洪武通宝(こうぶつうほう)を高価買取!古銭の査定ポイントを徹底解説!

1. 洪武通宝を売りたいお客様へ

渡来銭のひとつで、室町時代に使われていたのが洪武通宝です。この頃は中国・明との勘合貿易が行われていたときの輸入品のひとつでした。需要が追いつかず質の悪いものも輸入されたといわれていますが、そのときの日本が、貨幣を使っての経済活動が非常に発達していたことがうかがい知れる歴史的価値の高い銭貨です。

2. 洪武通宝についての解説

明が建国された年、洪武元年(1368年)に発行されました。形は円形で中央に正方形の孔があいており、直径は23mm前後の銅銭です。表面には「洪武通寶」と上下右左の順で描かれ、書体は真書体のみです。裏面は鋳造地を表す文字、「北京」「浙江」「広東」「福建」などが描かれているものもあり、バリエーションが豊富な銭貨です。

3. 洪武通宝の歴史

明の太祖は即位前の1361年に「大中通宝」、即位後の洪武元年(1368年)に「洪武通宝」を鋳造しました。この頃、日本は室町幕府の治める室町時代で明との勘合貿易を行っていました。このときに多く輸入された渡来銭のひとつが洪武通宝ですが、それ以前の皇栄通宝、元豊通寶などの宋銭も引き続き使われていました。国内で私鋳銭も多く造られ結果いろいろな貨幣が出回り、より状態のよいもの、渡来銭の中でも宋銭と明選をえり好みするということが起こり、貨幣経済は混乱しました。

4. 洪武通宝の希少価値

国内で見つかった渡来銭の中では枚数的に多めではありますが、裏面に鋳造地を表す字が刻まれているおもしろさと、字体がさまざまあることによってのバリエーションの多さから、ものによっては希少性が高いと査定されることもあります。

5. 洪武通宝の買取査定ポイント

字体による希少性と状態がポイントです。一般的に大字のものは高く査定される傾向がありますが、字がはっきりしないなど状態があまりよくないものであれば、査定額は低めになります。
  • 字体に希少性があるか
  • 状態のよいものか

6. 洪武通宝の取引相場価格

相場としては500円からと決して高くないときもありますが、バリエーションが非常に豊富な洪武通宝なので、希少性があるものと判断されれば、数千円にも数万円にもなることもあります。多少錆のあるものでも気にせず鑑定に出されるとよいでしょう。 yahooオークションだと、入札はないですが本物と記載のあるもので20万円、10万円以上の価格のものがありました。

7. 洪武通宝の買取についてのまとめ

多く見つかる銭貨なので、常にたくさんの取引があります。より状態のよいものが求められますので、保存状態が悪く、経年劣化によって状態が悪くなる前に売却を検討されることをおすすめします。そのときには字体などの希少性と保存状態のよさから総合的に判断する必要があるので、古銭専門の業者に鑑定を依頼するしましょう。