皇宋通宝(こうそうつうほう)を高価買取!古銭の査定ポイントを徹底解説!

1. 皇宋通宝を売りたいお客様へ

江戸時代を通して広く流通した寛永通宝が発行されるまで、日本で広く使われていた渡来銭のひとつで、中国の宋で造られたものです。日本に大量に輸出されたようで日本で発掘された渡来銭の中では一番枚数が多いので有名です。最も流通していた渡来銭として歴史的があるものです。

2. 皇宋通宝についての解説

1039年、中国が宋とよばれていた時の第4代皇帝仁宗の時代に発行されました。形は円形、中央に正方形の孔があいており、直径は25mm前後の銅銭です。「皇宋通寶」と上下右左の順で描かれています。篆刻書体と真書体の2種類のものが存在します。中国北宋の時代には貨幣の鋳造が最も盛んな時期で、50種類を超えたともいわれますが、中でも多かったのは元豊通宝と皇宋通宝です。

3. 皇宋通宝の歴史

平清盛の功績のひとつに挙げられるのは、日宋貿易の振興をはかったことです。当時の輸入品は書籍や絵画、陶磁器などがありますが、中でも一番の輸入品は宋銭でした。船が難破するほどに宋銭を積み込んだこともあったともいわれています。北宋時代にさかんに作られた貨幣も南宋時代には領土が狭まったため原料が不足し、鋳造数は激減し北宋時代の10分の1ともいわれていますが、それでも北宋南宋時代を通して一番多く造られたのは、元豊通宝と皇宋通宝で輸入量も非常に多かったと考えられています。

4. 皇宋通宝の希少価値

渡来銭を多く輸入した時期に一番多く造られていた銭貨なので、日本でもたくさん見つかっています。よってその希少性はあまり高くありません。しかし枚数は多いがよい状態のものは少ないということでも有名な銭貨なので、よい状態のものであればその希少銭は高まります。

5. 皇宋通宝の買取査定ポイント

数多くあるものなので、状態の良しあしによって価値が決まることが多いです。が文字がくっきりしないものであっても字体に希少性があれば、1万円を超える査定価格になることもあります。ビタ銭とよばれる私鋳銭であっても状態次第では本物の宋銭でなくても思った以上の高い査定もありえますから、一概にはいえない種類の銭貨といえます。
  • 状態のよいものであるか
  • 希少性のある字体であるか

6. 皇宋通宝の取引相場価格

一般的な標準のもので美品であれば数千円、字体に希少性があるものであれば1万円~数万円という相場価格です。 yahooオークションだと、5000円のもの、数千円のものが数多く並んでいました。

7. 皇宋通宝の買取についてのまとめ

日本国内で最も多く見つかっている渡来銭ゆえに、状態のよいもが価値あるのは当然ですが、字体などによる分類が細かくされているゆえに、素人ではなかなかその価値ははかれないものです。売却をお考えの際は専門の古銭鑑定に出されるとよいでしょう。