黄賓虹(こうひんこう)を高価買取!中国美術作家の査定ポイントを徹底解説!

1.黄賓虹を売りたいお客様へ

近代山水画の巨匠である黄賓虹の作品は、現代でも高く評価されています。新安画派の大家ですが、絵画だけではなく詩や書道も得意でした。 また、絵画の鑑別も行っていたため、歴代の有名な中国美術作品を収集していたようです。

2.黄賓虹についての解説

黄賓虹は、山水画を近代的に発展させた功労のある人物として有名です。山水画というと、重く暗い印象の絵も多かったのですが、黄賓虹はそれまでの山水画とは対照的に、透明感や光を感じる画風が特長です。 黄賓虹の画風は、ヨーロッパの印象派の影響を受けているとも考えられています。山水画でありながら、光を感じさせる明るい華やかな画面は、現在でも人気があります。

3.黄賓虹の歴史

清朝末期に、浙江省金華に生まれ、父から篆刻を習いました。6歳の頃には山水画を模写していたと言われています。 22歳の時に科挙に受かって役人になるのですが、1年ほどで辞職し、美術学校の教師などを経て美術関連書籍の編集や出版を手がけるようになりました。 中国の建国後は美術関連の要職に就くなどし、中国美術の発展に貢献しました。 ベルギーの国際博覧会で最優秀賞を受賞した実績もある、実力のある画家・作家です。

4.黄賓虹の代表作や作者

『黄山画家源流考』『虹廬画談』『画法要旨』(いずれも書籍) 「倣北宋人峨眉龍門峡図」(ヴィクトリア国立美術館蔵)

5.黄賓虹の買取査定ポイント

黄賓虹の作品には、偽物が多いため、まずは本物であることが重要です。本人の作品であることがわかる署名や、落款などがポイントになります。 美術作品全般に言えることですが、保存状態が良ければ良いほど価値が上がります。高温多湿は美術作品にとっては過酷な環境です。 もし、長い間しまっていてそのままになっている場合は、無理に直したり広げたりしようとせずに、専門知識を持った人に査定してもらうことをおすすめします。 黄賓虹は多数の著作物があるため、古書の需要もあります。古い蔵などから、黄賓虹の著作が出てきたら、古書の知識が豊富な人に見てもらいましょう。 資料としての価値があれば、買取金額にも反映される可能性があります。古書は、全巻セット、外箱、帯付きだと価値が高いです。

6.代表的な査定ポイント

  • 署名や落款がある
  • 保存状態が良い
  • 古書の場合は、全巻セット、外箱、帯が揃っていると良い

7.黄賓虹の取引相場価格

黄賓虹の作品の取引相場は、掛け軸の場合で10万円前後です。また、古書の場合は1千円〜3万円程度で取引されています。貴重な品の場合は、さらに高額な値段が付くかもしれません。

8.黄賓虹の買取についてのまとめ

黄賓虹は、中国の近代山水画を代表する画家です。山水画を手がける一方で、美術関連の書籍などの著作物も数多く残しています。黄賓虹の独特の明るい画風は、現代でもファンがいます。掛け軸は10万円前後、古書は1千円〜3万円程度の値段で取引されています。