タンカを高価買取!仏教美術の査定ポイントを徹底解説!

1. タンカを売りたいお客様へ

タンカとは仏教絵画のことで、チベット仏教に基づいて描かれています。敦煌で描かれていた仏教画のことを中国語で「Dang」と発音したというのが語源とされています。主にチベットで作られたものを指しますが、中国やモンゴルでも制作されます。作られた当初は形式が決まっていませんでしたが、時代が経つにつれ定まってくるようになりました。 色彩が美しく、保存状態の良いものは仏教美術コレクターにも人気です。

2. タンカについての解説

タンカとは、チベット仏教を題材とした掛け軸です。チベットやモンゴル、中国などで制作されます。元々、仏僧が村を回り仏教の教えなどを説くために作られました。持ち運びやすいように掛け軸となっています。 8~17世紀頃までのものを「ベンガル・ネパール方式」「カシミール様式」、18世紀以降のものは「中国・カム様式」「中央アジア様式」に分けられます。基本は顔料で描かれ、また織物、刺繍、木版画などでも描かれることがあります。

3.タンカの歴史

タンカは仏僧が仏教の教えを説いてまわる際に、持ち運びやすい掛け軸の形で描かれました。少なくとも8世紀頃には描かれていたとされますが、14世紀以前のタンカはあまり残っていません。これは戦乱や1966年~1978年までの文化大革命によるものです。持ち運びができるタンカは国外へと持ち出されたので、ある程度は残されていますが、それでも大部分は失われてしまいました。 タンカは基本的には宗教上のものとして利用されますが、今日ではその芸術的な美しさから購入される方も多くいます。

4.タンカの代表作や作者

  • 阿閦如来(13世紀後半) ホノルル美術館蔵
  • 祖師(19世紀末)
  • 女性尊(18世紀)    ルビン美術館蔵

5.タンカの買取査定ポイント

まずは保存状態はどうかは重要な査定ポイントです。またどんな題材が描かれているか、いつの年代のものかもチェックします。鑑定書や保証書があればさらに高値になる可能性もあります。 代表的な査定ポイント
  • いつの時代に描かれたものか
  • 保存状態は良好か(変色、傷、汚れ、シミなどはないか)
  • どんな題材が描かれているか
  • 鑑定書(保証書)は付属しているか

6.タンカの取引相場価格

タンカは保存状態や年代によって価格が異なります。たとえば「古仏画 十三仏」は約7万7円です。縦約164.5cm、(軸先含まず)約56.5cm、画縦 約91.5cm、39.5cmで、全体にシミ、汚れ、変色、痛みがあります。 また「曼荼羅 黄金のターラー」には約7万6千円の値がついています。サイズは本紙 縦 66㎝ × 横 46.7㎝、軸 縦 103.3㎝ × 横(最大部分) 88.5㎝で、古色然とした後世のタンカです。

7.タンカの買取についてのまとめ

タンカはチベット仏教に関する仏や曼荼羅などを題材に描かれた掛け軸です。綿布を城土で塗りつぶしたあと、顔料で絵を描きます。もともとは仏僧が村を回り仏教の教えを説くために、持ち運びやすい形で描かれたものが始まりです。現在ではその美しさからコレクターにも人気です。保存狀態の良いものなどであれば高額査定の可能性もあります。