七宝(しちほう)を高価買取!皇室下賜品の査定ポイントを徹底解説!

1. 七宝を売りたいお客様へ

七宝は七宝焼きとも呼ばれ、伝統工芸技法の一つです。金属製の下地に釉薬をのせ、800度前後の高温で焼成し、エナメル様の美しい色彩を施します。中国から伝わったとされていますが、正確な年代はわかっていません。名前の由来は、仏教のおける7つの宝ほどに美しいからだという説があります。現在では小さなものであれば、電子レンジなどで作ることが可能となりました。 中国や西洋でも作られていますが、骨董品として人気なのは日本の技術で作られたものです。また技法によっては高値で買取されているものもあります。

2. 七宝についての解説

七宝は金属の下地に、ガラス室の釉薬をのせ、高温で焼いて作ります。これを七宝あるいは七宝焼と呼ばれます。日本では琺瑯、西洋ではエナメルと呼ばれることもあります。 釉薬や下地の種類や制作方法により、様々な技法が存在します。「象嵌七宝」は、作品に彫りを入れて凹んだ部分に七宝を施します。江戸時代中期まではよく使われていました。「泥七宝」が、不透明な釉薬を使用します。平安時代から桃山時代末期まで用いられた古い技法です。「有線七宝」は細い金属線を用いて釉薬を施し、細かい細工を施します。 七宝は工芸品やアクセサリーまで幅広い作品が作られました。

3. 七宝の歴史

七宝が伝来した年代は諸説あり、定かではありません。シルクロードを経て伝わったとされており、日本各地で作られるようになったのは室町時代~安土桃山時代だと言われています。 桃山時代末期から江戸時代初期にかけては、小堀遠州によって登用された七宝師の嘉長が、桂離宮や曼殊院の襖の引出や釘隠しを制作しました。これにより京七宝が発展したとされます。そして京都の金工師であった初代平田道仁が挑戦で七宝の技術を学んで帰国すると、幕府のお抱え七宝師となりました。この平田派は江戸で11代続くこととなります。 その後明治期になると西洋でも高い評価を受け、盛んに輸出されるようになりました。そして現代でも技術は継承され、七宝は作り続けられています。

4. 七宝の代表作や作者

  • 七宝花蝶文矢立  江戸時代・19世紀
  • 鳳凰文七宝香炉   明治時代
  • 百華文七宝大壷  明治時代

5. 七宝の買取査定ポイント

どの年代、どの作者の手によって作られた作品かは重要な査定ポイントです。また保存状態が良く、箱のあるものは高額査定になる可能性もあります。共箱、共布、略歴などの付属品があれば必ず一緒にしておきましょう。 代表的な査定ポイント
  • どの年代、どの作者の手による作品であるか(証明書や鑑定書があれば尚良し)
  • 作者の刻印・窯印などがあるか
  • 保存状態は良好か(欠けがないか、箱が残っているかなど)
  • 大きさはどれくらいか
6. 七宝の取引相場価格 作品の大きさや作者によって価格は大きく異なってきます。例えば沢田浄味作の南鐐七宝繋文風炉釜は、7点揃って約150万円です。こちらはそれぞれ箱がついており、保存状態も良好です。高さ(台含まず)約24.5cm、胴幅約15cm、口径約10.5cmの七宝花瓶は約68万円の値がついています。富士山を中心として日本の風景が全体に施された品で、底に刻印があり、箱付きです。 このようの狀態が良く箱付きのものであれば数十万円の高値が付く可能性もあります。 7. 七宝の買取についてのまとめ 七宝は中近東の技術がシルクロードを伝わり、中国を通じて日本に伝来したとされます。釉薬を高温で熱することによって、独特の美しい表情を作ることができます。その2つとない美しさから人気が高い工芸品となっています。現代では小さいものであれば、電気炉や電子レンジなどで家庭でも製作することが可能になりました。そのため趣味としても人々に親しまれています。 七宝の中でも有名な作家の作品は高額査定の可能性もあります。