印材(いんざい)を高価買取!中国文房具の査定ポイントを徹底解説!

1.印材を売りたいお客様へ

ほとんどの方が印鑑をお持ちでしょう。印鑑は現代でも本人のサイン代わりになるものですが、古代中国では単に名前だけではなく、持ち主の身分を表す物でもありました。中国美術品の印材は、実用としても観賞用としても需要があります。

2.印材についての解説

印材とは、文字通り印鑑の材料です。現代ではプラスチック製も多いですが、中国文房具の印材は玉などの石や、柘植、樺などの木材、動物の牙などが用いられています。 印材は、単に道具としてだけではなく、見て触って楽しむ物でもありました。

3.印材の歴史

古代中国において、印証は「サイン」としての意味合いと、臣下に賜る「地位」を表す意味合いがありました。 現存する物では歴史の教科書などに出てくる「漢委奴国王印」という金印(純金製)が有名です。 印証を臣下に賜る制度(印綬)で用いられる印証にはランクがあり、印材によって玉、金、銀、銅、の順にランクが分かれ、印証をぶら下げる紐の部分の色でさらに位を細分化しました。 ちなみに、中国の冊封体制において、卑弥呼を含む外国の諸侯は金印紫綬を与えられていたようです。今でも、日本語に「印綬を帯びる」(=要職に就く)という言い回しがありますが、印綬の名残であると考えられます。現代で流通しているものはこのような金印ではなく、比較的新しい時代の石材や木材、牙が多いです。

4.印材の代表作や作者

「漢委奴国王印」(国宝)(福岡市博物館) 「琉球国王印」(所在不明)

5.印材の買取査定ポイント

水晶や翡翠といった天然石でできた印材の場合は、石材の質によって価格が決まります。また、現在象牙は新しく入手することが大変困難であるため、象牙は小さい印材であっても1万円以上の値段が付くことがあり、貴重な品です。 印材そのものの種類は大変多く、元の材質によって取引価格が違います。 飾って楽しむ印材の場合は、印材を載せる台もセットで査定してもらうといいでしょう。大きい印材であればあるほど、価格は高額になります。 印材そのものであればグラム単価で計算し、印材に彫刻が施されている場合は彫刻部分の芸術的価値も考慮されます。以前に中国へ旅行した時に、お土産品として印材を買ったという場合でも、現在では希少な材質である場合は高値がつくことがあります。

6.代表的な査定ポイント

  • 印材の材質(特に象牙が貴重)
  • 大きさ・個数
  • 彫刻部分の芸術性
  • 印材を鑑賞するための台がついているかどうか

7.印材の取引相場価格

一例として、印面が2cm×3cm、高さが5cm程度の天然石の印材の場合、15万円程度で取引されています。 また、希少な鶏血石など天然石の印材は200万円以上の値段が付くこともしばしばです。マッコウクジラの歯や象牙など、動物の牙などでできた印材も、小さいものでも数十万円以上と、大変高価です。

8.印材の買取についてのまとめ

印材は、古代中国の時代から位を示すものとして重要視されてきました。現代でも印鑑や雅号印に加工するための需要と、材質そのものを触ったり鑑賞したりして楽しむという需要があります。 印材には様々な種類があり、材質によって取引相場が別であると考えてください。大まかに、貴重な天然石は200万円以上の価格がついたり、象牙など動物製のものはgあたりの単価が20円程度〜と、高額で取引されています。