竹彫(たけぼり)を高価買取!中国美術の査定ポイントを徹底解説!

1.竹彫を売りたいお客様へ

竹彫は、竹を使った彫刻です。竹刻とも言われています。現代でも生産されており、お土産品の扇子などに彫刻がしてあるのを見たことがあるという方もおられるのではないでしょうか。竹彫は中国美術の歴史の中で、長く存在してきた魅力的な品です。

2.竹彫についての解説

中国南部は、肥沃な大地に豊富な水分という好条件がそろっていたため、竹がたくさん収穫できました。民間人の間でも竹彫は行われており、郷土色の強い作品が残っています。竹彫の出発点は、飾り物ではなく実際の生活中で使う道具作りでした。 竹彫は、竹の筒の部分に彫刻をするものと、竹の根の部分に彫刻をするものがあります。

3.竹彫の歴史

6000年前には、すでに中国では、竹を使って生活用具を作り始めていたと考えられています。竹彫については、明〜清の前半の時代にかけて隆盛を極めました。特に清時代はかなり凝った作りの竹彫刻が多数生産されましたが、清時代の後半になると簡素になってしまい、扇子の骨組みなどがメインになっていき徐々にブームが落ち着いていきました。 現在、高価格で取引されているのは主に清時代の前半に作られた華やかで彫刻部分がかなり細かい竹彫です。竹彫が施された箪笥などは今でも人気があります。 長い歴史の中で、竹彫の技術は発展していきました。技術を伝承してきたのは竹彫のプロの竹彫師たちです。竹彫そのものは今でも様々な技法や流派があり、展示会などが開催されています。

4.竹彫の代表作や作者

嘉定派(人物や動物を5~6層にも彫刻。代表的な流派。) 金陵派(竹の根や板に文字を刻む。) 彫竹窺簡図筆筒(国立故宮博物院蔵)

5.竹彫の買取査定ポイント

竹彫の骨董品として価値が高いのは、生産数が少なかった清時代後期の作品です。金石文刻という技術が生まれ、竹彫に金石文が取り入れられるようになりました。ただ、生産された数が少ないのでかなりレアな品とも言えます。 竹彫は、いつの時代に誰が作ったのかということが重要です。資料が残っていれば高評価につながります。 特に清時代前半の竹彫刻は彫刻部分が細かいため、割れたり欠けたりしていないかなど保存状態にも気をつけたほうがいいでしょう。
  • 割れや欠けがないこと(彫刻部分に注意)
  • いつ誰が作ったのかわかる資料があること

6.竹彫の取引相場価格

竹彫の取引価格相場は、清の時代に作られたもので、浮き彫り一層の彫刻が1万5千円程度で取引されています。竹彫のついたアンティークの箪笥は、6万円程度です。彫刻の技法として、5層や6層にレリーフを重ねていくような彫刻をしている場合は、技術レベルが高いためさらに高額になる可能性があります。 5層、6層の竹彫はあまり出回っていませんので、具体的な金額は不明です。 博物館などで展示されるレベルの竹彫は、一層で表現されていても背景に細かい彫刻があるなど表現力が高い作品が多いです。

7.竹彫の買取についてのまとめ

竹彫は中国南部の伝統工芸品です。日用品から始まった竹の加工技術は清時代に隆盛を極め、様々な作品を生み出しました。竹彫は小型のものが1万円以上、箪笥など部分的に竹彫が施されているものは6万円以上で取引されています。表現力が高い、技術レベルが高い品であると、さらに高額評価になる可能性があります。知識のある人に見ていただくことをおすすめします。