甲冑(かっちゅう)を高価買取!装具の査定ポイントを徹底解説!

1甲冑を売りたいお客様へ

甲冑と言えば日本の伝統的な防具で、主に頭部を守る兜(かぶと)と胴部を守る鎧(よろい)に分けられます。日本では古来より、この甲冑を身に着けて戦う習慣がありました。それは刀から身体を防御する目的で使用するためで、かなり頑丈で重量もかなりありました。 甲冑といえば戦国時代のイメージが強いですが、弥生時代から使用されていたとされています。甲冑に地方や勢力などによりそれぞれ特徴があり、コレクターなども多くいる骨董品です。また現存しているものは貴重であるため、品物や状態によってはかなり高値で取引される可能性があります。

2. 甲冑についての解説

甲冑は戦う際に身につける伝統的な防具で、各部位にそれぞれ名前がついています。時代によって細かい名称は異なりますが、頭部につけるものを兜(かぶと)、顔を面頬・喉輪、腕、上腕部を袖、肘から指先までを篭手、胴部を鎧・銅、腰部を佩楯(はいたて)、脚部を脛当(すねあて)といいます。時代によって省略されたり、図面でしか残っていない部分もあります。また日本刀や槍を含める場合もあります。 世界的に見ても日本の甲冑は繊細で凝った作りになっています。特に戦乱のない江戸時代に以降になってからは権力の象徴として豪華な甲冑が多く作られました。その時の甲冑には日本の伝統的な漆工芸や鍛鉄などの技術が惜しみなく使われているとされます。そのため単なる武具としてだけでなく、工芸品としての評価も高くなっています。

3. 甲冑の歴史

甲冑の発祥は定かではありませんが、一番古いもので奈良時代の常陸国風土記に記されています。その他、弥生時代や古墳時代の遺物も出土していることから、弥生時代には既に甲冑の原型があったとされます。古いものは木製で作られていました。 その後平安時代に「武士」が誕生すると騎馬戦が行われるようになり、甲冑は変化を遂げることとなりました。そして戦国時代にはさらに戦術や武器の変化、西洋甲冑の影響などもあり、より簡易でありながら堅牢な甲冑が作られています。 甲冑は時代によって名称が変わり、古墳時代のものは挂甲(けいこう)、平安時代は大鎧(おおよろい)、戦国時代は当世具足(とうせいぐそく)と呼ばれています。

4. 甲冑の代表作や作者

  • 小桜黄返縅鎧(こざくらかわきがえしおどしよろい) 平安時代 国宝
  • 赤糸威大鎧(梅鶯飾)(あかいとおどしおおよろい うめうぐいすかざり)
    鎌倉時代(13世紀) 国宝
  • 紺絲縅鎧(こんいとおどしよろい) 平安時代 国宝

5. 甲冑の買取査定ポイント

甲冑は昔の技術を再現し、現代に再現した「現代甲冑」と呼ばれるものもあります。そのためまずはその甲冑がどの時代に作られたものであるかが買取のポイントとなります。裏付けできる資料や鑑定書などがあれば、高価買取の可能性があります。有名な武将や大名が所有していたことが分かればさらなる高値になる場合も考えられます。 またやはり兜から鎧まで一揃いである方が良いでしょう。保存状態も重要となってきます。 代表的な査定ポイント
  • いつの時代に作らえたものか(証明書や鑑定書があれば尚良し)
  • 保存状態は良好か
  • 兜から足具まで全て揃っているか(甲冑を入れる箱(鎧櫃)などがあれば尚良し)

6. 甲冑の取引相場価格

時代と作者が分かっており、保存状態が良く、一式が揃っているものは約500万円で取引されたことがあります。こちらは室町末期に作られたもので、日本最高の甲冑師と呼ばれた明珍信家の手によるものです。保存状態が良く、細かな意匠が施されており、具足一式が残されています。また鑑定書も付けられています。 これほど高値のものは稀ですが、甲冑一式が揃っており保存?態が良ければ80~100万円ほどの値がつきます。また兜のみでも、豪華な装飾が施された全長64cm、高さ約29cm、幅約40cmのものに約96万円の値がついたこともあります。

7. 甲冑の買取についてのまとめ

甲冑は戦う者のための防具として製作されました。また防具としての役割だけでなく、権力の象徴としても作られるようになったとされます。日本の甲冑は世界的に見てもデザイン性が高く、美しいと言われています。武将によって個性的なものもあり、単なる武具としてだけでなく、工芸品として見ても大変価値があるものです。 そんな甲冑は特に一式揃っており、作られた年代がわかっていればかなり高値がつく可能性もあります。