硯屏(けんびょう)を高価買取!中国美術の査定ポイントを徹底解説!

1.硯屏を売りたいお客様へ

その昔、筆記用具といえば筆でした。筆を使うときには硯と墨が必要です。硯は、放っておくとチリやゴミが入ってしまうので、硯の横に小さいついたてのようなものを置くようになりました。この小さい衝立を、「硯屏」といいます。 硯屏は中国の文人たちの間で愛され、次第に手の込んだものが作られてインテリア要素が強まっていきました。硯屏は、中国美術品に見られる様々な技法を端々に見ることができます。

2.硯屏についての解説

硯屏は、硯にチリやゴミが入らないようにするための小さい衝立板で、文房具の仲間です。材質は、玉などの石の場合もありますが、木製のものが多いです。紙が貼ってあり、絵画を描かれているものもあります。 特に、硯屏蓋置という小型の硯屏は、青磁でできたものが最も良いとされています。本来的には硯屏は文房具であるはずなのですが、現代の日本では主に茶道をするときの道具として使用されます。茶道では、お湯を汲む杓子を立てかけるために、青磁製の硯屏を使います。 現代では茶道をしている方以外は硯屏を目にすることはほとんどないと思われますが、硯屏が描写される小説もあり(芥川龍之介「身のはまり」)、ちょっと前の時代は硯屏が生活の中に溶け込んでいたのかもしれませんね。

3.硯屏の歴史

硯屏は、文房四宝(筆・墨・硯・紙。文房具の中で一番大事な4つのもの)には入っていないものの南北朝時代(5~6世紀)にはすでに使われていたようです。 文房とは、今でいう書斎のことです。中国で使われる筆記用具は筆なので、筆の周りの道具は数多くあります。筆は、甲骨文字で有名な殷時代に発明され、墨についてはさらに古く殷時代にはすでにあったようです。中国の発展と共に、硯屏もあったと思われます。 現在博物館や個人のコレクションなどで保存されているのは、主に明時代や清時代に作られた作品です。

4.硯屏の代表作や作者

石彫硯屏(泉谷博古館蔵) 青磁鰲頭独占硯屏(東京国立博物館蔵)

5.硯屏の買取査定ポイント

中国美術品の硯屏は、硯の引き立て役や茶道具として買い取られます。特に、青磁のものは茶道をする方に人気があります。 硯屏は、実際に使う場合もあるため傷が入っていないことが重要です。硯屏のコレクターは、素材やデザインが珍しいものを好みます。
  • 茶道具としては青磁の硯屏が人気
  • 傷が入ってないことが重要
  • 素材やデザインが珍しいとコレクション需要がある

6.硯屏の取引相場価格

素材やデザインが珍しいものは、主にコレクターがそのつど個人的に売買していると思われるので詳しいことがわかりません。 しかし、よくある木製の朱塗りの硯屏であれば15万円ほど、サンゴや翡翠といった宝石がついているものだと20万円を超えて取引されています。 紫檀の古木をベースに、高さが40cm程度、幅は30cm、幅が10cm程度、堆朱と螺鈿細工の飾りがついている硯屏だと、30万円程度の価格がします。重さは、2kg程度です。 また、小型の茶道で使われる焼き物の硯屏ならば、2万円〜3万円程度が相場です。

7.硯屏の買取についてのまとめ

硯屏は、古代の文房具の一種で、硯に埃が入らないようにするためのものでした。時代を経るに従って、埃除けよりもインテリア性が強くなっていき、装飾技術も多彩になりました。現代の日本では主に茶道具として使われており、数万円〜20万円程度の間で取引されています。