珊瑚仏像(さんごぶつぞう)を高価買取!仏像の査定ポイントを徹底解説!

1.珊瑚仏像を売りたいお客様へ

宝石の一種として日本でも人気の高い珊瑚。そんな珊瑚に彫刻を施した珊瑚仏像というものが存在します。珊瑚の中でも加工がしやすいと言われる桃珊瑚に彫った物が多く、オレンジがかった桃色をしています。日本で彫刻として加工されるようなったのは江戸時代からですが、一旦採取が禁止されたため、本格的に採取されるようになったのは明治時代以降になります。宝石としても加工される珊瑚を使った珊瑚彫刻はその美しさから、仏像ファンだけでなく、彫刻、宝石コレクターも収集している品になります。

2.珊瑚仏像についての解説

珊瑚には六放珊瑚と八放珊瑚があり、前者が珊瑚礁で後者が宝飾用に加工される珊瑚になります。その中で彫刻に適しているのは粘り気のある桃珊瑚です。仏像やかんざし、帯留などに加工されています。世界的に見ても日本近海での水揚げが多く、土佐沖で取れる珊瑚が有名です。その神秘的な美しさから魔除け、厄除け、幸福を呼ぶものとして人気があります。そんな意味合いをもつ珊瑚に更に仏像を彫ることにより、加護を強力なものにしようとしたことが伺えます。

3.珊瑚仏像の歴史

珊瑚は元々、地中海で取れるものが有名でした。その珊瑚は日本に伝来したのははっきりとは分かっていませんが、7~8世紀頃と言われています。シルクロードから中国を経て伝来した地中海の珊瑚は、胡渡(古渡)サンゴと呼ばれていました。その後江戸時代中期頃まで一般庶民の手には届かない貴重なものでした。しかし1812年頃に日本の室戸沖で桃珊瑚が初めて採取されてました。その後一旦土佐藩が採取・所持・販売を禁止したため、本格的に採取が始まったのは明治時代以降です。そのため今日目にする珊瑚仏像のほとんどが江戸時代~明治時代以降に加工されたものとされます。

4.珊瑚仏像の代表作や作者

  • 桃色珊瑚の観音像 鎌倉泰仙
  • 観音菩薩     妹尾隆正

5.珊瑚仏像の買取査定ポイント

珊瑚仏像のほとんどは江戸時代以降の近世に作られたものです。そのため、時代よりも素材や彫刻の細やかさに重点を置かれることが多いです。色・デザイン・大きさ・加工技術などを総合的に見て値段がきまります。色は赤色が人気となっています。また近年、採取量は減少しておりこれから入手困難な宝石になることが見込まれているため、値段がどんどん上がっていく可能性があります。 代表的な査定ポイント
  • 素材は何で出来ているか(など赤いものが人気)
  • 作者が分かっているか(印や証明書などがあると尚良し)
  • 保存状態は良好か
  • 細やかな彫刻が施されているか
  • サイズはどのくらいか(大きいもの程高値になる)

6.珊瑚仏像の取引相場価格

珊瑚仏像は大きさや素材などにより値段が大きく異なります。数cm~10数cmのものですと平均3万円前後です。しかし作者がはっきりしている場合は10万円を大きく超える高縁になる可能性があります。また同じ本珊瑚でも真っ赤なものよりオレンジがかった桃色の方が人気が高い傾向にあります。

7.珊瑚仏像の買取についてのまとめ

古来よりその美しさから宝飾品として重宝された珊瑚。日本の代表的な昔話である「桃太郎」でも、鬼退治から持ち帰った宝物の中に珊瑚が含まれています。日本で大々的に採取されるようになるまでは「金より高い」宝物として権力者に愛されていました。 そんな珊瑚が一般庶民にも手に取れるようになったのは明治時代以降です。厄除けの意味も持つ珊瑚に仏像を彫ることにより、更なる加護を期待した珊瑚仏像は単なる彫刻品としてだけでなく美術品としても評価が高いものとなっています。 素材が綺麗な珊瑚であればあるほど、高値になる傾向にあります。また近年採取量が減少していることから、大きなものですと更なる高額査定の可能性もあります。