鶏血石(けいけつせき)を高価買取!中国文房具の査定ポイントを徹底解説!

1.鶏血石を売りたいお客様へ

印鑑の材料である印材の中で、特に珍重されているのが鶏血石です。独特の真っ赤な血のような色あいが愛され、現代でも華僑を始め中華圏の人々に支持されています。鶏血石は実用としてだけではなく、中国美術品としての価値もあります。

2.鶏血石についての解説

鶏血石は、昌化鶏血石と、巴林鶏血石が存在します。血の色のよう鮮やかな赤色の班が特徴です。この赤色は、天然に作られたものであり、現在でも鶏血石の産出はありますが、良質な鶏血石はすでに掘りつくしてしまったと言われています。 古い時代の鶏血石は鮮やかな赤色ですが、現在採掘されている鶏血石はどちらかといえばオレンジ色であり、グレーのような色合いが強く混ざっているものが多いようです。 一般的には、赤い班が鮮やかな色合いであるほど評価が高いです。彫りにくい赤い部分(辰砂)が多いものより、白やグレーの部分(葉ろう石)が多いものの方が彫刻しやすく、実用的です。

3.鶏血石の歴史

昌化の鶏血石、福建寿山の田黄石と芙蓉石は、印石三宝と呼ばれています。見た目に美しく、朱肉がつきやすいので実用面でも優れています。 鶏血石は、清朝の康煕帝や乾隆帝に愛されました。日本人では、横山大観が愛好していたことでも知られています。茶道の文房飾りとしても利用されます。 鶏血石は、印材コレクターの間でも人気がありますが、近年樹脂製の偽物も出回っているようです。

4.鶏血石の代表作や作者

清鶏血石赤壁図薄意未刻印(故宮博物院蔵)

5.鶏血石の買取査定ポイント

偽物が多いので、まずは本物の鶏血石であることが重要です。さらに、どこで産出された石なのか鑑定を要します。昌化鶏血石は、現代ではあまり産出がないので希少です。 巴林鶏血石については、産出量が昌化鶏血石よりも多いため、価格が安くなる傾向にあります。いずれの鶏血石であっても、赤い班の部分が大きく、色が鮮やかであり、地の石の色との調和がとれているかどうかを評価します。 また、鶏血石を彫刻してある場合は、彫刻の芸術性・歴史的価値なども考慮されます。

6.代表的な査定ポイント

  • 本物の鶏血石であること
  • 昌化鶏血石の方が高価
  • 赤い班の部分が大きく鮮やかであること
  • 赤い班は地の石の色と調和していること
  • 彫刻がある場合は、芸術性と歴史的価値があること

7.鶏血石の取引相場価格

世界最大級の鶏血石は、高さ1.5m、幅3m、重さ50tの大きさです。世界最大級の鶏血石の場合は、26億円以上の値段が付けられています。 一般的に出回っている鶏血石の値段は印面が2cm四方、高さは8cmのもので5万円を超えています。似たようなサイズでも、赤い班がより鮮やかなものであると50万円以上で取引されています。 つまり、鶏血石の中でもより鮮やかなものは高額で取引されている傾向にあります。石の重さが500g程度の、印材としては大きい部類に入るものでは200万円と、高価です。

8.鶏血石の買取についてのまとめ

良質な鶏血石は、現代ではなかなか産出がなく希少な品です。鶏血石は、赤い班が鮮やかなほど高く評価されます。印材としては赤い班が多いものよりも、少ないもののほうが好まれています。赤い班と、地の色との調和がとれた鶏血石は50万円から数百万円以上の価格が付く可能性があります。