紫砂(しさ)を高価買取!中国の陶磁器の査定ポイントを徹底解説!
紫砂を売りたいお客様へ
押入れや蔵、ご実家に見慣れない茶器を見かけた記憶はありませんか?
日本ではお茶と言えば急須を用いるのが一般的ですが、実は、茶器には一言で言い表せられないほど多くの種類や形状があります。
特に中国美術として有名な紫砂で製造された茶器類は、一般的に光沢のない土色をしており、その有用性や美術品としての価値が高く評価されています。
代々お茶に携わってきた方や珍しい茶器を集めていた方などは、今一度お手元にある陶磁器を確認してみてください。滑らかで土風の茶器は、もしかしたら紫砂から製造された品物かもしれません。
紫砂の陶磁器についての「価値」や「扱い方」に悩んでいる方は、この機会に専門家のもとで査定してもらってはいかがでしょうか。
紫砂についての解説
紫砂とは、陶器の製造に用いられる粘土質の土をいい、「紫砂泥(しさでい)」や「富貴土」とも呼ばれます。紫砂を用いた陶器は滑らかな土の色味や質感が独特なだけでなく、抽出するお茶の風味を損なわないことでも知られています。
また、使い込むほどに内側に茶渋層ができ、お湯を注ぐだけでお茶の香りが立つなど、他の材質には見られない特徴を持ちます。
そんな紫砂の陶磁器には、主に茶壺(ちゃこ)と呼ばれる急須や植木鉢などがあり、中でも茶壺には背の低いものから高いものまで多くの形状があります。
紫砂の歴史
紫砂は、宋代の中国・宜興市にある黄龍山で採掘されてきました。この地区で採掘される紫砂は、どの地区よりも茶器に優れた性質であることから、その後1,000年以上にわたって紫砂を使った陶磁器の製造が続けられました。
現在では、資源の枯渇を危惧して紫砂の採掘が禁止されていることから、紫砂の陶磁気は非常に希少価値が高いものとなっています。
また、宜興市で製造された紫砂の茶器はこの地区の伝統工芸品としても知られ、日本国内においても多くの愛好家やコレクターが存在します。
紫砂の代表作や作者
代表作(作者):紫泥容天壺(李紅娟)
代表作(作者):紫泥小西施壺 芙蓉(宋天慶)
代表作(作者):紫泥巨扁壺(工芸美術師)
代表作(作者):紫泥水牛壺(工芸美術師)
紫砂の買取査定ポイント
紫砂の茶器や茶壺は、品物自体の希少価値が高いため、有名作家によるものでなくても査定額が高くなるケースがほとんどです。
中でも高く評価される品物の特徴としては、茶器の底面や側面に文字や何かしらの印が刻まれていることです。そういった品物は貴重な一品である可能性が高いので、以下のポイントをふまえてチェックしてみてください。
- 製造時期や作者名が分かるもの
- 唐ものや宜興のものは希少価値が高い
- 名家で保管されていたものなど
- 大振りなもの、在銘があるものなど
紫砂の取引相場価格
紫砂の茶器類の取引相場は5万円前後です。
しかし、買取査定ポイントでも挙げたように、貴重な一品だった場合は10万円を越える取引価格がつくことも珍しくありません。
たとえば、茶壺の側面や口部に文字や印が刻まれた紫砂の茶壺は、300,888円で取引された実績があります。
また、紫砂の茶壺は非常に高い人気を誇ることから、類似品や偽物も多く出回っているようです。本当に価値ある品物であれば数万円の価格を下回りにくいので、あまりにも安い査定額を提示された場合や偽物だと言われた場合は、複数の専門家に鑑定を依頼してみましょう。希少価値のある品物だからこそ、納得できるまで真偽を確かめるのが大切です。
紫砂の買取についてのまとめ
紫砂の茶器類は、原料となる紫砂の希少性の高さから、中国や日本をはじめとする世界中の愛好家に親しまれています。現在では原料そのものが採掘できないことから、紫砂の魅力や希少性は今後ますます高くなっていくのではないでしょうか。
実用性だけでなく美術品として優れた価値を持つ紫砂は、使用はもちろん、飾るのにも適した品物と言えます。
買取相場としては10万円以下のものが多くなっていますが、保管状態や印の有無によっては100万円近い品物が見つかることもあります。
譲り受けた古い茶器や自宅で眠っている中国茶器があれば、この機会に専門家に査定してもらってみてはいかがでしょうか。
骨董品・美術品買取コネクトでは、紫砂の陶磁器をしっかり査定させていただきます。