青玉(せいぎょく)を高価買取!中国美術の査定ポイントを徹底解説!

1.青玉を売りたいお客様へ

青玉(せいぎょく)とは、玉と呼ばれる宝石または貴石の一種です。中国では、美しい石全般のことを玉と呼んできました。青玉はヒスイとは違った青みが特徴で、ヒスイよりも弱い緑色であったり、深い紺色に近かったりと色合いも様々です。 現代でもアクセサリーや置物、日用の器として使われています。素材として白玉よりも強いので、中国美術品のなかでも器という用途が多いようです。 単なる美しい石としてではなく、石そのものになんらかの体の不調を治す効果があると信じられていたという歴史もあります。現代にいう、パワーストーンに近い物もあるかもしれませんね。

2.青玉についての解説

青玉は、成分としては透闡石がメインであり、白玉とほとんど一緒ですが、微量の鉄とチタンを含みます。健康に効果があると信じられてきたのは、微量に含まれるミネラル分が、アクセサリーとして身につけた時に肌を通じて吸収され、体のツボに作用するという説があったためのようです。 中国の現地では、青玉をさらに色別に正青、黒青、煙青、アヒルの卵のような青色、オリーブ色などに分類しています。 生産地は新疆ウイグル自治区が有名で、特に和田青玉は質が高いことで知られています。質が良いとされる青玉のポイントは、ベースとなる色が真っ白であり、なおかつ青い部分は純粋な青色であること、脂のようなツヤがあることです。写真に撮ると白く見えるものでも、光のあてかたによっては青みが強く見えます。 緑色に寄った青色や灰色、黄色が混ざった青玉や、ツヤが弱くろうそくのような色あいの青玉は、一級品よりも低いランクのものとして扱われます。

3.青玉の歴史

白玉は、皇帝の地位を象徴する崇高なものとして扱われてきましたが、青玉は白玉の変わりものとして、彫刻の素材などとして使われています。 清代の皇帝が使っていた印鑑は25個あったようですが、そのなかの13個は青玉でした。 玉を彫刻する技術そのものが清代に発展したため、現存する作品で高く評価されているものは清代のものが多いです。古い青玉は良渚文化(紀元前3500年〜2200年頃)に多数生産されていました。 さらに古いものでは、紅山文化の勾玉は5000年前に青玉で作られているものが出土しています。中国の周辺民族である女真族や蒙古民族といった人々が作っていたと考えられています。その後、中国文明に吸収されていき、古代から現代に続く玉の文化へと繋がっていきます。 つまり、青玉の歴史は5000年もあったということなのです。

4.青玉の代表作や作者

青玉筆洗 (東京国立博物館蔵) 良渚文化青玉勒 (三山楽アジア美術館蔵)

5.青玉の買取査定ポイント

青玉の石そのものの価値としては、緑や灰色よりも青色の方が品質が高いと考えられています。また、彫刻部分が精密なものほど価値があるものとして扱われます。 美術品全般に言えることではありますが、保存状態が良好であることが重要です。つまり、割れや欠けがないこと、外箱などの年代が推定でいきるものがあると高評価がされる傾向にあります。
  • 緑や灰色よりも青色が高評価
  • 割れや欠けがないこと
  • 制作年代のわかるものがあること

6.青玉の取引相場価格

青玉の筆洗器は、10万円前後で取引されています。 また、高さが20cmを超える比較的大型の入れ物は、4万円程度の価格がついています。透かし彫りが入るなど、彫刻の技術が高いものは手のひらよりも小さいサイズでも1万円を超えることがあります。

7.青玉の買取についてのまとめ

青玉は、古代文明の時代から宝飾品や食器、日用の器、はたまた健康を期待したアクセサリーとして加工されてきました。 特に混ざりのない青や、白に近いものは珍重されます。特に、青玉でできた筆洗器など比較的大きいものであれば10万円以上の値段で取引されることもあります。小さい作品でも、透かし彫りなど高い彫刻技術が使われているものだと4万円以上することもあります。 全体として、彫刻が細かいほど高値で取引される傾向にあります。