紅木(こうぼく)を高価買取!中国美術の査定ポイントを徹底解説!

1.紅木を売りたいお客様へ

紅木とは、中国で高級家具として使用される木材の一種をいいます。主に中国美術品の修復にも使われます。近年、森林資源の減少が著しいため、新たに紅木をとることはできません。 古い家具などから木材をとって、楽器や新しい家具などに加工しなすなど、主に古い紅木を再利用しています。三味線や一部の琴の本体部分に使われているので、実は目にした琴があるという方も多いのではないでしょうか。

2.紅木についての解説

紅木は、赤から黒い色味の木全体を表しますが、とくにツルサイカチ属のインド原産のマメ化の植物を指します。中国でとれる材木ではなく、東南アジアから中国に輸入され、加工される材木であると考えてください。色は赤みがかり、ツヤがあることが特徴です。 中国では紅木を、紫檀属、黄壇属、柿樹属、崖豆藤属、鉄刀木属の5種類に分けています。紅木など、東南アジアから中国を経由して日本に輸入された材木を総合して、「唐木」とも呼びます。

3.紅木の歴史

紅木を含め唐木は、遣唐使の頃から日本に輸入される量が増えました。紅木は、育てて実際に使えるようになるまで500年程度かかると言われています。紅木の中でも、とくに老紅木と呼ばれる古いものは現在から70~300年以上前に家具や建物として使われていたものです。 特に価値があるとされている老紅木は、明時代や清時代のものです。紅木でできた家具は、当時の価格によって作りの丁寧さに差があるものの、庶民、貴族共に使っていました。ただし、陶器などとは違い、製造された年のわかる印が入っているものはほとんどありません。

4.紅木の代表作や作者

舟山紅木家具(伝統工芸) 琵琶(本体部分が紅木) 三味線(本体部分が紅木)

5.紅木の買取査定ポイント

紅木は、古いほど価値が出ることが特徴です。なぜならば古い木材は乾燥しており狂いが少ないためです。家具としてはもう使わないものでも、琵琶や三味線といった楽器としてリメイクに使うため、中古の家具の需要があります。 埃をかぶっているから、古いからという理由で捨ててしまうことは大変もったいないので止めましょう。なお、庶民が使っていた簡素な作りの紅木の家具は分解して楽器にリメイクしますが、貴族が使用していたと思われる繊細な作りの家具はアンティークとしてそのまま利用されます。
  • 古ければ古いほど価値がある
  • 簡素な作りのものでも値段が付く可能性がある

6.紅木の取引相場価格

紅木を使った二胡は、15万円〜70万円程度を超えて取引されています。紅木そのものが丸ごと残った状態のものは、あまり流通していませんが、家具などに加工されていない、ブロック状になったもので1,000円以上から、7kg以上の場合10万円程度で取引されています。紅木家具の場合は10万円以上することも珍しくありません。 紅木は、本物なのかわかりにくい品です。似たような材木に、染料を染み込ませた偽物と本物の鑑別は素人には不可能です。専門家にみてもらうことをおすすめします。

7.紅木の買取についてのまとめ

紅木は、中国の伝統家具や伝統工芸に用いられる東南アジアの材木です。アンティーク家具としての需要も、古い木材としての需要もあります。 紅木を加工した二胡は高い物で70万円程度、家具の場合は10万円、ブロック状の材木で7kg程度が10万円で取引されています。中国製の古い紅木の家具は、古いことに価値があると言えますので、ぜひ捨てずに査定に出すことをおすすめします。