瘤木(こぶき)を高価買取!中国美術の査定ポイントを徹底解説!

1.瘤木を売りたいお客様へ

瘤木とは、木の瘤を加工した木工細工をいいます。木材でありながら、独特の縞模様がまるで宇宙のような、不思議な世界観を演出します。中国美術では、瘤木は一枚板から、加工された壺のような置物までバリエーションがあります。 机や、花台などとして使われてきた瘤木は、派手さはないものの重厚感と存在感があります。

2.瘤木についての解説

瘤木とは、なんらかの理由で樹木にできた瘤の部分を加工したものです。 瘤というと病気のようなイメージをもたれるかもしれませんが、瘤が出来ている部分を切ると、通常の木目とは違う柄になります。例えば、孔雀の羽のような模様になったり、さざ波のように見えたり、泡が立っているように見えるなど、木材でありながら芸術的な外観になります。 現代でも、木目風に作られたプラスチック素材の中には瘤木を真似たものが多数あり、人気があることが伺えます。 材質としては花梨が有名で、抜群の強度と安定性を誇りますが、花梨の瘤木は数が少なく、貴重品です。

3.瘤木の歴史

瘤木は、日本では瘤杢とも呼ばれていて、瘤杢のほうが一般的です。 唐木と呼ばれる、古い年代にとれた木材を使って作った彫刻品や木材そのままをいかした小物入れなどが現在でも取引されています。 製造年代が明らかなものは少ないですが、唐木の一種として取り扱われています。清代〜明代にかけて作られたものも多く残っています。また、清代には内装材としても瘤木を使用していました。一枚板を座卓にしたり、花瓶を置く台にしたりといった家具の用途が多いです。

4.瘤木の代表作や作者

明晚期沉香木雕松竹梅図笔筒 (国立故博物院蔵) 清紫檀嵌螺鈿梅竹図笔筒 (国立故博物院蔵)

5.瘤木の買取査定ポイント

保存状態が良いことと木材そのものの価値があることが重要です。花梨や黒檀など現在では貴重な木材でできた瘤木はとくに珍重されます。価格は、重さによって決まる傾向があります。 瘤木そのままの状態でも取引されているので、一度査定に出してみることをおすすめします。瘤木は一見、流木や単なる木材に見えます。専門知識を持った人に鑑定してもらいましょう。
  • 木材の種類が貴重種であること
  • 重さが重いほど価格が高くなる
  • 丸のままの瘤木でも大丈夫
  • 専門知識を持った人の鑑定が重要

6.瘤木の取引相場価格

瘤木の流通量自体さほど多くありません。 とくに、本場中国の国立故宮博物院に保存されているような、瘤木でできた花瓶などは日本ではほとんど取引されていないため価格も不明です。瘤木の細工の流通量は中国の方が多いというのが現状です。 日本で取引されている瘤木の多くは一枚板などに加工された机や、小さい花台などです。 制作年代のわからない瘤木でも、9kg5万円程度で取引されています。茶道に使う花台で5000円程度の価格がついています。

7.瘤木の買取についてのまとめ

国内であまり流通していない中国美術の瘤木ですが、中国本国では伝統的な家具の材料としておなじみです。清代、明代のものが多く残っています。特徴のある木目が綺麗に出ているものの評価が高いです。 瘤木は重さによって価格が決まり、9kgあたり5万円の値段が付くこともあります。