牙の買取査定ポイント

象牙を買取査定して貰う際にはいくつかのポイントがあります。まず彫刻が施されていない一本物の象牙の場合は、登録票を忘れないようにしましょう。もし無い場合は新しく申請します。
また真贋も重要です。象牙にも偽物が存在するため、まずは真贋鑑定が必要となります。それでは査定のポイントを詳しくご紹介します。

9-1.象牙の偽物とは?

見た目は象牙そっくりな象牙風の練り物と呼ばれるものが存在します。見た目だけではほとんど判断することができません。見分けるポイントとしてはまず根元の空洞です。練り物は根元の空洞がとても浅く、本物は奥行きが深くなっています。
また縞模様もポイントです。練り物は無機質で規則的ですが、本物はランダムに模様が入っています。

9-2.重量

特に一本物の象牙の査定ポイントは重量です。象牙の買取価格はキロ×買取単価で計算されるため、重いものほど高価になります。
注意点として本物の象牙の中には、詰め物をして重さをかさ増ししている偽物もあります。一本物の象牙は重さで査定額が出されるためです。詰め物には樹脂、木、鉛などが使用されています。
詰め物が入っている場合は、詰め物の重さを抜いた重さでの査定となります。蓋がついている場合は、無理に開けようとすると象牙自体が傷ついてしまうこともあるので、そのまま買取に出しましょう。ただし蓋がついていても詰め物が入っていない場合もあります。

9-3. 象牙の品質

象の種類、部位、ソフトかハードかなどを査定します。希少価値が高く、劣化の少ない象牙ほど高値がつきます。ハードの方が希少価値が高く、高値になる傾向にあります。

9-4.形状

一本物、置物、彫刻、家具など、象牙は様々なものに加工されます。そのため置物や彫刻もしっかりと査定して貰える買取業者に査定して貰うことが重要です。
また保存状態も重要ですが、小さなヒビや傷程度であれがあまり買取価格に影響しないでしょう。ただし深いヒビや割れがある場合は、査定額が下がってしまいます。

9-5.硬度

硬度が高いものほど高値がつきます。基本的に生きている状態で取られた象牙は硬度が高く、高値で買取されます。

9-6.市場価値

象牙はここ30年ほどで、価格がかなり変動しています。その理由としては1989年にワシントン条約により象牙の輸入が全面禁止となったためです。そのため、国内に現存する象牙の数が必然的に絶対数となりました。その後、急激に価格が上昇し、現在では輸入が禁止される以前の約40倍以上にまで上昇しています。

10. 象牙の取引相場価格

象牙は象の種類や部位、保存状態によって価格が大きく異なります。
例えば珍しい象牙の象嵌がはめこまれた唐木花梨天然木の茶箪笥は約260万円です。幅:約79cm×約28cm 高さ:約113cmで、保証書などは付属していません。
またアフリカ象の象牙一本物は約180万円です。登録票が付属しており、サイズは横約89㎝×奥行約20.5㎝ ×高さ約38.5㎝で重さは29kgです。

11.象牙の買取についてのまとめ

象牙はアフリカ象などの牙を指します。乳白色の美しい色合いと加工にしやすさから、古代より素材として用いられてきました。歴史は古く、旧石器時代の遺跡からは投槍器のような道具が発見されています。またエジプト、中国、インドなどの古代文明でも、象牙を使った工芸品が多く作られました。
日本でも象牙細工は作られており、特に江戸時代に多く技術が発展し多くの作品が作られました。現在では商取引が禁止されているため、とても貴重な素材となっています。そのため保存状態の良いもの、希少な種類などは高額査定の可能性もあります。