ボンボニエールを高価買取!皇室下賜品の査定ポイントを徹底解説!

1. ボンボニエールを売りたいお客様へ

ボンボニエールとは菓子器を指すフランス語です。もともとはヨーロッパなどでお祝い事の記念品としてお菓子と主に贈られるのが習わしでした。日本でも慶事には菓子器が贈られる習慣があり、近代以降には天皇の慶事などに精緻な細工を施して菓子器に金平糖を入れ贈る習慣となりました。西洋に倣い銀製が主流ですが、陶磁器や漆工、螺鈿、七宝などの日本の伝統工芸が施されているものも多くあります。天皇家以外にも旧家や満州国時代のものも存在し、希少性の高さから高値で取引される骨董品になります。

2. ボンボニエールについての解説

ボンボニエールとは砂糖菓子を入れる器を指します。ヨーロッパでは結婚や子どもの単勝などの慶事に砂糖菓子が贈られる習慣がありました。その際の菓子器も記念品として装飾性の高いものが生み出され、このことかわ祝い事に贈られる器をボンボニエールと言うようになりました。 日本では近代以降の宮中宴会の記念品として配布された菓子器のことをボンボニエールと呼びます。日本のボンボニエールは日本の伝統工芸のとても繊細な細工が施されています。モチーフは鶴亀や大太鼓な古典に基づいた意匠が多くなっています。

3. ボンボニエールの歴史

ヨーロッパではすでに13世紀ことには原型が存在していたとされます。今のように装飾性の高い菓子器として生み出されたのは18世紀頃のことです。日本では明治時代以降に西洋の要素が入り、このボンボニエールも取り入れられましたが、定着した経緯ははっきりしていません。1894年の大婚25年晩餐会で鶴亀の銀菓子器が登場しましたが、この時は「ボンボニエール」という名称は使われていなかったようです。はっきりとボンボニエールの名称が使われるようになったのは、1928年昭和天皇即位大礼の宴会の時とされます。 近年では2004年の典子女王の結婚式で、陶磁器製の蘭と千家国麿家の家紋をあしらったボンボニエールが贈られました。

4. ボンボニエールの代表作や作者

  • 入目籠形   大正4年(1915)11月17日 大正大礼 大饗第二日の儀
  • 亀甲形松飾付 大正13年(1924)5月31日 皇太子(昭和天皇)御結婚宮中饗宴晩餐
  • 犬張子形   昭和9年(1934)2月23日 皇太子(天皇陛下)御誕生御内宴 銀製

5. ボンボニエールの買取査定ポイント

ボンボニエールはほとんどが純銀で作られています。そのため純銀の価格もプラスされることを考えると高額査定が期待できます。純銀製ですと年月を経るごとにくすみが出てきてしまうため、美品は貴重となっています。またどの時代に作られたかも重要な査定ポイントとなります。 代表的な査定ポイント
  • どの時代に作られたものか(証明書や鑑定書があれば尚良し)
  • 保存状態は良好か(くすんでいないか、傷はないかなど)
  • 素材は何か
  • どんな細工が施されているか

6. ボンボニエールの取引相場価格

ボンボニエールはいずれも精緻な細工が施されている貴重な金属工芸品ですので、高値が期待できます。しかし希少性が高いため、あまり市場に出回らない品となっています。 例えば純銀製で高さ高さ30.5cm×幅13.5cm×重さ1534gの「銅象嵌打出鹿風景彫菊御紋入花瓶」は箱付きで約37万円となっています。そして同じく純銀製で高さ11cm×横4,5cm×重量176gのものは約28万円の値がつきました。 鑑定書などがついていればもっと高値になる可能性もあります。

7. ボンボニエールの買取についてのまとめ

ボンボニエールはフランス語で菓子器のことを指し、日本では宮中の慶事に際して贈られるものとして定着しました。銀製が多く、その他は漆工、陶磁器などで作られたものもあります。いずれも金や螺鈿、七宝など日本で伝統工芸によって繊細で精緻な装飾が施されています。 宮中晩餐会の記念品などとして配布されるもので、とても希少性が高くなっています。そのため保存状態の良いもの、細かな装飾が施されたものは高額査定の可能性もあります。