文政小判(ぶんせいこばん)を高価買取!古銭の査定ポイントを徹底解説!
1. 文政小判を売りたいお客様へ
先の元文小判よりもさらに品位は落ち、江戸期の小判の中では一番の低い品位となっていますが、元文小判と同じく刻印の組み合わせによっては思いがけない高値になることもある楽しみな小判としてコレクターの間でも人気があります。
2. 文政小判についての解説
たがねによるござの模様、上下に桐紋を囲む扇枠、中央上部に「壹两」下部に「光次」の極印などの特徴は他の小判と同様です。中央に花押、下部の左端に小判師の験極印と吹所の験極印に加えて右上に「文」の印がありますが、この字が草文体であることが元文小判との違いです。献上小判には意図的に「大」「吉」の刻印が打たれています。
3. 文政小判の歴史
庶民の生活、幕府の生活ともに贅沢を極めていました。11代将軍徳川家斉の子女の縁組費用や遠い蝦夷地の直轄政策などにより幕府の支出は増大して、財政は悪化していく一方でした。長く流通していた元文小判の傷みも激しくなっており、それを理由に新小判の発行がされました。これが文政2年(1819年)のことです。新しい文政小判は旧小判と重さは同じでしたが、品位はさらに落として造られたので明らかに改鋳による利益を期待してのことです。打撃的な天災に見舞われることなく経済は安定していましたが、先の元文小判との交換はあまり進まず、発行枚数はあまり伸びませんでした。
4. 文政小判の希少価値
経済が安定し、通用量も増した状況のわりには発行枚数は元文小判ほどには多くありません。しかし品位の低さもあり傷んだ状態で見つかることも多い小判なので、状態のよいものであれば希少価値は高いものになります。また元文小判と同様に印の組み合わせによっては高値がつくこともあります。
5. 文政小判の査定ポイント
品位が低く、また流通が盛んであったことから、状態のよいものかどうかは重要です。また刻印の組み合わせ次第で、思いがけない査定価格になることがあり、興味深い査定ポイントとなっています。献上用に造られた献上判であるかどうかも査定に関係します。
- 保存状態のよいものであるか
- 偶然大吉であるか
- 献上判か
6. 文政小判の取引相場価格
通常の状態で数十万円、偶然大吉であれば50万円から100万円といった査定になることもあります。つくりの丁寧な献上判であれば、150万円を超えることもありえます。 yahooオークションだと、入札はないですが大と吉の刻印、組合鑑定書つきで60万円のものがありました。
7. 文政小判についてのまとめ
品位としては小判の中で一番低いものであっても、量目は引き続き同じで、大きさはそれまでの小判らしさを保ってます。この後の小判から小型化されることを考えると貴重です。もし売却をお考えであれば、古銭専門の業者で、文政小判ならではの印の希少性も判断できるところに持ち込むことをおすすめします。
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