木彫仏像(きぼりぶつぞう)を高価買取!仏像の査定ポイントを徹底解説!

1.木彫仏像を売りたいお客様へ

仏様の姿を身近な素材の木に彫り出した木彫仏像。木を素材に使うのは日本の仏像の特徴と言えます。日本では古来よりアニミズムの影響で、身近な木や石や山などにも神様が宿ると考えていました。そのため仏像を作る際にも、御神木などの神聖な木を使うこともあったようです。そんな木に対して特別な思いを抱く日本人にとって、木彫仏像はとても身近で神聖な物のため一定の需要があります。

2.木彫仏像についての解説

日本の仏像の多くは木彫で出来ています。森林が多い日本では手に入りやすい素材だったことと、運搬が容易なこと、そして木に対して特別な思いを抱いていたからだと考えられます。木彫仏像は大きく分けて、1本の木材から作る一木造り(いちぼくづくり)と、複数の木材を組み合わせて造る寄木造りの2種類に分けられます。飛鳥から平安初期までは一木造が流行し、それ以降は寄木造りが多くなりました。 香木や霊木などの貴重な素材で作られている仏像は、ほとんどが寄木造りです。

3.木彫仏像の歴史

木彫仏像は、日本に仏教が伝わった6世紀頃から作られ始めました。木を多用するのは日本の仏像の特徴ですが、朝鮮半島や中国などでも制作されていました。古代より使用されていた方法で、飛鳥時代ではクスノキが多く用いられました。奈良時代になると一旦、鋳造や塑像などの製法が流行したため、純粋な木彫仏像は少数派となりました。その後平安時代になると再び木彫仏像が見直され、カツラ、ヒノキ、ケヤキなど多くの木材が用いられました。

4.木彫仏像の代表作や作者

  • 東京国立博物館   菩薩立像(飛鳥時代)
  • 唐招提寺(奈良)  薬師如来立像(重要文化財)
  • 西往寺(京都)   宝誌和尚立像(重要文化財)

5.木彫仏像の買取査定ポイント

作られた年代が古く作者が分かっていれば高額査定の可能性があります。それを裏付ける証明書や鑑定書などがあれば確実です。また彫刻が細かく美しいかも査定のポイントになります。その他、貴重な木材(香木など)を素材に使っていると査定額が上がる傾向になります。 代表的な査定ポイント
  • 作られた年代や作者がはっきりしているか(証明書があると尚良し)
  • 保存状態は良好か
  • 精密な美しい彫刻が施されているか
  • 貴重な木材で作られているか

6.木彫仏像の取引相場価格

大きさにより価格に差がありますが、30cm程度のもので3万円前後です。作者が分かっている、出所がはっきりしている(○○寺所蔵など)ものは7~10万円前後の値がつくことがあります。また80~170cmの大きいものになると数10万円の高値が付く可能性があります。

7.木彫仏像の買取についてのまとめ

日本で最も多く作られている木彫仏像。日本では古来より木などの自然物にも神様が宿ると考えていました。その神聖な木に新しい宗教である仏教の姿をうつすというのは、日本独自の文化と言えるでしょう。自然と手を合わせてしまうようなその姿に、日本人は親しみをもっていました。 木彫仏像は様々な大きさがあるため、十数cm~30cm程度のものですと床の間などにも飾りやすいので高めの買取価格がつくことがあります。また作者や時代が分かっており、証明書などがあれば高額査定の可能性もあります。