宝石の高額買取は品質の維持が大切で購入時以上に高騰することも

1.宝石を売りたいお客様へ

宝石はとても美しくて価値のある石で、自分で購入することもあれば他人からプレゼントされることもあります。ネックレスや指輪などのアクセサリーに宝石がついているものやルースなど様々あり、中には売却して現金化したいと考える人もいます。宝石はタイミングや種類、大きさ、見た目の美しさ、鑑定書の有無などにより価格が大きく変動する点も特徴です。人気のある宝石や希少性の高いものは驚くほどの高額査定が期待でき、数百万円単位で買取してもらえることも珍しくありません。ですので使用する予定のなくなった宝石や眠ってしまっている宝石は高価買取が期待できる専門の業者にまずは査定をしてもらうことがおすすめです。 宝石を売る手段は専門の業者の他にオークションもありますが、確実に価値を把握して適切な査定額を算出してくれる業者の利用が望ましいです。大切にしてきた宝石を買い叩かれることのないように注意をすることが重要で、そのためにもより良い業者の把握や日常の保管、取り扱い方、などにも注意し、相場を把握しておくことも大切です。 他の業者やオークションを利用して買取ができなかった宝石でも、お気軽にご相談ください。

2.宝石の種類

宝石は地球が作り出した神秘的で独特の美しさを持った石のことであり、名前の通り宝物のような存在です。石でありながら宝石は価値を持っていて、それは種類によっても様々です。メジャーなダイヤモンドやエメラルドのような宝石をはじめ、様々な種類の詳細を紹介します。宝石は種類ごとにいろいろな特色を持っていて、だからこそオンリーワンの価値があるのでしょう。

2-1.ダイヤモンド

ダイヤモンドは非常に価値が高く、カッティング方法によって輝き方が変わる珍しい宝石です。ブリリアント・カットなど複数のカッティング方法が確立されていますが、その多くはダイヤモンド職人が一つずつ手作業で行います。古くより上流貴族・王族の間で親しまれている宝石で、その希少価値は全く衰えていません。傷も付きにくく、長きに渡って価値を保持し続けます。 一般的なダイヤモンドは無色透明で、透き通って見えるのが特徴です。しかし、他にもイエローなど複数のカラーがあります。これらは更に希少性が高く、カラット数次第では数百万円~数千万円にも及びます。なお、人工ダイヤモンドもありますが、価値があるのは天然石に限られます。

2-2.エメラルド

エメラルドは緑色をした宝石です。エメラルドグリーンという色もある通り、特徴的な色味になっており、古来より美しい宝石として珍重されています。エメラルドの語源は諸説ありますが、元々はサンスクリット語で、それが時代とともに変遷していったと言われています。現在はコロンビアやブラジルなど複数の国で産出されており、特にコロンビアが世界シェアの半分以上を占めています。 その特徴的な色から、ダイヤモンドなどと並び4大宝石にも数えられています。世界的に流通し始めたのは近代に入ってからのことですが、ギリシャ時代の頃より上流階級の人々の間で流行していました。今でも人気は衰えておらず、様々な形状に加工され、主にジュエリーに使用されています。

2-3.ルビー

ルビーは真っ赤な色が特徴の宝石で、ダイヤモンド並みの硬度を誇ります。産出地は限られており、その多くがミャンマーやタイなどのアジアで産出されています。しかし、完璧な状態のルビー原石は非常に少ないため、希少価値の高さが特徴です。特に3カラット以上の原石は産出例がほとんど無く、古くは世界一希少な宝石とも呼ばれていました。現在はジュエリーのほか、高級時計の内部部品としても使われています。 真っ赤なルビーの中でも、星のような光を発するものはスタールビーと呼ばれています。めったに産出できず、一般的なものより高値が付くことも珍しくありません。なお、ルビーは真っ赤なものほど価値が高く、ピンク色に近いものは低くなります。

2-4.サファイア

サファイアは美しい青色が目を引く宝石です。ラテン語では青を意味する単語であり、古くから海や空などに例えられ、神秘的な輝きが多くの人々を魅了していました。現在でも珍重されている宝石の一つで、各種装飾品のほか時計の風防、半導体の基板などにも利用されています。産出地はタイやミャンマーなど複数ありますが、特にインド~パキスタンにあるカシミール産の原石は価値が高くなっています。 サファイアの価値を決めるのは主に青色の濃淡で、濃すぎても薄すぎても価値が低くなります。濃淡のバランスが取れ、かつ不純物が少ないは高額で取引されています。ただしサファイアは人工処理が確立されており、何らかの手が加えられているものは値が下がります。

2-5.オパール

オパールは虹のように様々な色味を放つ宝石で、蛋白石とも呼ばれています。主にカボションカットと呼ばれる楕円形に加工され、ペンダントやリングに用いられています。なお、プレシャス・オパールとコモン・オパールの2種類がありますが、宝石としての価値があるものはプレシャス・オパールのみです。 オパールは見る方向によって色味が大きく変化する特徴がありますが、これを遊色効果と呼びます。基本的な価値はこの遊色効果によって決まっており、色鮮やかな効果を持つ原石ほど希少価値が高くなります。コモン・オパールはこの遊色効果が低いため、宝石としての価値が無いのです。逆に石全体に遊色効果が及ぶものは高価値となり、通常の数倍~10倍近い価値があります。

2-6.珊瑚(サンゴ・コーラル)

珊瑚は海に生息する動物で、ジュエリー用の宝石に加工されることもあります。コーラルとも呼ばれており、古くから王族・貴族の間で珍重されてきました。現在でもニーズが高い宝石ですが、乱獲・密漁などによって生息数が減少しており、年々希少価値が高まっています。そのため産出量は非常に少なく、サイズが小さいものであっても高値で取引されています。 特に広く使われているのは桃色珊瑚という種類です。現在ジュエリー等に最も多く用いられており、特に欧米で人気があります。他にも赤色珊瑚が宝石用に加工されていますが、桃色珊瑚ほどの知名度はありません。しかし、現在は珊瑚自体の希少価値が高いため、赤色珊瑚も業者に高値で買取してもらえます。

2-7.パライバトルマリン

パライバトルマリンは、ブラジルのパライバ州で産出されるトルマリンを指します。数あるトルマリンの中でも一際大きく、更に美しい水色の輝きを放つことから呼ばれ始めました。透明度の高さも特筆すべき点で、ほとんど不純物が含まれていません。広まりを見せたのは1990年代のことですが、現在でも世界的に高評価されており、一般的なトルマリンとは比べ物にならない価格で取引されています。通常の数倍の価格が付くことも珍しくありません。 なお、パライバトルマリンは、パライバ州の中でも極限られた場所でしか採掘できない欠点があります。こうした事情から現在は産出量が減少傾向にあり、年々希少性も高まっています。まさに幻となりつつある宝石です。

2-8.アレキサンドライト

アレキサンドライトは、皇帝の宝石や宝石の王様とも評されており、深みのある色が特徴です。自然光の下では深い青緑や青い輝きを放ちますが、人工光の下では赤紫色に輝く非常に珍しい宝石で、場所によって色が変化する特性を持っています。アレキサンドライトは19世紀にロシア帝国で発見され、以来多くの人々を魅了し続けました。現在でも極わずかしか産出されておらず、希少性がとても高い宝石の一つに数えられています。 主な用途はジュエリー等の宝飾品ですが、人工合成したものを医療用レーザーに使う場合もあります。しかし、もっぱらジュエリー向けの人気が高く、買取市場でも高値で取引されています。発見当時から価値は衰えておらず、今なお価格が高騰している宝石です。

2-9.翡翠・ジェイド

翡翠(ヒスイ)は乳白色の中に薄い緑が混ざった石で、ジェイドとも呼ばれています。古くは玉(ぎょく)という名称で親しまれており、インカ帝国の時代から珍重されてきた歴史があります。古来には、金よりも希少価値が高いと認識されており、仮面や食器類など、幅広い品に加工されていました。現在はアメリアやロシア、日本などでも産出されていますが、産出量そのものは限られており、希少性の高さは変わっていません。 翡翠は衝撃に強い性質がありますが、小さなキズやヒビ割れから欠けてしまうため、取り扱いには細心の注意を払います。そのため、ジュエリー等を売却する際は傷などに気を付けておきましょう。欠けてしまわないよう、箱やケースに入れて保管することが望まれます。

2-10.トルマリン

トルマリンは電気石とも呼ばれる鉱物で、その名の通り通電性の高さが特徴です。一口にトルマリンと言っても様々な種類があり、鉱物に含有される不純物などによって色味が変わります。色は無色のほかに緑や赤、紫色などバリエーションも豊富ですが、色ごとに名前が付けられています。例えば赤のトルマリンはルベライト、青いものはインディゴライトと呼ばれます。 様々な色合いを楽しめるトルマリンですが、ジュエリー用に使われる種類も豊富にあります。色によってジュエリーのイメージも様変わりしますが、価値自体には大きな違いがありません。どのトルマリンであっても取引相場はほぼ同じで、ブランドの違いによる価値への影響のほうが大きくなっています。

2-11.タンザナイト

タンザナイトは深い青みを持つ宝石で、アフリカのタンザニアで産出されたことから名付けられました。非常に美しい色合いが人気で、光の当たり具合によって藍色~青紫に変化します。1960年代に偶然発見された新種の鉱物でもあり、以来ジュエリー用として高い評価を受けるようになりました。 現在でもタンザニアのごく一部でしか産出されておらず、世界的に見ても希少性の高い宝石です。特に良質な原石も限られており、更に傷つきやすいため完璧な原石は少なめです。しかし、今は人工的に作られた類似品も多数流通しており、偽物には注意が必要です。見分けるのは困難を極めるため、判断するには信頼できる専門家や業者に鑑定してもらう必要があります。

2-12.クリソベリル

クリソベリルは金緑石(きんりょくせき)とも呼ばれる鉱物で、金色あるいは緑色に輝くことからコレクション価値もあります。色が付いていない無色透明のクリソベリルもありますが、そのほとんどは金色~緑色に近い色味を持っています。しかし、高価な宝石の一種ではあるものの、現在はジュエリーに使用されることはめったにありません。現行の製品では、加工したものをコレクションして楽しむ方が多くなっています。 逆にアンティーク品は別で、19世紀~20世紀に掛けて様々なジュエリーが作られました。これらの時代のジュエリーは希少価値が高く、実用・コレクション品としての人気があります。汚れや石の傷みには注意が必要ですが、買取でも高値を期待できるでしょう。

2-13.ガーネット

ガーネットはパワーストーンやジュエリーとして人気が高い宝石です。赤~赤茶色に輝く鉱物ですが、ルビーに近い色味になっています輝きを放ちます。カッティングによって様々な輝きを放つのが特徴で、丸く磨かれたものはカーバンクルとも呼ばれています。ガーネットには情熱や真実などの意味が込められており、特にジュエリーは根強い人気があります。希少性は高めですが、宝石の中では価格が手頃である点も人気の理由です。 なお、ガーネットは色味が濃いものほど価値が高くなります。業者による買取でも色味が重視されており、中でも黒く輝くものは価格が高騰する傾向にあります。ただし、鑑定書の有無で価値が変動するため、売却時は鑑定書が必須の宝石とも言えるでしょう。

2-14.トパーズ

トパーズは11月の誕生石であり、様々な色合いを持つ非常に珍しい宝石でもあります。日本語では黄玉(おうぎょく)とも呼ばれており、流通しているトパーズでもポピュラーな色は黄色です。しかし、他にも薄紫や水色、緑など様々な色味の宝石が流通しており、色によって印象も大きく変わるのが特徴です。特に天然のブルートパーズは希少価値が高く、他の色よりも高値で取引されています。 トパーズは地域によって産出される色が異なります。産地は主にブラジルやロシア、カンボジアですが、日本でも僅かながら産出されています。その多くは天然鉱物をカッティングしていますが、一部の流通品には放射線処理されたものもあります。特にブルー・グリーントパーズは処理されたものが多く、天然は少ないとされています。

2-15.真珠(パール)

真珠はアコヤ貝など貝類の体内で生成される球状の物質で、ネックレスやピアスなど様々なジュエリーに加工されています。美しい光沢を放つのが特徴で、大粒の白い真珠は高額取引されています。日本では19世紀~20世紀に掛けて生産が本格化し、愛媛県や長崎県などで養殖が行われています。 養殖や天然など様々な種類がある真珠ですが、現在流通している真珠の多くは養殖です。しかし天然物も流通しており、養殖真珠と比べて更に高値が期待できます。一般的なものはアイボリー~白に近い色味を持ちますが、フィリピンなど一部で採取できる真珠は黄色やオレンジもあります。他にもコンクパールと呼ばれるピンクの真珠などもあり、色によって希少価値が変わります。

2-16.アクアマリン

アクアマリンは透明度が高く、水色の爽やかな色味を持つ宝石で、日本では水宝玉とも呼ばれています。ラテン語では海水という意味があり、特有の美しい色合いが人気になっています。アクアマリンは緑柱石の一種ですが、不純物が含まれておらず、透き通っている点が特徴です。特にブラジルのサンタマリア鉱山で取れるものが希少価値が高く、サンタマリア・アフリカーナとも呼ばれています。他にもロシアなど複数の国で産出されるものの、全体の産出量自体は多くありません。 しかし、アクアマリンは比較的手頃な価格で流通しており、同じ緑柱石のエメラルドと比べて劣ります。ただ、人気はそれに匹敵するほど高く、各種ジュエリーは高値で売買されています。

2-17.ペリドット

ペリドットはかんらん石の一種で、主に宝石として加工されるものを言います。色は独特の薄緑色になっており、エメラルドよりも明るくて白味を帯びているのが特徴です。しかし、利用の歴史はかなり古く、中世の頃には建物の装飾などにも使われていました。なお、近代まではクリソライトあるいはオリビンとも呼ばれており、ペリドットと言われるようになったのは100~200年前からです。 産出量は比較的多く、希少価値が高い宝石ではありません。ただしジュエリーなど装飾品の人気は高く、特に大粒のペリドットは高値になります。ブリリアント・カットなど、美しい輝きを放つものなら更に価値が高まります。現行品はもちろん、アンティークでも高価買取が期待できます。

2-18.アメシスト

アメシストは紫色に輝く宝石で、アメジストとも呼ばれています。鉱物は水晶に該当することから紫水晶とも呼ばれており、ジュエリー用として高い人気があります。産出国は世界中にありますが、ブラジルが世界トップシェアを占めています。他にも南アフリカやスリランカのものは高品質と言われ、市場で高値売買されています。 アメシストの価値は透明度と色味によって決められます。主に不純物が入っておらず透明度が高いものは価値が高く、逆に透明度が低くなるほど価値も下がります。また、色味は薄紫から濃紫までバリエーション豊富ですが、紫色に近いほど価値が高まります。なお、アメシストは紫外線に弱く、日光に長期間晒すと変色する場合があります。価値に影響が出るため、ジュエリーの保管・使用には注意が必要です。

2-19.アイオライト

アイオライトは菫青石(きんせいせき)の一種で、宝石に加工されるものをアイオライトと呼びます。用途は主にジュエリーですが、パワーストーンとしての人気もあります。独特のバイオレット・ブルーに輝くのが特徴で、一見するとアメシストに似ていますが、やや青みがかっている点が異なります。透明度も非常に高く、かつてはバイキングが太陽の位置を調べるために使っていたという伝説もあります。 アイオライトの産出国は主にインドとスリランカで、これらの国では多数産出されています。スリランカのアイオライトは品質が良いと言われますが、全体の産出量が多いため希少性は高くありません。しかし、大粒のものは希少性が高く、ジュエリーであれば高額買取も期待できます。

2-20.アンモライト

アンモライトは非常に珍しい化石由来の宝石です。かつて地球上に生息していたアンモナイトが数千万年の時を経て化石化し、表面に美しい光沢を持つ石へと変化したものです。北米大陸のロッキー山脈でのみ産出される宝石で、希少価値の高さから高値で売買されています。傷などが無いものは数十万円で取引されており、コンディション次第では数百万円に跳ね上がります。アンモライトを使用したジュエリーも同等の高値が期待できます。 価値は遊色効果や彩度、層の厚みなどによって決まります。ただし、アンモライトは品質基準が確立されておらず、業者によって独自のランク付けが行われています。同品質でもランクが異なる場合もあるため注意が必要です。

2-21.スピネル

スピネルは尖晶石(せんしょうせき)とも呼ばれる鉱物で、様々な色の種類があります。主な用途はジュエリーですが、赤色や青色、ピンクなど幅色のバリエーションは豊富で、それぞれ価値が異なります。最も価値が高いものはミャンマーで産出される赤色のスピネルで、レッドスピネルとも呼ばれています。次いで中央アジア地域から採れるピンクスピネルで、レッドスピネルと同等かそれ以上の価値を持つ場合もあります。 色の他にも、スピネルの価値は透明度やカッティング、スター効果の有無など様々な要因で決定されます。これらがうまく合わさっていると、価値も跳ね上がりますが、相場自体はさほど高いと言えません。供給量も変動しており、価値の見極めが難しい宝石とも言えます。

2-22.クンツァイト

クンツァイトはライラック~ピンク色に輝く鉱物で、リシア輝石と呼ばれています。大粒の原石が多数産出されています。非常に美しい輝きを放つことから宝石としての人気が高く、様々なジュエリーに使用されています。美しい宝石ながらも歴史はまだ浅く、20世紀初頭にアメリカのカリフォルニア州で偶然産出されたのがきっかけです。以後はカナダやブラジル、ロシアなどでも産出されていますが、全体の供給量は少なめです。 しかし、クンツァイトは紫外線に非常に弱く、日光の影響で退色してしまうおそれがあります。短期間の暴露でも変色する可能性があるため、ジュエリーの保管には細心の注意を払いましょう。退色したクンツァイトは価値が激減します。

2-23.インカローズ

インカローズはバラのように赤みを帯びた鉱物で、ロードクロサイトとも呼ばれています。透明度が低く、独特の縞模様を持っています。日本ではインカローズという呼び方が一般的ですが、これは南米のアンデス山脈周辺(旧インカ帝国)で産出されたことに因みます。特に価値が高いのは紅色に輝くインカローズですが、他にもピンクや茶褐色など、赤系の色味を持つのが特徴的です。時折蛍光色を発する原石も産出されますが、赤みを帯びたもののほうが高価値と言われています。 ただしインカローズは結晶構造がもろく、傷つきやすい点に注意が必要です。衝撃を与える角度によっては、簡単に割れてしまう場合もあります。紫外線にも弱いため、日光に長期間晒さないことも必要です。

2-24.カルセドニー

カルセドニーは石英が細かな結晶構造になったもので、玉髄(きょくずい)とも呼ばれます。パワーストーンやジュエリーなどでポピュラーな鉱物です。比較的産出量が多いことから、希少価値があまり高くありません。しかし、カラーバリエーションが非常に豊富で、白濁色や赤・茶色、緑色など、含まれる不純物によって様々な色に変化します。こうした色の違いを楽しめるのがカルセドニーの魅力です。 産出地は世界中にあります。古くはギリシャでポピュラーな鉱物でしたが、現在はブラジルが一大産地となっています。ブラジルでは様々なカラーのカルセドニーが産出されています。他にもモロッコやインドネシアでも産出されており、これらの地域のカルセドニーは品質が良いと言われています。

2-25.カメオ

カメオは宝石や貝殻、各種鉱物などに凸型の加工を施した装飾品です。浮彫自体のことをカメオと呼ぶ場合もあります。ローマ時代の頃から広く普及しており、現在も様々な宝石が加工されています。特に厚めの貝殻に浮彫されたシェルカメオが有名で、古代の地中海沿岸ではポピュラーな加工品だったと言われています。 カメオは様々な用途で用いられています。大理石などを利用して観賞用に使われる場合もありますが、ジュエリーでも一般的な加工になっています。ブローチやペンダントトップなどにカメオを施したものは非常に多く、素材に宝石を使用したものは価値も高めです。ただし、実際の買取価格などは素材に使用されている宝石・鉱物の影響を受けます。

2-26.シリマナイト

シリマナイトは珪線石(けいせんせき)と呼ばれる鉱物で、様々なカラーバリエーションがあります。黄緑や銀色、茶色など非常に多く、産出地などによっても異なります。しかし、いずれもカッティングを施すと美しい輝きを放つことから、宝石としての利用が多くなっています。光の反射は幻想的で、キャッツアイ効果やスター効果が出やすいのも特徴です。内部の構造が繊維状になっており、非常に細かいことが理由です。 産出量も比較的少なく、希少性の高い宝石でもあります。特にキャッツアイ効果が映えるシリマナイトは希少性が高く、入手が難しいと言われています。ただし、シリマナイトは手頃な宝石の一つで、ジュエリーなども高価ではありません。買取相場と希少性が一致していないので注意しましょう。

2-27.ターコイズ

ターコイズは青または水色の鉱物で、トルコ石という呼び方もあります。現在はイランやアメリカなど様々な国で産出されていますが、利用の歴史は非常に古く、紀元前から宝飾品に用いられていました。独特の網目模様が目を引きますが、日本では網目がない綺麗なターコイズが好まれています。逆に欧米では網目入りのほうが人気が高くなっており、国による好みの違いがあるのも特徴的です。 価値はさほど高くありませんが、ジュエリー等で他の宝石とともに使用される場合もあります。こうしたジュエリー類は価値が高く、高価買取も期待できます。ただ、ターコイズは硬度が低く、傷つきやすい点がネックです。手入れする時などの取り扱いには細心の注意を要します。

3.宝石の人気ブランド種類

宝石関連のアイテムを販売しているブランドは世界中に数え切れないほどあります。ここでは知名度が高くて憧れる人の多い有名&高級ブランドを中心に紹介していきます。これらのブランドの宝石は買取の際にも高額査定されることが多いのが特徴で、各ブランドが独自性を活かしたデザインなどにより人気を作り出しています。

3-1.HARRY WINSTON(ハリーウィンストン)

ジュエリーメーカーは色々とありますが、特に品質とデザインの評判が良いのがハリーウィンストンです。20世紀に活躍した同名デザイナーが、アメリカのニューヨークで立ち上げたブランドで、世界中のセレブらが愛用しています。今はスイスのスウォッチグループ傘下ですが、それまで独立メーカーとして様々なジュエリーを作っていました。現在も結婚指輪や腕時計など多数のジュエリーを作っています。 ハリーウィンストンは価格帯も世界トップレベルです。ジュエリー類は数百万円を超える製品も多く、その中には限定生産品もあります。特に限定品は価値が高く、買取などでも高値が期待できます。大富豪らが愛するブランドというだけありますが、ハリーウィンストンのジュエリーを持つこと自体一つのステータスになっています。

3-2.Van Cleef & Arpels(ヴァンクリーフ&アーペル)

ヴァンクリーフ&アーペルを知っていますか?フランスにあるハイブランドで、オリジナルのジュエリーや時計、香水などを製造販売しています。フランスでは名門ブランドの一つに数えられており、現在はリシュモングループの傘下にあります。王室や公室とも関わりが深いブランドの一つで、現在はモナコ公国の公室の御用達ブランドになっています。それが示すとおり、デザイン・クオリティともに世界トップクラスです。 当然ですが価格も桁が違います。中古のジュエリーであっても数十万円は下らず、場合によっては100万円以上の値が付いています。これは買い取ってもらう場合でも同じで、コンディション次第で数十万円の価格が期待できます。著名人も多数愛用しているため、売るだけの価値が十分にあるブランドです。

3-3.CHAUMET(ショーメ)

ジュエリーや高級腕時計で注目を集めているのがショーメです。ショーメは1780年に設立された非常に古いブランドで、200年以上の歴史を持ちます。フランスのパリにお店を構え、以来多くのジュエリーを生み出してきました。フランス王室との関わりも深く、ナポレオンの戴冠式の際の王冠を作ったのもショーメです。今でも富豪やセレブら御用達のブランドですが、芸術性の高さやモダンでエレガンスなデザインが高い評価を得ています。 セレブ達が愛用しているため、ショーメのジュエリー類は高値が当たり前です。中古のジュエリー類も買取価格が高く、コンディションによっては数十万円の値が期待できます。日本でも人気があるため、買取業者も積極的に買い取っているブランドです。

3-4.Cartier(カルティエ)

ハイブランドの中でも、カルティエ並に名門のブランドは限られています。カルティエはフランスに本部があるブランドで、1847年設立という長い歴史を持っています。レザー製品や万年筆も有名ですが、それ以上に時計やジュエリーブランドとしての名前のほうが知られています。カルティエが生み出すジュエリーはどれも芸術性が高く、女性を美しく彩ってくれるものばかりです。 中古市場でもかなりの人気があるため、ジュエリー各種は高値で取引されています。コンディションが多少悪いものであっても、比較的高価買取が期待できます。様々なジュエリーがありますが、特にトリニティ・リングは知名度・人気ともに高いため、業者も積極的に買い取っています。

3-5.Tiffany&Co.(ティファニー)

ティファニーをご存じない方は少ないかと思います。ティファニーは、19世紀半ばにアメリカのニューヨークで誕生したブランドです。最初は文具や装飾品を販売していましたが、同時期に起こったフランス革命で大量の宝石を仕入れ、成功したことからジュエリーブランドへと転身しました。それ以来様々なジュエリーを製造しており、徐々に世界中へと名が知れ渡っていきました。現在は日本にも沢山の店舗を構えています。 ティファニーの各種製品は、現行品・アンティークどちらも高値が付いています。中には数百万円で売買されているジュエリーもあります。業者の買取でも高値査定が多いブランドで、特に希少性が高いジュエリーなら相当の価格が期待できます。

3-6.DEBEERS(デビアス)

デビアスをご存知ですか?ダイヤモンドの採掘や卸売・仲介などを手がけているメーカーで、現在のダイヤモンド市場を形成しているほど影響力があります。1888年に南アフリカで創業したメーカーですが、今はイギリスのロンドンに本社を置いています。世界中にダイヤモンド鉱山を持っており、現在のダイヤモンド供給の大半を担っています。ただ、過去には9割以上のシェアを占めていましたが現在は4~5割ほどに落ち着いています。 デビアスは独自にダイヤモンドジュエリーも手がけています。特にエンゲージリングが有名ですが、他にも様々なハイジュエリーを製作しています。どれも価格は高額で、中には300万円を超えるアイテムもあります。中古品でも数十万円の値が付いており、高値で売買されているのが特徴です。

3-7.BOUCHERON(ブシュロン)

フランスは様々なハイジュエリーブランドがありますが、ブシュロンもその中の一つです。1858年にフランスのパリで創業したブランドで、ハイジュエリーの他にも時計や香水などの小物類も手がけています。主にダイヤモンドの装飾品で知名度を高め、現在は日本でも知られるようになりました。一時は組織の改編など様々な波乱もありましたが、それでも変わらずに世界中のセレブが愛用しています。ブシュロンのジュエリーはどれもハイセンス・ハイクオリティだからです。 ハイジュエラーの中では、価格は手頃な部類に入りますが、ほとんど値崩れしていません。このため中古品も高値で取引されており、ニーズも高いのが強みです。もしお持ちなら売却を考えてみるのもおすすめです。

3-8.POMELLATO(ポメラート)

イタリアにはハイブランドも複数ありますが、特に近年注目されているのがポメラートです。1967年創業と、他のジュエリーブランドに比べて歴史は浅いですが、創業以来急速に知名度を高めてきたブランドです。宝石のカッティング・セッティング方法に革新を起こしたブランドであり、世界中のハイジュエラーに大きな衝撃を与えました。こうした背景から、現在はジュエリー業界で重要な役割を担っています。 ポメラートが作るジュエリーはどれも人気を得ています。特に知名度の高いものが宝石を大胆に配した各種リングで、結婚指輪などとして購入する方も少なくありません。価格帯も高額ですが、中古ジュエリーも根強いニーズがあり、いずれも高値で売買されています。

3-9.PIAGET(ピアジェ)

ピアジェはスイスにあるブランドで、高級腕時計や各種ジュエリーの製造を行っています。1874年にジュラ山脈で創業した老舗ブランドの一つで、特に機械式腕時計各種は世界的な知名度があります。精巧でかつデザイン性に富んだ腕時計はコレクターにも人気です。長い歴史の中で様々な賞も受賞しており、更に自らベストジュエラー賞を設立するなど、精力的に活動しています。 しかし、ピアジェは美しいデザインのジュエリーを手がけることでも有名です。シンプルなリングやブレスレットもありますが、各種宝石類を贅沢に配したジュエリーが多く、ゴージャス・豪華絢爛なイメージに仕立てられています。当然ながら価格も跳ね上がっており、中古であっても高額売買されています。

3-10.Georg Jensen(ジョージジョンセ)

ジョージジョンセはデンマークのコペンハーゲンにあるブランドですが、日本では比較的マイナーかもしれません。しかし、最高品質の様々なジュエリーを手がけており、その古い歴史の中で多くの富豪やセレブらに愛用されています。テーブルウェアやバーアイテムなど、幅広い製品を手がけていますが、ジュエリー類に関しては他のハイジュエラーと肩を並べるほどクオリティに優れます。 価格帯は数万円~10万円以上と幅広いですが、比較的手頃な価格で入手できるのが魅力です。ただ、中古品のニーズも高く、新品とほぼ同等の価格帯で販売されています。買取でもかなりの高値が期待できるブランドです。コンディションが良いジュエリーなら、相場以上の価格で売れる可能性もあります。

4.宝石を買取してもらう際の注意点

宝石を高額買取してもらうためにはただ査定に出すだけではなく、事前に準備しておくものや知っておくべきことがたくさんあります。それを知らずに買取してもらうと安値で手放すことになったり、悪徳業者に騙されることもあります。また宝石の買取に関するルールや詳細を知っておくことも買取における注意点となるでしょう。

4-1.鑑定書の有無が査定結果に大きく影響する

宝石を買取してもらう時には鑑定書が必要です。ダイヤモンドなど、一部の宝石は人工的に作られたものもあります。しかし、本物とは見分けが付きにくいほど精巧に作られている場合も多く、専門家ですら間違えることもあるのです。このため宝石の鑑定書は重要性が高く、これがあるだけで買取価格が大幅にアップします。高価なジュエリーを売る際は、鑑定書を必ず用意しておきましょう。 当然鑑定書が無くても買い取ってもらうことは可能です。ただ、真贋判定が分からなくなることから、買取価格が下がってしまう場合があります。できるだけ揃えておくべきでしょう。業者によっては、鑑定書が無い宝石の買取を断られる可能性があります。そのため、もし宝石を売りたい時は鑑定書の紛失に注意が必要です。

4-2.宝石の定価はあまり参考にすべきではない

宝石はそれぞれ一定の価値があり、販売されているジュエリーも定価が表記されています。しかし、買取においては定価があてになりません。必ずしもそれが正しい訳ではなく、場合によっては定価を上回る可能性すらあるのです。例えば定価が50万円のジュエリーでも、買い取ってもらう時期次第では60万円になる場合もあります。逆に定価を大幅に下回る可能性もあるため、価値を決めるのは非常に難しいのです。 宝石は時期などによって需給バランスが変わります。それに応じて相場も刻々と変化しており、査定が1日変わるだけで価値が大きく変動することも珍しくありません。このような事情があるため、売りたいタイミングで査定を受けることが大切です。

4-3.ダイヤモンドのグレードを把握できる「4C」

ダイヤモンドの価値は4Cと呼ばれる基準によって決まります。4Cは、ダイヤモンドのグレードを決める国際基準で、現在はほぼ全ての鑑定書で導入されています。カラット(重さ)・カット(研磨)・カラー(色合い)・クラリティ(透明度)の4要素で構成されており、専門家がそれぞれを鑑定してグレードを判定します。 4Cの基準は各要素ごとに違い、グレードは複数段階に分かれています。例えばカラーは23段階ですが、クラリティは11段階です。なお、これらのグレードを項目別に明記したものが鑑定書です。鑑定書の内容に記載されたものがダイヤモンドの価値を決めると言っても過言ではありません。ダイヤモンドは4Cのグレードが高いほど価値も高くなり、その影響が取引価格にも及んでいるためです。

4-4.ルビーをはじめとした色石について

ルビーやサファイアなどは色石に分類されるため、ダイヤモンドの4Cのような評価基準がありません。しかし、カラーが一種の評価ポイントになっており、宝石の希少価値を決める重要な要素になっています。例えばルビーの場合は赤に近いほど価値が高く、サファイアは色合いの強いものが価値が高いとされます。ただし、色の濃さも影響しており、色が濃すぎるものは逆に価値が下がります。これはルビーもサファイアも同じです。 また、これら色石は透明度も評価基準となっています。石を光にかざした時に不純物がほとんど見られず、綺麗に光を反射するものほど価値が上がります。逆に光の透過率が低いものなど、くすんだ色石は価値も下がってしまいます。

4-5.ルースの状態でも買取してもらえる

業者が買取している宝石は、何らかの製品に加工されたものが対象です。例えばリングやネックレスなどのジュエリーや、腕時計などとして買い取っているのが一般的です。しかし、石(ルース)のみになってしまっても問題ありません。ルースのみを貰った場合や、ジュエリーから外れてしまった場合も売却は可能です。通常の買取業者では値が付きにくい絶え、専門業者へ鑑定してもらうと良いでしょう。 ただし、ルースの査定額は業者により変動します。同じルースでも、業者によって5万円にも10万円にもなるのです。これは相場が確立されておらず、必然的に査定額が下がる事情が背景にあります。特に希少なルースの場合、信頼できる業者へ鑑定してもらうことが重要です。

4-6.急に自宅を訪れる訪問買取や出張買取には要注意

現在は出張買取や訪問買取が一般的になっています。自宅まで買取へ来てくれるため、非常に便利なサービスですが、悪質業者も潜んでいることに注意が必要です。特に宝石は非常に高価な品のため、一層注意が欠かせないでしょう。安易に利用すると、安く買い叩かれてしまうおそれもあります。数十万円の損をする可能性も否定できませんので、出張買取などを利用する際は慎重に検討しましょう。 近年は押し買いも横行しています。無理矢理買い取ってしまう詐欺的な商法で、社会問題にもなっています。押し買いは適正価格を大幅に下回るケースがほとんどです。安全に宝石を売るなら、業者の信頼性をチェックするとともに、複数の業者へ鑑定してもらうことも重要です。

4-7.中古市場の拡大と需要アップ

宝石は古くから多くの人々に愛されてきましたが、現在でも常に一定のニーズがあります。そのため価値がゼロになることはあり得ないのです。特に近年は中古の宝石市場が活発になっており、様々なジュエリー・ルースが高額で売買されています。新品の宝石などの需要も低下はしていませんが、中古市場のほうが規模は大きめです。やはり新品より手頃に買えることが理由と考えられます。 このような背景があるため、業者も積極的に買取を行っているのです。宝石の価値はその時によって変動するため、相場は無いに等しいと言えますが、中古市場でのニーズがある以上は高価買取も期待できるでしょう。古いジュエリーであっても高く売れる可能性があります。

4-8.買取依頼時に気になる税金について

宝石を売却すると、一度に数十万円~数百万円の現金を得られる場合があります。1円でも高く売りたいと多くの方が考えますが、税金が発生する可能性がある点に注意が必要です。主に業者の買取では譲渡所得、ネットオークションやフリマアプリの場合は雑所得か課税所得の対象となります。 ほとんどの方は業者に買取してもらいます。この場合、宝石の売却益は譲渡所得が当てはまります。譲渡所得は特別控除が50万円ほど設定されており、それを差し引き後に30万円以上の利益が出ていた場合、一定の税率に基づいた譲渡所得を収める必要があります。このため、売却益が80万円以下であれば譲渡所得は課税されません。しかし、高ランクの宝石を売る際は注意しておきましょう。

5.宝石の取り扱い方

宝石を美しく維持するためには日頃の取り扱いに細心の注意を払う必要があります。宝石は石のためある程度の強さは誇っていますが、予期せぬトラブルにより傷がついたり宝石部分以外のアクセサリー部分が破損するケースも見られます。それらを防ぐためにも正しく取り扱うようにして、高価買取をしてもらうために備えておきましょう。

5-1.使用後はすぐに拭いてケアをする

一見するだけでは目立ちにくいこともある汚れが蓄積して宝石から美しさを奪い、価値を低くしてしまうこともあります。特に問題なく使用していた場合でも指紋が残っている場合や汗による汚れが付着している可能性も高いです。特に汚れがついていないように見えても、宝石アクセサリーを外したらすぐに専用の布(宝石を傷付けないためのもの)を使って丁寧に拭き取ってください。拭き取る布によっては宝石に細かな傷がついたり、汚れが落ちずに全体に広がってしまうだけ…ということもあるので要注意です。きちんと拭くことで綺麗な状態で保管することができますし、次回使用する際には美しい状態で着用できます。拭く習慣を付けておけばいざ買取をしてもらうというときにも高い評価が得られます。

5-2.着用時間を短くする工夫を行う

お出かけの準備をしている時というのは非常に慌ただしく、思わぬタイミングでアクセサリーをぶつけてしまうことや引っかけてしまうこともあります。せっかくの宝石の価値が台無しになる可能性がありますし、宝石はとても高価で価値のあるものなので最後に着用するようにしてください。また外出先から帰宅すると真っ先に外して専用の保管ケースに入れましょう。お出かけ準備の時と同様に帰宅して洋服を脱いだりしている際に不意に宝石アクセサリを傷付けてしまう恐れもあります。少しの不注意により価値を損ねてしまう可能性があり、それは注意をしていても避けられないケースもあるでしょう。できるだけリスクを軽減させるために最後に着用して、帰宅をして最初に外して保管するようにしてください。

5-3.宝石を外しておくべきシチューエーション

基本的には自宅で宝石を着用する必要性はないので外出先から帰った場合は外すようにしてください。どうしても自宅でも着用する場合には、水仕事を始はじめとした家事を行う際や入浴をする際などには外すべきです。外出先においても入浴時や水泳の際、傷付けてしまう恐れのある際には外しましょう。問題ないと考え着用し続けていると知らぬ間に傷がついてしまったり、落とすことが難しい汚れが付着することも考えられます。宝石買取で高額査定を得るためには宝石のデリケートさを知り、破損や傷、汚れなどが発生する可能性がある際には着用しないでおきましょう。その他にも傷付けてしまう恐れがあると思った際には外して、なくさないように保管ケースにしまってください。

6.宝石の保管方法

宝石の見た目や価値を失わないためには日頃の保管方法が重要になってきます。一般的なアクセサリーなどとは異なり、こと細かな部分にも気を配るべきでしょう。保管方法さえ間違えなければ長年美しく保つことができ、業者の買取依頼の際にも高額な査定金額が付きやすくなります。

6-1.大敵となる直射日光を避けて保管をする

宝石の中にはデリケートな性質を持っているものも多くあり、太陽光による熱が原因で劣化してしまう可能性もあります。宝石ならではの輝きや色合いが変化してしまい、結果的に魅力が損なわれます。また紫外線が宝石に対して悪さをすることも少なくはなくて、種類によっては急激な品質悪化にもつながりますし、徐々に劣化が進行することも多いです。目では確認できなくても直射日光により品質が悪化し、買取査定の際に低い評価になる可能性もあるでしょう。太陽光が当たらない場所に置き、なおかつ専用のジュエリーボックスに入れておくことをおすすめします。

6-2.乾燥剤や防虫剤は宝石の脅威となる

宝石の品質維持のために良かれと思い乾燥剤や防虫剤とともに保管することもあるかもしれませんが、これは絶対にNGです。宝石が本来の輝きを維持して品質を保つためにはある程度の湿度が必要となるので、乾燥剤を入れて湿気を減らしてしまうと購入時と比較にならないほどの劣化が起こります。また防虫剤に含まれている化学成分が宝石と反応してしまい変色し、白濁色となるケースもあります。宝石といっても構成成分は大きく違うので一概には言えませんが、基本的には乾燥剤や防虫剤は宝石の価値維持の敵になります。これらのアイテムを使わずとも適切な場所で専用ケースを使って保管しておけば状態の維持は容易です。

6-3.頻繁に正しい方法で洗浄してクオリティの維持に努める

宝石は皮脂汚れやホコリによる汚れなどで徐々に劣化してしまいます。目視するだけでは分かりにくくても宝石の中には皮脂成分などを吸収してしまうものもあるため、定期的な洗浄が望ましいです。宝石を洗浄してはいけないと勘違いしている人もいますが、正しいやり方を守れば品質の維持に役立ちます。熱過ぎるお湯は使わずに適度なぬるま湯を使用して優しく洗うことが望ましく、傷つく恐れがあるのでブラシなどでこすり落とすのはNGです。洗っている際に落として傷を付けたり排水口に飲み込まれていくことのないように細心の注意を払い、こまめに洗浄してください。洗い終わった後はやわらかい布で優しく拭いて水分を除去することも忘れないでください。

6-4.スペースに余裕がある場所で保管をする

宝石を狭くて物で溢れかえった場所に保管すると他の物がぶつかったり絡み合ってしまい傷や破損が発生することがあります。できればひとつの宝石に対してひとつの専用ケースを使用するか、ケースの中で宝石が暴れないようなタイプの商品を使用しましょう。例えば化粧品類やマニキュアなどと一緒に保管している人も多く、傷だけでなく薬品成分による大幅な劣化を招きかねません。宝石にダメージが加わるだけでなく、アクセサリーの金具部分に傷がついたり、変形や絡まりの原因になりかねません。宝石を少しでも高価買取してもらうためには他の宝石やアイテムと隔離して保管することが重要です。通常は専用のジュエリーボックスを使用すれば問題はありません。

7.宝石の希少価値

一口に宝石と言ってもその種類は様々です。ごくわずかのみ産出できる宝石もあれば、市場で大量に出回っている宝石も存在します。宝石の価値は色や重さなど、様々な面を考慮して決定されますが、希少性も重要な要素になっています。特に希少性が高いと言われる宝石はダイヤモンド・サファイア・ルビー・エメラルド・アレキサンドライトの5種類です。これらは5大宝石とも呼ばれています。 ダイヤモンドやサファイアなどは産出量が少なく、希少性が高い宝石の代名詞と言えます。意外かもしれませんが、アレキサンドライトも希少価値の高い宝石であり、良質な原石がほとんど産出されていません。現在はブラジルなど一部の国でしか産出できず、更にその産出量もごく少量にとどまっています。こうした理由により、ダイヤモンドなどと並んで希少価値が高い宝石に数えられています。 上記の5大宝石には含まれませんが、パライバトルマリンも希少性の高い宝石です。ブラジルのパライバ州で産出されて以来、産出量はごくわずかしかありませんでした。現在はアフリカなどでも産出されており、以前より希少性は下がっています。しかし、全体の産出量はさほど多くはなく、数ある宝石の中ではトップクラスの希少性を持ちます。

8.宝石の高価買取査定ポイント

宝石を高価買取査定してもらうためには、石の大きさや珍しさ、鑑定書の有無、産地などが重要なポイントとなります。それぞれの宝石の種類によって重視される点は少し違いますが、メンテナンスがきちんとされているものは美しさを常に維持しているため査定時にも評価が高くなりがちです。購入時に鑑定書などが付属していることもありますが、それは宝石のクオリティを保証するためのものなので捨てずに置いておき、買取査定の際に一緒に提出してください。 基本的には希少価値が高ければ高いほど高額な金額がつき、アクセサリーの場合にはブランドのランクによって査定額が上下します。加工処理のクオリティの高さや輝き方などが影響することも多く、査定ポイントはたくさんあります。
  • 宝石の種類が基本的な査定ポイントとなる
  • 大きさや美しさ、メンテナンスの状況も査定金額に大きく反映される
  • 希少価値がストレートに査定金額に影響し、産地によっても希少価値は異なる
  • 加工処理技術が高く、美しく加工が施されているとポイントが高く高額になりやすい
  • アクセサリーに加工されているものはブランドやアクセサリー種別による影響も受ける
  • ダイヤモンドの場合は明確な国際基準があるため鑑定書が大きな役割を果たす

9.宝石の取引相場価格

宝石は毎日日本中、世界中で取引がなされていて、安いものは数千円単位で、高いものになると数百万円以上の価値を持つものもあります。ヤフオクに出品されている宝石の中でも希少度の高いサンゴは1,000万円を超える価格で売買されることもあり、業者に買取してもらった際にも100万円以上での買取も夢ではありません。 他にもサイズが大きいものや鑑定書や鑑別書がついている宝石、原石などは数十万円以上での買取が行われています。ダイヤモンドの場合はカラット数が大きくてカットが美しいものはオークションでも業者による買取でも数十万円や100万円で買い取られています。 宝石の種類によっての金額差が非常に大きいのが特徴であり、また原石とアクセサリー化されているものでは人気度や金額が違います。アクセサリーはオシャレを目指す人が興味を持ちますが、原石やルースの場合はコレクターが興味を持つことも多く、希少度や美しさによっては高額になります。 オークションと買取業者を比較すると業者の方が確実に買取をしてくれる強みがあり、オークションの場合は金額が高額なためなかなか売れないというケースもあります。宝石全体でいうと一般的な買取相場は数万円から数十万円が多いです。

10.宝石の買取についてのまとめ

宝石は他のブランド品などとは違い明確な判断基準がなく、天然の一点ものなので高価買取されやすい特徴があります。宝石の種類は多種多様で、世界各国で特徴的で人気のあるものが産出されています。原石やルース、アクセサリーなどに加工されたものに分類でき、需要によって査定金額に大きな差が現れます。保管方法や取り扱いにも気を配る必要があり、湿度や直射日光などにも注意をしなくてはなりません。高価買取査定されるためのポイントには、種類や大きさ、メンテナンスの度合い、加工処理状態、鑑定書の有無などがあります。買取の取引相場は種類や個々の状態によって様変わりしますが、数十万円単位以上で買取されるケースも珍しくはないでしょう。 現在使用していなくて眠っている宝石がある場合には専門の買取業者に査定をお願いしてみてはいかがでしょうか?眠っているだけでは意味がありませんし、保管状況次第では劣化もするので早いうちに売却することが高価査定に大きな影響を与えます。業者による買取査定はオークションなどとは違い面倒くささがなく、専門的な査定知識を有したスタッフが査定を行うので確実性の高い金額が算出されます。