寛平大宝(かんぴょうたいほう)を高価買取!古銭の査定ポイントを徹底解説!

1.寛平大宝を売りたいお客様へ

寛平大宝とは、890年(寛平2年)に発行された銅銭です。日本で初めて法定貨幣とされた皇朝十二銭のひとつであること、材質が銅ゆえに今もよい状態で現存する可能性は非常に低いことから、歴史的にも希少性としても、その価値は非常に高いものとして認められています。

2.寛平大宝についての解説

寛平大宝は、皇朝十二銭の中では10番目にあたります。直径19mm前後の円形で、中央には正方形の孔があいています。寛平大宝の文字は、時計回りに「寛平大寶」と描かれています。この文字は大きい文字のものと小さい文字のものとがあります。重さは2.5g程度です。

3.寛平大宝の歴史

寛平2年(890年)に製造されました。当時、古銭との交換比率は寛平大寶:古銭は1:10ともいわれ、言い換えればそれまで使っていた古銭の10倍の価値があった銅銭ですが、改鋳が繰り返される中、原料の銅が不足していることもあって、銅貨としての品質はかなり低下しています。

4.寛平大宝の希少価値

皇朝十二銭は後期になればなるほど銅貨としての品質は落ちているといわれています。そういった意味で10番目にあたる寛平大宝は、よい状態で現存している可能性は極めて低いといえるでしょう。それだけに状態のよいものであればかなりの高値で買取されることも多く、価値あるものとなります。

5.寛平大宝の買取査定ポイント

希少性の高さから、ひびがあったり、表面が荒れていたりするものでも、高値で買取される可能性があります。査定ポイントは以下の通りです。

  • 銭径がきちんと残っているか
  • 文字がしっかり読めるか
  • 文字の大きさや字体から判断し、希少なものかどうか
  • 状態がよいものかどうか

6.寛平大宝の取引相場価格

買取価格の幅は6~40万円とされています。小字のものよりも大字のものの方が価値が高いとされ、あまり状態がよくないものでも数十万で買取されることもあります。

7.寛平大宝の買取についてのまとめ

寛平大宝を手放すことを考えている場合は、早めに売却することをおすすめします。繰り返しお伝えしますが、皇朝十二銭の10番目にあたる寛平大宝は銅銭としての質がよくないため、経年劣化は著しいものと思われるからです。手にしたとたんにボロボロと崩れる可能性もあり、扱いはかなり慎重にする必要があります。素人が長くきれいに保存するのは難しいでしょう。
と同時に、これだけ傷んでいるから無理かもと思われる状態でも、専門家にまずは相談されることをおすすめします。傷みよりも希少性が重視される時期の銅銭だからです。