石仏像(いしぶつぞう)を高価買取!仏像の査定ポイントを徹底解説!

1.石仏像を売りたいお客様へ

石仏像は、石に仏様や道祖神などをほった仏像のことを指します。一般的に有名なのは、「お地蔵さん」として親しまれる地蔵菩薩の像ではないでしょうか。全国各地で見られ「子供の守り神」として信仰の対象になっています。日本でいつ頃から作られていたのかははっきりしませんが、古代・中世の関西地方を中心に権力者や僧侶の手によって作られたと言われています。また現存する石仏像のほとんどは、江戸時代に制作されたものです。 木や銅などで作られた仏像とはまた違った味わいがあり、お店や寺院のシンボルとなるので石仏像を探している方もいらっしゃいます。

2.石仏像についての解説

石仏像も、木や銅で出来た仏像と同じく信仰の対象として作られました。神社の境内や道端で見られる小さいものから、インドや中国の石窟に代表される巨大な岩盤を彫って作ったものなど様々なサイズがあります。日本への伝来は538年に仏教の経典とともに伝えられたと言われています。この時伝えられたのは、銅に金メッキを施した金銅仏で、石仏像がいつごろから作られ始めたかは定かではありません。しかし古代・中世から存在していたと伝えられています。 当初は修験者、僧侶、権力者などによって作られていましたが、近世になると一般庶民も制作に携わるようになりました。

3.石仏像の歴史

仏像が作られ始めたのは、釈迦が入滅して500年以上経った1世紀頃からです。石仏像が作られ始めた時期を特定は出来ませんが、仏教美術が一気に広まった2世紀頃からではないかとされています。中国で有名な雲崗石窟の石仏像は5世紀頃に作られました。 日本へは仏教が伝来した6世紀に伝わり、古代より作られてとされています。崖に直接刻む磨崖仏と、切り出した石に直接彫刻を施す2通りの方法があります。前者は主に古代・中世に作られ、後者は中世、近代にかけて作られました。 風雨に晒されるものが多く摩耗が激しいため、現存している仏像のほとんどは江戸時代に制作されたものと言われています。

4.石仏像の代表作や作者

  • 大分県臼杵市      臼杵磨崖仏(国宝)
  • 福島県南相馬市小高区  大悲山の石仏(国史跡)
  • 栃木県宇都宮市大谷   大谷磨崖仏(国史跡)
 

5.石仏像の買取査定ポイント

当然ながら石で作られたものが対象となりますが、材料となるものは様々です。通常の石ではなく、天然石に刻まれたものは通常のものより価格が高くなります。例を挙げると、青御影石や大理石などです。 また制作された年代が古く、作者が分かっており、それを裏付ける資料があるものは高値がつく可能性があります。 代表的な査定ポイント
  • 保存状態は良好か
  • 製作年代がはっきりしている、作者が分かっているか(証明書があると尚良し)
  • 素材は何で出来ているか
  • 細かな彫刻が施されているか

6.石仏像の取引相場価格

平均買取価格は1万5千円~2万円程です。サイズの小さいもの(15cm~20cm)や欠損のあるものは5千円前後です。ただし製作年代が分かっていている時代の古いものは10万円前後の値が付く可能性もあります。

7.石仏像の買取についてのまとめ

木や銅で出来た仏像とはまた違った味わいのある石仏像。日本人は古来より「お地蔵さん」に親しんできたので、とても身近に感じる存在と言えます。親しみのあるサイズのものから、思わず手を合わせてしまう大きいサイズのものまで様々な石仏像が存在します。 ご家庭ではなかなか飾りにくいかもしれませんが、お店を営んでいらっしゃる方、寺院にシンボルとなる仏像を置きたい方などにはぴったりではないでしょうか。そのため、彫刻が緻密で美しいもの、制作年代や作者がはっきり分かっているものは高値で取引されることもあります。