[旧兌換銀行券]大黒1円(きゅうだかんぎんこうけん だいこく1えん )を高価買取!古銭の査定ポイントを徹底解説!

1. 大黒1円を売りたいお客様へ

大黒天が描かれた縁起のよさが感じられる1円紙幣です。日本銀行券の一円紙幣は、旧一円券、改造一円券、い号券、A号券の4種類があり、そのほとんどは失効していますが、この大国1円に関しては発行から130年以上経ているにもかかわらず今も有効で、額面どおりの1円として使えます。古銭として売買すればそれ以上の価値になります。

2. 大黒1円についての解説

明治18年(1885年)に発行された1円札で、表面に大黒天が描かれていることから「大黒札」とよばれています。図案の作成はイタリア人のエドアルド・キョッソーネで銀貨を本位貨幣とした兌換紙幣です。ただし現在では不換紙幣の扱いになります。「日本銀行券」の文字が透かしで入っていること、日本語と英語で兌換に関する文言「此券引きかへ尓銀貨壹圓相渡可申候也 」「NIPPON GINKO Promises to Pay the Bearer on Demand 1 Yen in Silver」が入っていることが特徴です。

3. 大黒1円の歴史

明治15年、1882年に日本銀行が開業され、日本銀行券が発行されていきました。1885年に発行された大黒1円は商売や農業の神様である大黒天が描かれていることが大きな特徴ですが、後に発行される富国強兵の施策が表れた水平1円や殖産興業の施策が表れたかじや5円の時代とはまた違った時代背景がよみとれます。

4. 大黒1円の希少価値

大黒1円は偽造防止のため使われた青色インクが、温泉地の硫化水素と化学反応を起こして黒色に変色してしまうという問題があり、かえって偽造しやすくなったということと、紙幣の強度を増すためにこんにゃく粉を混ぜていたためにネズミや虫の食害に遭うことが多く、1889年には改造された別の紙幣が発行されるようになりました。そういった意味ではこの大黒1円の事実上の流通期間は短命だったともいえ、希少価値は高いものになっています。
yahooオークションだと、入札はないですが15万円以上のものもありました。

5. 大黒1円の買取査定ポイント

変色していないこと、食害に遭っていないことを含め、よい状態であることが査定ポイントです。保存状態がよく、未使用もしくは美品であればもちろんよりよい査定になります。

  • 変色や食害などの変化がないこと
  • 破れや折り目などの使用感が少ないこと

6. 大黒1円の取引相場価格

傷み具合にもよりますが、1万円から5万円の査定が出ることもじゅうぶんありうる紙幣です。ただし、大黒天の描かれたものは1円の他にも、5円、10円、100円のものがあり、そういった中では少し低めの査定になっています。
yahooオークションだと、入札はないですが18万円のものがありました。

7. 大黒1円についてのまとめ

なんとも縁起のいい紙幣なのでコレクターに人気の紙幣です。殖産興業、富国強兵に向かっていく時代の少し前のおだやかな空気が感じられる紙幣ともいえるでしょう。状態によっては予想以上の価格になる可能性もあります。売却をお考えのときには古銭のマーケットをよく知る買取業者で適正価格での取引をされるとよいでしょう。