茶盆(ちゃぼん)を高価買取!中国美術の査定ポイントを徹底解説!

1.茶盆を売りたいお客様へ

茶盆は、お茶をいれるための急須やカップなどを載せるためのトレイです。古代中国でもお茶文化が楽しまれており、お客様にお茶を出すときには茶盆に人数分の茶器をのせて運んでいました。 中国美術品の中では、茶盆は実用品にかなり近いと言えるでしょう。

2.茶盆についての解説

茶盆は、現代でいうティートレイ兼収納箱ですが、単なる生活雑貨ではありません。現存しているものの中には、茶盆といっても様々な素材でできたものがあり、金属製〜木製まで実にバリエーションが多いのです。 金属製の場合は、銅が好まれました。銅は健康に良いと考えられていたらしく、銅の持つ健康効果を取り入れようとしたようです。 木製の場合は、現代日本で「唐木」と呼ばれている古い東南アジア産の木が使われました。黒紫檀、紅木、楠の根などがありました。

3.茶盆の歴史

中国では、大変古くからお茶が飲まれていましたが、お茶で客をもてなすという習慣は、主に南北朝時代に始まり、唐代に全国へ広まりました。茶で客をもてなす習慣と一緒に、道具も広まっていったと考えて良いでしょう。 清代には、茶道具の一式が完成し、中国の茶文化が大成しました。ちなみに、中国の茶盆は、日本でいう茶盆と違う点があります。茶盆という言葉で連想するのは単なるお盆ですが、中国茶の茶托はソーサーのようなもので、茶盤は余ったお茶やお湯をうけるためや、茶道具の収納に使います。 茶壺を鑑賞するための壺座という台座など、茶道具だけでも何種類もあります。もちろん、日本でいう茶盆も存在しますが、茶盆とは呼ばれず、茶盤の一種とされます。

4.茶盆の代表作や作者

(茶盆そのものの有名作はありませんが、各種絵画に登場しています) 明人十八学士図

5.茶盆の買取査定ポイント

唐木で作られた茶盆の人気が高いです。保存状態が良いことが重要です。また、表面に傷がないものが好まれます。ただし、唐木には偽物が多いので、本物かどうかわかる人にみてもらうことが重要です。
  • 木の種類を確定できること(紫檀など唐木が人気)
  • 傷がないこと

6.茶盆の取引相場価格

唐木を使った茶盆は、5~10万円程度で取引されています。唐木を使って、日本で作られたものも含みます。唐木そのものが現在では希少であり、種類によっては新たに入手することはできません。また、唐木は頑丈で長持ちするため、希少性にあわせて品質の良さが人気の理由です。

7.茶盆の買取についてのまとめ

茶盆は、日本国内では唐木を使った茶盆が多数取引されています。本場中国では、表面に細工などがされた「茶盤」が茶道具として有名です。唐木を使った茶盆は、木の種類によっては新たに作ることができないため大変貴重です。5~10万円程度で取引されていますが、品物によってはそれ以上の値段が付くこともあります。