[大正政府紙幣]10銭(たいしょうせいふしへい 10せん)を高価買取!古銭の査定ポイントを徹底解説!

1. 10銭を売りたいお客様へ

大正時代に造られた10銭は白銅の硬貨もありますが、こちらは10銭券です。銀価格の高騰を受けて硬貨の製造が難しくなり、不足を補う補助的役割で発行されました。その経緯から当時の貨幣経済の様子を伺い知ることができる歴史的にも価値ある紙幣です。

2. 10銭についての解説

大正6年(1917年)に20銭、50銭とともに政府から発行されました。縦54mm、横86mmの紙幣です。図案は明治時代に発行された改造紙幣からの流用で、一部の文字が変更されただけのデザインです。他、硬貨と同じように発行年が記載されているのが特徴です。10銭については大正6年から大正10年のものがあります。

3. 10銭の歴史

第一次世界大戦で戦争特需となり、大幅な貿易黒字が生まれました。そのため価格高騰によるハイパーインフレーションが起こり、銀価格が急騰しました。結果、銀貨の価値が額面以上のものになり、銀貨を鋳つぶし換金するということが起こり、銀貨は圧倒的な不足に陥りました。それを補う意味で政府から発行されたのが10銭です。1917年の大正6年から1922年の大正11年まで発行されましたが、戦後、銀価格が安定すると再びニッケルとの合金の白銅硬貨が発行されるようになり、昭和23年には小額紙幣整理法が発効され、10銭紙幣は通用禁止となりました。

4. 10銭の希少価値

発行は短期間でしたが、通用していた期間は長いので、それほど高い希少性はありません。発行年度や状態によっても査定価格は変わってきますが、状態が非常によいものであっても、一万円以上になることはあまりないといえるでしょう。

5. 10銭の買取査定ポイント

傷みやすい紙製なので、状態がいいかどうかは重要です。加えて10銭の場合は発行年度によっても査定額は変わってきます。

  • 未使用に近いほどに状態のよいものか
  • 発行年度は何年か

6. 10銭の取引相場価格

一般的に美品といわれるもので1000円程度、未使用に近いものであれば2000円程度、完全未使用であっても3000円程度といったところを基準に、あとは発行年度によっての希少性でさらに上がる可能性があります。
yahooオークションだと、束で出ていることが多いです。一枚で出ているものは数千円です。

7. 10銭についてのまとめ

当時の経済状態がわかる歴史的価値が高い10銭ですので、持っておいて損はないでしょう。しかしもし後々売却を考えるのであれば、まずはよい状態を保っておくために湿気のコントロールなどに注意しなくてはいけません。色褪せにも気を配る必要があります。そういった保管に自信がなければ売却を考えるのもよいですが、そのときには古銭を専門に扱う業者にまず相談されるとよいでしょう。