慶長小判(けいちょうこばん)を高価買取!古銭の査定ポイントを徹底解説!

1. 慶長小判を売りたいお客様へ

江戸初期に造られた最初の小判である慶長小判は、金の品位も非常によく立派なもので、コレクターの中でも人気です。次の小判が鋳造されるまで90年以上あり長く流通していた小判としても有名です。

2. 慶長小判についての解説

形は、小判形と呼ばれる楕円形で表面には全体的に打目が彫られています。上下には扇枠に囲まれた五三桐、中央上部に「壹两」(=「一両」)、下部に「光次」の極印があります。金の品位が非常に高く、途中さらに品位が上がり86.8%は金という含有率でした。重さも17.7gほどあり、非常に立派な小判です。

3. 慶長小判の歴史

徳川家康の考えで発行された慶長小判は一般流通を想定したもので、大判の墨書きを極印にし、大きさも小型にと考えられました。そうしてできあがったのが慶長小判で、慶長6年(1601年)に徳川家康が後藤家に命じて鋳造させたものです。全国通用を前提とするものでしたが、金山が主に常陸、甲斐、伊豆および佐渡などにあったことから、関東地方を中心に流通しました。鋳造場所は初め江戸、後に京都、慶長12年(1607年)からは駿河でも造られるようになりました。その違いは極印から判別できます。

4. 慶長小判の希少価値

90年以上流通し続けた慶長小判は途中、われや欠けが起こり、金座で足し金をする「本直し」がされながら長く使われていました。後の小判をみてもここまで長く単独で使われ続け、かつ品位も重量も立派な小判は他になく、非常に希少です。

5. 慶長小判の査定ポイント

状態のよいものであることはもちろん重要ですが、慶長小判については、極印と作りで判別される製造地の違いも査定ポイントとなります。江戸座と京座、駿河座がありますが、駿河座、京座、江戸座の順で高い査定になっています。

  • 保存状態のよいものであるか
  • どこの金座での製造か

6. 慶長小判の取引相場価格

貴金属としての価値と古銭という骨董としての価値もある慶長小判なので、いつでも高い相場が期待できます。最低でも100万円からで、状態のよいものであれば300万円をこえる可能性もあります。 yahooオークションだと、入札はないですが組合鑑定書つきで225万円のものがありました。他、座人印重複打エラーのものも220万円であります。

7. 慶長小判についてのまとめ

徳川家康の構想のもと通貨統一の重要性を考えての製造ということで歴史的価値も高く、貴金属としての品位も高いものなので、コレクターにはいつでも人気の小判です。もし売却をお考えであれば、古銭に詳しい専門業者でまず本物かどうかの鑑定を受け、適正価格での取引をされるとよいでしょう。