和同開珎(わどうかいちん・わどうかいほう)を高価買取!古銭の査定ポイントを徹底解説!
1. 和同開珎を売りたいお客様へ
和同開珎とは、708年(和銅元年)に鋳造され発行された銅銭です。日本で最初に法定貨幣として流通し、この後に続く皇朝十二銭の1番目にあたります。これ以前の貨幣として無文銀銭や富本銭が発見されていますが、これらは広く流通した銭貨ではないことから通貨とはいえないという説もあります。その結果、和同開珎が日本最古の通貨と認められ、歴史的価値は高いとされています。
2. 和同開珎についての解説
和同開珎は、皇朝十二銭の中の1番目です。直径24mm前後の円形で、中央には1辺が7mm程度の正方形の孔があいています。和同開珎の文字は、時計回りに「和同開珎」と描かれており、当時は1文の価値でした。
3. 和同開珎の歴史
現在の埼玉県秩父市黒谷で銅が産出されたことを機に、和同元年(708年)に発行されました。デザインは唐の貨幣を参考にしました。和同開珎の価値は当時1文と定められ、これは米2kgが買える額、新成人1日分の労働力に相当します。銅銭としての地金の価値より高く定められたので、民間で勝手に鋳造することも横行し、模造品が多く出回りました。また通貨になじみがなかった時代ゆえに、全国に広く流通したというよりも、富と権力の象徴として宝物的に扱われることもあったようです。
4. 和同開珎の希少価値
和同開珎は正確には2種類あります。厚手で技術的に稚拙な「古和同」と薄手で精密な「新和同」です。
古和同は銀銭と銅銭が見つかっていますが、銅銭の場合はほぼ純銅です。古和同はあまり流通せず、新和同は比べれば大量に流通したという違いもあります。どちらも日本最初の通貨として、また一般の人にも知られている知名度の高さから、コレクターの間では入手困難な貨幣と認識されています。
5. 和同開珎の買取査定ポイント
まずは、古和同か新和同かで変わります。また字体の種類も多く、その希少性によって査定額は大きく異なります。古和同であれば「和」が縦長かどうか、「開」の字体が隷書体かどうか、「同」の口が左寄りか右寄りかなどがポイントで、査定額が100万円を切るか数百万円になるかという大きな差になります。新和同でも字体によって20万円程度のこともあれば、数百万円になることもあります。
- 古和同か新和同か
- 字体に希少性があるか
- よい状態が保たれているか
6. 和同開珎の取引相場価格
希少性が最も低いものでも10万円前後の査定額になります。字体によっては数百万円になることもよくあり、分類も細分化されているので査定が非常に楽しみな貨幣です。簡単に見分けられる字体としては、字の最後、書き終わりの部分が跳ねているように見えるものがあり「字の最後が跳ねているものは取引価格も跳ね上がる」で有名です。
人気の和同開珎なので、yahooオークションだと、本物と記載がなくても数万円前後で出品されているものがありました。が、10万円~数百万円のものはいずれも鑑定書つきです。鑑定書があると値段がつきやすい事は明らかと言えるでしょう。
7. 和同開珎の買取についてのまとめ
和同開珎をお持ちの方は、まずは模造品でないかどうかの確認が必要です。本物であればあとは字体ですが、出土数も多い銭貨ながらその知名度から人気も高い和同開珎なので、皇朝十二銭の中でも特に保存状態のよさ、美しいものであるかどうかが重視される性格の銭貨といえます。手放すことをお考えの場合は、長く保存し価値を下げてしまうことのないよう早めに査定に出されることをおすすめします。
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