清水 六兵衛(きよみず ろくべえ)を高価買取!陶芸作家の査定ポイントを徹底解説!

1.清水六兵衛を売りたいお客様へ

清水六兵衛は、江戸時代から代々続く清水焼の陶芸家です。230年以上の歴史を誇り、京都を代表する陶芸家として、清水焼発祥の地である五条坂で清水焼を制作しています。清水六兵衛の作品には、土味を活かした焼き締めの作品のほか、染付や色絵などの作品、そして京焼の伝統にとらわれないモダンな感覚を取り入れた作品など、幅広い作風の作品が存在します。清水六兵衛の作品には茶陶以外にも、盃や徳利などの酒器や花器、そして壷や置物などがあります。

2.清水六兵衛についての解説

清水六兵衛の作品は、作風の幅広さが魅力です。各代により、作風が大きく異なるのが特徴といえるでしょう。二代清水六兵衛は土焼きの素朴な茶器に加えて、洗練された白磁等を数多く制作します。また、幕末から明治時代にかけて活躍した三代清水六兵衛は、赤絵や染付の洋食器などを制作して海外の展覧会にも積極的に作品を出品し、京焼を世界的に紹介した陶芸家の一人となりました。豪快な作風の三代清水六兵衛に比べて、四代清水六兵衛の作品は穏やかな印象を与える土焼きが多く、文人肌で温和な性格を表した作品が多くなっています。さらに、六代清水六兵衛は優れた作品を数多く残し、現在でも人気のある陶芸家です。

3.清水六兵衛の歴史

江戸時代中期、清水焼の陶工・海老屋清兵衛に師事した初代六兵衛は、1771年に独立して五条坂に窯を築きます。実は、初代と二代の時代には清水性をまだ名乗っておらず、古藤六兵衛として作陶活動を行っていました。清水六兵衛と名乗るようになったのは三代目からで、五代目のときに「しみず」から「きよみず」と読みを改めます。現在では七代清水六兵衛の長男が八代清水六兵衛を襲名しており、京都造形芸術大学の教授に就任しています。

4.清水六兵衛の代表作や作者

『扇紋織部湯呑』(三代清水六兵衛) 『釉班紋花瓶』(六代清水六兵衛) 『古稀彩春秋湯呑』(六代清水六兵衛)

5.清水六兵衛の買取査定ポイント

清水六兵衛の買取査定ポイントとして、真作であるかどうかという点が挙げられます。多種多様な作風が特徴の清水六兵衛ですから、作品が本物であるかどうかが査定額を左右します。真作であることを証明するためにも、鑑定書をはじめ、作品購入時に付属品として付いてきた共箱や共布などを揃って提出することが重要でしょう。また、人気のある作家の作品かどうかも査定額に影響します。
  • 真作であるか
  • 鑑定書は付いているか
  • 共箱・共布は付いているか
  • 人気のある作家の作品か

6.清水六兵衛の買取相場価格

清水六兵衛の作品の買取相場価格は、約1万円から70万円ほどとなっています。日本文化の向上発達に貢献したとして、文化功労者に認定された六代清水六兵衛の作品「古稀彩桔梗茶碗」は、淡く艶やかな釉薬と見事な筆使いで描かれた桔梗が美しい作品です。素朴な器の肌にところどころ輝く金色が素晴らしいコントラストになっているこちらの作品は、共箱付きで約68万円で取引されました。また、花器である「花陶容」は、彫刻家としても知られていた七代清水六兵衛の作品です。共箱付きのこちらの作品は、8万5千円で取引されました。

7.清水六兵衛の買取についてのまとめ

伝統にとらわれることなく、それぞれに陶芸の道を極めた清水六兵衛の作品は、現在でも人気があります。清水六兵衛の作品を売りたいと思っているのであれば、真作であることを証明できるよう、鑑定書や共箱などの付属品を揃えて査定に臨むようにしましょう。作品を真作であると証明することができれば査定額アップに繋がり、高額での買取を期待することができます。