七宝(しちほう)を高価買取!中国の陶磁器の査定ポイントを徹底解説!
七宝を売りたいお客様へ
蔵や押し入れの奥、ご実家で七宝を見かけた記憶はありませんか? 七宝は、金属の素体に釉をかけて焼成した焼き物を指し、金属工芸の一種として知られています。この独特な技法は伝統工芸技法として広く普及し、現在でも日本各地で七宝焼が製造されています。かつてシルクロードを渡って日本に伝来した七宝は、その後黄金期を迎えた後から現在にかけても根強い人気や価値を誇る品物です。 骨董品として価値ある七宝を素人が判別するのは至難の業ですが、古い品物や現代ではあまり見かけないようなデザインをしていたら、価値ある一品かもしれません。 「価値が分からず扱い方に困っている・・・」そんな七宝をお持ちの方は、ぜひこの機会に七宝の価値をプロに査定してもらってみてはいかがでしょうか。七宝についての解説
七宝は、かつて中近東からシルクロードを伝って日本へと伝来したと言われています。 日本で最も古いとされる七宝には「七宝亀甲形座金具(奈良県)」や「黄金瑠璃鈿背十二稜鏡(奈良時代・正倉院)」などがあり、室町時代~桃山時代にかけて七宝の製造が盛んになったと言われています。 江戸時代中期にかけては七宝を用いた装飾品の製造が盛んに行われ、その後ドイツをはじめとした欧米各地で七宝の技術は高く評価されていきました。七宝を海外に発信した大きなイベントに万国博覧会がありますが、こうした歴は日本の七宝文化を飛躍させ、1880~1990年は七宝の黄金期とも呼ばれています。七宝の歴史
七宝の起源を辿ると、その古くは紀元前の古代エジプトで製造されていたと言われています。この技術の大部分は中国にわたり、のちの8世紀ごろに日本へと伝わってきたようです。 七宝は、用いられる釉薬(ゆうやく)などの材料の違い、線付けなどのデザインの違いによっていくつかの種類に分類できます。その種類には大きく分けて以下のようなものがあります。 象嵌七宝:鋳造や彫りを入れた部分に七宝を施す技法 有線七宝:全体に帯状の薄い線で細かな模様を描く技法 無線七宝:線を入れずに一部分へデザインを描く技法 中国で七宝技法が盛んになったのは、1271~1368年(元)と言われていますが、続く1450~1457年(明)には有線七宝に人気が高まる時代となりました。中国では青銅を素体として不透明な釉薬を用いる七宝が主流となり、日本ではあまり見られなかった青味が特徴的な七宝が多く製造されています。七宝の代表作や作者
代表作:尾張七宝(推定・明治3年) 銀胎七宝 花瓶(作・川出柴太郎) 透明釉七宝の花瓶(安藤七宝店) 国宝 七宝額(濤川惣助)七宝の買取査定ポイント
七宝は中国で製造されたものから日本国内で製造されたものまで様々です。 中でも買取時に高評価を得やすいのは日本独自の技術で製法された「国産の七宝焼き」と言われています。 そのほか、品物の状態や以下のポイントを参考にチェックしてみましょう(割れや欠けがなく状態が良いものほど高額査定となります)。箱や説明書類などの書物がセットになっている場合も、高額で買取されるようです。- 日本国内で作られた証明ができるもの
- 作者や作られた時代が証明できるもの
- 中国のものの場合は、重量があるもの
- 造形やデザインが美しいもの
七宝の取引相場価格
七宝の取引価格の相場は、数千円~10万円と幅広くなっています。 取引価格に大きく幅が見られるのは、作られた時代や用いられる技法が多種多様であることが理由と言えます。 中には、相場を大きく飛び越えて389,644円もの値がついた七宝透摘蓋純銀阿古陀湯沸(静寿居蔵苑造)という品物もあり、一言で七宝と言ってもその希少価値は一目で判断しづらいものとなっています。七宝の買取についてのまとめ
七宝は、美術品としての価値だけでなく文化的価値も持ち合わせた品物です。 古代エジプトで用いられた技術が現代まで長く伝承され続けているのは、七宝が魅せる美しさがひとびとの心を魅了し続けるからではないでしょうか。 近年では個人宅で七宝焼を作って楽しむ方も増えており、カルチャーの一環としても高い人気を誇ります。取引価格は他の中国美術品に比べると高価な品物も多く、七宝の人気の高さが伺えます。 希少な品物は素人目での判断が難しいため、ご自宅で行き場のない七宝焼きや珍しいガラス食器があれば、この機会に専門家に査定してもらうことをおすすめします。 SATEeee骨董品・美術品買取では、七宝をしっかり査定させていただきます。品物の取引相場価格を検索
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