開元通宝(かいげんつうほう)を高価買取!古銭の査定ポイントを徹底解説!

1. 開元通宝を売りたいお客様へ

日本で最初に中央政府による貨幣の鋳造がされたのは平安時代の皇朝十二銭です。継続して十二の貨幣が造られたその最初のものが有名な和同開珎です。その和同開珎のお手本になったのが中国・唐の時代に造られていた開元通宝で、歴史的にも価値あるものとされています。

2. 開元通宝についての解説

日本では、皇朝十二銭の最初の貨幣、和同開珎のお手本になった銅銭として有名です。形は円形、中央に正方形の孔があり、大きさは24mm~25mmです。上下右左に「開元通宝」と日本では読みますが、中国では「開通元宝」と時計まわりに読んでいました。多くは真書体ですが、後に篆書体も鋳造されています。裏面は何もないものもあれば、造られた場所が刻印されているものもあります。

3. 開元通宝の歴史

621年、唐の初代皇帝、高祖のときに発行され、300年にわたって造り続けられました。初期には字がくっきりと美しい書体のものが多く造られましたが、途中道教を信仰した第18代皇帝武宗のときに仏教が弾圧され、そのときに没収した仏具や鐘を鋳つぶして造られた時のものは多くがつぶれたような文字になっています。

4. 開元通宝の希少価値

造られた時期が長いこと、1000年という長い期間流通していたことから、希少価値という点ではあまり高くありません。が、和同開珎のお手本になった銭貨ということで日本での歴史的価値は高く、人気がある銭貨です。唐の時代つまり日本では飛鳥時代の銅貨でかなり古いものですから、状態のよいものであればその査定額は上がる可能性があります。

5. 開元通宝の買取査定ポイント

字体の珍しいもの、大字のもの、縁高の部分が幅広いものなど、希少性の高いものは価格が上がります。また裏面に製造地があるものの方が高めの傾向もあります。
  • 文字が判別できる美品であるか
  • 真書体以外の書体であるか
  • 裏面に製造地がかかれているか

6. 開元通宝の取引相場価格

状態のよいものであれば、数千円で取引されることがあります。また希少性の高い字体や大字のものであれば数万円~5万円になるものもあります。数多く見つかっているだけに希少性についてはさまざまな観点があり、一概にきれいなものが高いとはいえないところもあります。 yahooオークションだと、入札はないですが本物と記載のあるものが80万円でありました。他、8万円のものもあります。

7. 開元通宝の買取についてのまとめ

文字が読めるほどに状態がよいものであるのは重要ですが、不自然にクリーニングされ古銭としての価値が失われたものはかえって査定額を下げる結果にもなります。開元通宝のように数多く見つかっているものほど、より専門家の正しい鑑定が必要になります。