軍刀(ぐんとう)を高価買取!剣・日本刀・槍の査定ポイントを徹底解説!

1. 軍刀(ぐんとう)を売りたいお客様へ

軍刀とは、軍用に作られた刀剣類の総称です。実際に戦闘で使用するのではなく、指揮をする際の装備品や、正装・礼装の儀仗時の服飾用として使用されます。そのため刃がつけられていない模造刀がほとんどですが、まれに刃がつけられている軍刀も存在します。 明治維新以降日本は近代的な軍隊を作るため、装備の西洋化を行いました。そこでまずフランスにならい帝国陸軍が軍刀を採用し、将校が軍刀を持つこととなります。 大量生産されたものは高額査定はつきにくいですが、一部の華族が用いた特注の軍刀などにはコレクターもいるため、高値がつく可能性があります。

2. 軍刀(ぐんとう)についての解説

軍刀は明治維新以降に軍隊で用いられた指揮や儀仗用の刀剣のことを指します。ほとんどの軍刀には刃がつけられておらず、木で作られたものもあります。しかし刃をつけた軍刀も存在します。軍刀には刀剣・短剣が含まれますが、銃剣・ナイフ類は含まないとされます。 軍刀を帯刀できたものは陸海軍の将校・士官・准士官・見習士官・士官候補生です。その中でも階級によって軍刀の種類が分かれます。当時の陸海軍の大元帥であった天皇陛下は「大元帥佩刀(だいげんすいはいとう)」を用います。佩刀とは貴人が帯びている太刀のことです。そして陸海軍大将は「元帥佩刀」を佩用します。それ以外の階級の方が持つ軍刀は単に「軍刀」と称されるか、作られた年式で種類を分けることとなります。

3. 軍刀(ぐんとう)の歴史

軍刀の帯刀は明治維新以降に始まりました。当時の日本は西洋にならい近代的な軍隊を創設しようとしており、装備も西洋化を図っていました。そこで1875年帝国陸軍はフランスに倣い、軍刀を制式することとなります。当時の将校が佩用した刀は、サーベルと呼ばれる西洋の刀でした。しかし西南戦争以降には、日本刀に対する認識が改まり、刀身を日本刀に変えることが一般的となりました。そして1935年頃には、陸海軍共に太刀を模した軍刀が採用されました。 しかし第2次世界大戦の時点で軍刀を常時帯刀していたのは、日本といくつかの国だけとなっていました。現代では完全に儀礼用の服飾品として扱われています。

4. 軍刀(ぐんとう)の代表作や作者

  • 陸軍軍刀 サーベル(大正天皇御料)  大正時代 東京国立博物館蔵
  • 元帥刀                    靖国神社遊就館蔵

5. 軍刀(ぐんとう)の買取査定ポイント

軍刀は多くの階級の者が用いたため、まずはいつの時代の、どの階級の者が帯刀したものかがポイントとなります。証明書や鑑定書が必要となります。また刃のついているものは登録証が必要となります。もし無い場合は警察署に言って発行して貰いましょう。 さらに保存状態も大事な査定ポイントとなります。 代表的な査定ポイント
  • どの時代のどの階級の人物が使っていたか(証明書や鑑定書があれば尚良し)
  • 保存状態は良好か(刃に錆はないか)
  • 刃がついている場合は登録証があるか

6. 軍刀(ぐんとう)の取引相場価格

軍刀は作られた年代や保存状態によって価格が変わります。刀身がついた太刀などの長剣は約10万円前です。しかし大量に作られたものではなく、一部の将校や華族が用いたものですと高値になる可能性があります。また名工によって作られたものも人気があります。 例えば堀井俊秀作の九十八式軍刀は、約91万円の値がつきました。こちらは長さ65.7cmのもので、日本美術刀剣保存協会発行の鑑定書がついています。 同じく九十八式軍刀で鑑定書無しのものは約70万円ほどとなっています。

7. 軍刀(ぐんとう)の買取についてのまとめ

軍刀は明治維新以降、西洋に倣った軍隊を作ろうとした時代に始まりました。主に指揮や儀礼用として使用されていたとされます。当初は西洋式のサーベルなどを採用していましたが、後に日本刀へと変わってきました。陸海軍解体に至るまで兵器としてではなく、軍装品として扱われていたとされます。現在では自衛隊の儀礼刀にその名残を見ることができ、刀身は模擬刀身で、外装はサーベル様式となっています。 大量生産品は値がつきにくいですが、一部の将校や華族用に作られたものや、名工の手によるものは高値が付く可能性もあります。