香木(こうぼく)を高価買取!中国美術の査定ポイントを徹底解説!

香木を売りたいお客様へ

中国をはじめ、日本やアジア地域で香木は「お香」として使われてきました。蔵や遺品整理などで、ほんのり良い香りがする木材が出てきたら、捨てずに査定に出してみて下さい。単なる木材ではなく、価値ある香木である可能性があります。 100gあたり8万円以上の値段がつくこともしばしばあり、硯箱など加工されたものだと数100万円以上の価値があります。

香木についての解説

香木は、香のする樹木全般を指すこともありますが、主に白檀(びゃくだん)や伽羅(きゃら)、沈香(じんこう)をいいます。 香木はジンチョウゲ科アキラリア属の植物のうち、虫に食べられてしまうなどして侵食され、樹木自身で特殊な樹脂を出して虫害を食い止めたものです。香木の独特の香りの正体は、樹木が自身を守るために出した樹液です。 また、虫の侵食の度合いや、水分量によって香りが変化します。 一般家庭で香木をそのまま使う機会はほとんどありません。お香が趣味の方以外は、飾り物として楽しむ用途に限定されるかもしれませんね。また、見た目には流木と似ていますし、実際海辺に流れ着くこともあるようです。

香木の歴史

もともと香は、インドで死者を冥界へ送り出す時に使われていました。香木は古代中国で使われはじめ、日本では、飛鳥時代に仏教が入ってきたタイミングで、香木の存在が知られる様になりました。唐の鑑真(がんじん)和上が数種類の香木を調合して、香を作ることを伝えたと言われています。香木はそのまま飾られることもありますが、木の欠片に火をともして燃やすほか、粉末にして練りこんで固めたものがお線香として現在でも利用されています。また、中国では数珠、彫刻として加工されてきました。

香木の代表作や作者

蘭奢待(らんじゃたい)黄熟香 (正倉院蔵) 全浅香(正倉院蔵)

香木の買取査定ポイント

香木は、香が命であるため、香がすることがポイントです。細かく刻まれたものより、一塊になっているものの方が高評価です。また、天然物の香木かどうかという点も重要です。
  • 香木の香が強いこと
  • 一塊が大きいこと
  • 天然物の香木であること

香木の取引相場価格

現在では、香木はかなり希少です。生産地では伐採され尽くしてしまっているので、良質な香木は従来よりも価格が上昇している傾向にあります。また、中国での需要が増大しているため、価格が高くなっているというのが現状です。 一例として、香木のかけらになっているものは100gで8万円程度、数珠で5万円程度、硯箱で600万円を超えます。

香木の買取についてのまとめ

香木は、白檀や伽羅、沈香など良い香のする木材です。香が残っており、大きいものほど高く取引されます。良質な香木は貴重であることと、近年の中国での需要の増大から価格は高騰しています。香木と思われる木をお持ちであれば、今が売り時と言えます。