中国古書(ちゅうごくこしょ)を高価買取!中国美術の査定ポイントを徹底解説!

1.中国古書を売りたいお客様へ

かつて中国から大量に持ち込まれた「中国古書」。2017年の現在では、中国人の買い戻しが盛んに行われているため、骨董品市場においても人気が急増しています。中国の歴史を感じさせる古い書物は日本人にとって難しいものばかりですが、中国にとっては貴重な史料と言えるのではないでしょうか。

2.中国古書についての解説

本は、作者の思想や研究成果を知る術として長年重宝され続ける文化遺産と言えます。 また、時代背景など歴史上の発見にも通ずる貴重な記録が残されているものも多く、「中国古書」も例外ではありません。近年、「中国古書」が収集されるのには「中国富裕層の需要」が大きく関係しており、彼らにとって古い書物を持つことはステータスとも言われるようです。中国では「本転がし」というワードも出てきていることから、多くの中国人が国内外で「中国古書」を収集していることが伺えます。

3.中国古書の歴史

「中国古書」の歴史を遡ると、その起源は殷代(紀元前17世紀~紀元前11世紀)から続くものと言われています。当初は2本の紐で括った「冊」や「典」と呼ばれる書物が作られましたが、本を1冊2冊・・・と数えるのはここに由来しているという説があります。「中国古書」では古くから“書物=紙”という概念があったようですが、こうした文化は中国のみならず日本やその他諸外国にも影響を与えているのではないでしょうか。

4.中国古書の代表作や作者

  • 遵生八牋(作者不明)
  • 最新百艶圖(上海国華書局)
  • 學海堂集(作者不明)

5.中国古書の買取査定ポイント

「中国古書」の評価は、制作された時代によっても異なりますが、基本的な査定基準は「部数」や「全巻揃っているか」が重要です。古い書物になると木版摺りされているものも多く、買取査定で高評価を得られます。また、多くの書物は二部、四部などで完結する構成になっているため、部抜けがないものほど希少な「中国古書」と言えます。そのほか、以下のようないくつかの査定ポイントがあります。
  • 書かれた年代や作者(出版局)が分かる
  • 保存状態が良い(表紙の傷、破れがなく全ページ揃っている)
  • 発行部数が少なかったもの
  • 現在中国では入手できないもの

6.中国古書の取引相場価格

平均取引価格は、1冊でも4万円前後と高額です。中には10万円近い「中国古書」も多く、特定のジャンルや歴史的内容に特化したものなら20万円を越える取引価格がつく場合もあります。また、2015年には宋版の書籍である「唐柳先生文集」2冊が1億9千万円を越える金額で中国に買取られました。宋版とは、南宋時代(1127~1279年)に発展した木版印刷の書籍を指し、数ある「中国古書」の中でも国宝相当の価値がある品物だと言われています。

7.中国古書の買取についてのまとめ

「中国古書」は、経済成長中の中国人から“今”非常に需要が高いものと言っても過言ではありません。日本では東京を中心に多くの「中国古書」が所蔵されていることでも有名で、2年ほど前には「2億円分の中国古書を買い占めたい」と申し出る中国人(企業会長)もいたほどです。このようなことから、「中国古書」は今がまさに売り時と言えるでしょう。