琵琶(びわ)を高価買取!仏教美術の査定ポイントを徹底解説!

1.琵琶を売りたいお客様へ

日本では琵琶と親しまれるこの楽器は元々、大陸から伝来したものでした。起源は古代ペルシャに見られるバルバットという楽器です。この楽器が西洋に伝来するとリュートに、インドではヴィーナーに、東南アジア、中国、日本では琵琶として今日まで親しまれています。日本には奈良時代に伝来し、数々の雅楽などを奏でました。そんな琵琶は現在でも多く演奏されており、骨董品が好きな方だけでなく音楽家なども収集しています。

2.琵琶についての解説

奈良時代に日本に伝来した琵琶は、ほぼその形のまま伝えられています。そして現在の日本では5種類の琵琶があります。それが「雅楽琵琶」、「盲僧琵琶」、「平家琵琶」、「薩摩琵琶」、「筑前琵琶」です。雅楽琵琶はそのまま雅楽で使用される琵琶のことで、他の琵琶に比べて一番大きく重いものです。しかし反対に撥は一番小さくて軽いという特徴があります。盲僧琵琶は、平安時代に盲目の琵琶法師が琵琶の伴奏で経文を唱えたことが始まりとされます。通常の琵琶よりも楽器の幅が狭いものを使用します。平家琵琶は、平家物語を語るときに用いられます。雅楽琵琶より小さいものを使用します。薩摩琵琶は、薩摩の藩主である島津忠良公が武家の師弟に教育的な内容の琵琶歌を作るように命じたのが始まりとされます。背の高い柱と、角の広がった撥が特徴です。最後の筑前琵琶は、明治時代に薩摩琵琶や三味線などの要素を取り入れ作られました。撥は三味線に近い形のものを使用します。

3.琵琶の歴史

琵琶の起源は古代ペルシャにまで遡ります。その琵琶が中国へと伝わり、更に日本へと伝来したのは7~8世紀頃。当時の琵琶は正倉院に宝物として今でも収められています。当時のまま現の形で現在まで伝えられているのは日本だけだと言われています。現在では古典的な楽曲のみならず、独奏や合奏など様々な演奏方法で使用されます。また現在の新作雅楽曲や、奈良時代の楽曲の再現なども行われています。

4.琵琶の代表作や作者

  • 正倉院(奈良)  螺鈿紫檀五絃琵琶
  • 正倉院(奈良)  螺鈿紫檀琵琶
  • 厳島神社(広島) 玄上の琵琶

5.琵琶の買取査定ポイント

保存状態が良いか、製作年代や作者は分かっているかなどの骨董品の査定ポイントは琵琶にも当てはまります。また撥やケースなどの付属品が揃っているかも重要です。また漆塗りのものや、細かい装飾が施されているものなどは高値の傾向にあります。 代表的な査定ポイント
  • 保存状態は良いか
  • 制作年代や作者は分かっているか(証明書があると尚良し)
  • 素材は何で出来ているか
  • 細かく美しい装飾が施されているか

6.琵琶の取引相場価格

琵琶は無銘のものでも、保存状態が良く、弾けるものであれば3万円~10万円前後の値がつきます。作者や製作年代が分かっているものですと数10万円の高値がつくこともあります。

7.琵琶の買取についてのまとめ

現在でも美しい音を奏でる楽器として演奏されている琵琶。古代ペルシャにその起源を持ち、奈良時代に日本へと伝来してきました。そして約1,300年経った今でも形を変えることなく演奏され続けています。メジャーな楽器とは言いづらいかもしれませんが、日本の伝統的な音楽を語る上では欠かせない楽器となっています。 そんな琵琶が家にあるけれど今後誰も弾く予定がないなら買取に出すと言う方法もあります。特に有名な作家のものなら高値が付く可能性もあります。