伽羅(きゃら)を高価買取!香道具の査定ポイントを徹底解説!

1. 伽羅を売りたいお客様へ

伽羅とは沈香の一種で最上級の品のことをいいます。非常に産出量が少ないため、とても稀少な香木です。現在でも詳しいことはわかっておわず、沈香との違いは成分の違いとだけしかわかっていません。その香りから時の権力者や貴族、高僧のなどしか扱うことを許されなかったとされています。 聞き香で香りを鑑賞したり、空薫で香りを部屋に漂わせたりして楽しみます。その稀少性からとても人気のある香木になります。

2. 伽羅についての解説

伽羅は沈香の一種です。沈香の中でも特に品質の良いものが「伽羅」と呼ばれ珍重されてきました。ベトナムのごくわずかな地域でしかとれず、一時期その高価さから乱獲されていたため、今では「ワシントン条約」の希少品目第二種に指定されています。 香りは「甘・酸・辛・苦・鹹(しおからい)」の五味全てを持ち合わせているとも言われています。沈香との違いは成分だと言われ、沈香の含油量は多くても4割り程度ですが、伽羅は5割を超えるとされます。また同じ伽羅でも古いほど品質が良いと言われます。

3. 伽羅の歴史

日本で香道が始まったのは室町時代頃だとされます。そして香りの主役が薫物から香木に移ったのは、鎌倉時代~安土桃山時代頃だとされます。これはより清らかな香りをもつ沈香を武家が好んだからです。また伽羅を含む沈香には鎮静効果もあるとされ、戦の前の高ぶる気持ちを鎮めるためにも使用されていたと言われます。 伽羅は沈香の中でも特に上質なものだったため、時の最高権力者や貴族など一部の上流階級しか楽しむことのできないものでした。そのため権力者の象徴ともなっていき、織田信長は自らの権威を示すために、正倉院に納められた黄熟香(おうじゅくこう)許可を得て削り取っています。また豊臣秀吉や徳川家康も熱心に香木を収集していたとされます。

4. 伽羅の代表作や作者

  • 徳川家康公所用 伽羅(きゃら)
  • 黄熟香(おうじゅくこう)

5. 伽羅の買取査定ポイント

伽羅は沈香の中でも最高級品とされています。そのためまずは本物であるか、また香りの質はどの程度かが重要な査定ポイントです。その他、原木の質量はどうか、大きさはどれくらいか、保存状態は良いかなどの大切なポイントとなります。 代表的な査定ポイント
  • どの時代のものか(証明書や鑑定書があれば尚良し)
  • 香りの室は良いか
  • 保存状態は良好か(汚れがない、箱が残っているかなど)
  • 大きさ、質量はどれくらいか

6. 伽羅の取引相場価格

伽羅は大きさは品質によって価格に差があります。あくまで目安ですが、グラムあたりの単価は5,000円~30,000円となります。 例えば重さ4kgの大きな沈香(伽羅)の場合は約45万円となります。また伽羅5.1gには約38万円の値がつきました。こちらは志野流香道 蜂谷宗由の銘が入っている、特に香り立ちの良い銘付きの伽羅のため、高めの価格がついています。

7. 伽羅の買取についてのまとめ

伽羅は沈香の中でも最高級品とされ、時の権力者などの上流階級しか手に入れることのできない香木でした。それから時が経ち、現在では高価ではありますが、一般の方でも手に入れることができます。品質によっては「甘・酸・辛・苦・鹹(しおからい)」の五味全てを持ち合わせていると言われています。また鎮静効果もあるため、心を落ち着けてくれる効果が期待できます。 そんな伽羅は品質が良ければ大きさはなくとも高値で取引されています。