一分金(いちぶきん)を高価買取!古銭の査定ポイントを徹底解説!
1. 一分金を売りたいお客様へ
公式には「一分判」、コレクターたちの間では「一分判金」ですが、一分銀が発行されてからは「一分金」とよばれるようになりました。江戸時代の金貨の一種で、小さいですが金ですからそれ相応の価値があります。
2. 一分金についての解説
江戸時代に造られた小判の4分の1の価値とされた金貨です。時期によって金の含有率は変わり、80%以上のものもあれば60%を切るものもありますが、小判金とともにその時期の基軸通貨として流通していました。形は長方形で、上部に、扇枠の五三の桐紋、中部に「一分」の文字、下部に五三の桐紋が刻印されています。裏面には金座の後藤光次の名からとった「光次」の名と時代を表す刻印、そして花押があります。
3. 一分金の歴史
江戸時代を通して造られ続けました。慶長一分判は慶長6年(1601年)、元禄一分判は元禄8年(1695年)、宝永一分判は宝永7年(1710年)、正徳一分判は正徳4年(1714年)の5月、享保一分判は正徳4年(1714年)の8月、元文一分判は元文元年(1736年)、文政一分判は文政2年(1819年)、天保一分判は天保8年(1837年)、安政一分判は安政6年(1859年)、万延一分判は万延元年(1860年)の発行です。中でも金の含有率が多いのは、慶長、宝永、正徳、享保です。
4. 一分金の希少価値
金そのものの価値があることに加え、古銭であるという希少価値もあります。特に製造期間が短かったもの、作られた時代を表す刻印の字体に特長があるものなどは希少性がより高いものとされます。また佐渡金という佐渡の現地でそのまま加工したという特殊性があるものは、鋳造期間ははっきりしないながらも非常に希少性があるので価値は非常に高くなっています。
5. 一分金の査定ポイント
現存数の少ないもの、つまり鋳造期間が短いものの査定は高くなります。また時代を表す刻印の字体に特長があり希少性が高いとみられるものもあります。また表裏の上下がひっくり返った「逆打ち」もその希少性から高く査定されます。
- 鋳造期間の短い希少性の高いものか
- 字体に特殊性があるか
- 逆打ちといわれるエラーコインかどうか
6. 一分金の取引相場価格
金そのものの価値だけでも今の相場で15000円程度の価値があるといわれていますので、最低でもそれ以上、一番希少性の高い佐渡金であれば最低でも50万円以上は期待できます。次の正徳一分金で20万円から80万円、安政一分金も8万円から40万円です。
希少性に状態のよさが加わったものであれば、100万円以上、中には400万円といった相場価格になることもあります。特に希少な種類でなくても古銭ですから3万円以上で買取りされるのが普通です。
yahooオークションだと、入札はないですが30万円前後のものから10万円以上のものが数多くありました。
7. 一分金についてのまとめ
金そのものの価値もあり、さらに希少性が加わればかなりの価値あるものといえるでしょう。万延一分金のように4倍の重さであるはずの小判と変わらない価格で取引されるものもあり、一概に重さや純度次第ともいえないのがおもしろいところです。もし売却をお考えであれば、金の相場にも注目しながら古銭としての希少価値に詳しい専門業者に買取を依頼されるとよいでしょう。
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