二朱銀(にしゅぎん)を高価買取!古銭の査定ポイントを徹底解説!

1. 二朱銀を売りたいお客様へ

それまで秤量貨幣であった銀貨に額面が記載され、計数貨幣となった一分銀の半分の価値になります。江戸末期から鋳造され、種類によって価値が変わってきます。流通期間が22日と非常に短くそれゆえに希少性が非常に高い安政二朱銀が特に有名です。

2. 二朱銀についての解説

明和9年(1772年)に鋳造された明和南鐐二朱銀を初めとし、いくつかの種類があります。時代が進むに従い、軽量化されたり逆に重くあったりと変化はありますが、裏面のデザインは変化がなく「定」という刻印と「銀座 常是」の文字が特徴です。また縁には丸い点が打たれています。表面は二朱銀とシンプルに書かれている安政二朱銀もあれば、「八枚で小判一両分に換える」とわざわざ明記された明和南鐐二朱銀もあります。時代が進むにつれて軽量化されましたが、安政二朱銀については重量が重くなっています。

3. 二朱銀の歴史

明和9年(1772年)に鋳造された明和南鐐二朱銀、寛政12年(1800年)発行の寛政南鐐二朱銀、文政7年(1824年)に鋳造された文政南鐐二朱銀/新南鐐二朱銀があります。二朱銀は、秤量貨幣である丁銀と豆板銀の相場の変動によって利益を得ていた両替商の反対に遭いながらも徐々に全国に浸透していきました。

4. 二朱銀の希少価値

二朱銀といえば、安政二朱銀を考える人も少なくありません。ほんの22日間しか流通しなかったのでその希少価値は跳ね上がり高値の査定になっています。日米和親条約によって開港された横浜港での貿易時に小判の流失を防ぐ目的で造られたこの二朱銀はその前に造られた文政南鐐二朱銀の2倍の重さがあったものの銀の品位は低いもので、国内で他の二朱銀と同等のものとして使うことができず、米国からは条約違反とされ、通用は終了しました。その意味でも当時「バカ二朱」と呼ばれたといわれています。 しかしそれゆえに、古銭としての希少性は非常に高いものとなっています。

5.二朱銀の査定ポイント

4種それぞれ銀の含有量や重量が違うので、それによって査定価格も決まってきます。希少性が高い安政二朱銀と、重量も品位も高かった明和南鐐二朱銀が比較的高い査定になります。
  • 状態のよいものかどうか
  • 4種のうちのどれにあたるか

6. 二朱銀の取引相場価格

希少性が高い安政二朱銀は状態のよいものが少ないので状態次第では15万円~20万円の相場です。重量も品位も高かった明和南鐐二朱銀銀は状態のかなりよいものでも4万円ほどですが、中には未使用に近いものもあり、その場合は7万円近くになることもあります。 yahooオークションだと、入札はないですが8万円~ 9万円 でありました。

7. 二朱銀についてのまとめ

日米間の貿易に際し、小判の流出を防ごうと考えられた安政二朱銀など歴史的に見て非常に興味深い銀貨です。秤量貨幣から計数貨幣になった銀貨という意味でも貴重です。もし売却をお考えであれば、まずは贋作でないかの鑑定を受け、古銭専門の業者で買取してもらうことをおすすめします。