絵画を高価買取!絵画の査定ポイントを徹底解説!

1. 絵画を売りたいお客様へ

絵画とは対象を平面に描いたものです。単純に「絵」と呼ばれることもありますが、「絵画」は芸術作品に対しての呼称とされることも多いです。一口に絵画といっても、水彩、油彩、フレスコ、版画、ステンドグラスなどその種類は多岐にわたります。また素地も、紙、羊皮紙、麻布、絹布、ガラスなど多くのものに描かれています。さらに描かれた地域により、洋画、日本画などに分けられることもあります。 コレクターも多く、保存状態の良いものや、有名作家の物は高額で取引されることも多いです。

2.絵画についての解説

絵画とは、造形美術の一つで、なんらかの平面の場所の上に描かれたもののことを指します。絵とほぼ同義ですが、「絵画」は芸術作品に対して使われることが多いです。素材、技法などから多岐なジャンルに分けることができます。 たとえば描かれた材料によって分ける場合、鉛筆画、油絵、水彩画、パステル画などに分けることができます。また素地には羊皮紙、牛皮紙、板、ガラスなどの他、壁、天井などの建物に描かれたものも絵画に分類されます。

3.絵画を買取して貰う際の注意点

絵画を売る際には、いくつかの注意点があります。近年ではインターネットからオークションなどで簡単に売買が行えるようになりましたが、専門業者でない個人が参加していることが多く、真贋は分かりづらくなっています。特に絵画の知識が無い方にとって価値が分かりづらいといわれ、買取価格が適正なのか分からないということもよくあります。 中には不当に安い価格で買い取られてしまったり、有名作家の絵画なのにそれに気づかれずに買い取られてしまったりすることもあります。そこで絵画を買取して貰う際の注意点をいくつかご紹介します。

3-1.買取業者の選び方

まず大切なのは買取業者の選び方です。ネットオークションは手軽ですが、知識が無く適正な価格で買い取って貰いたい場合は専門の買取業者を選びましょう。 骨董品の買取業者が多いですが、その中でもまず絵画を専門的に鑑定できる業者を選ぶのがおすすめです。骨董品もジャンルが多いため、その中の全てを専門的に鑑定できるという業者は少ないでしょう。そのため絵画の鑑定・査定を専門的に行っている店を選ぶことが重要です。また絵画の買取実績や販売経路が豊富かどうかも確認しましょう。買取実績が多ければ、それだけ多くの方が絵画をその業者に売っているということです。その理由の1つには買取価格が高いことが挙げられるでしょう。さらに絵画は国内だけでなく、海外にも多くのコレクターがいます。そのため販売経路が豊富であればそれだけ、高額で買取をして貰える可能性が高くなります。

3-2.複数の買取業者を比較する

同じ絵画を専門としている業者でも、洋画、日本画などのジャンルによっては得手不得手がある場合があります。作品の価値を正しく鑑定して貰うためにも、なるべく多くの買取業者を比較しましょう。 近年は、査定だけなら無料で行う買取業者も多くなっています。そのためまずは気軽に査定だけでも行ってみましょう。何社か査定を行って貰う内に、優良な業者が発見できることもあります。

3-3. 絵画をキレイに保存する

絵画は保存状態によって、シミやカビ、破れなどが生じる場合があります。そのため普段から保存方法には気をつけましょう。保管方法は絵画を購入した店舗や、本などに記載してあります。特に有名作家の作品は保存状態が買取価格に大きく影響します。 ただし現在汚れている絵画を買取して貰いたい場合は注意が必要です。軽く拭く程度なら大丈夫ですが、自分で汚れを取ろうとすると絵画自体を傷つけてしまうことがあります。絵画の修復は専門業者でしか行えないほどデリケートなものですから、シミやカビなどの汚れがあってもそのまま買取に出しましょう。専門の買取業者であれば、有名作家のものは正しく評価を行ってくれます。

3-4. まとめ売りもおすすめ

買い取って貰いたい絵画が複数あるならまとめ売りもおすすめです。買取業者によっては複数持ち込むことで優遇して貰える場合があります。またシリーズものの絵画の場合は、揃っていれば買取価格が高くなります。 さらに多くの絵画を持ち込むということは、絵画に興味がある顧客だと認識されるため、今後の付き合いも加味して高額査定が期待できる場合もあります。

3-5.購入時の絵画の詳細を記録・保存しておく

画商や画廊などから絵画を購入する場合は、その作品の詳細をできるだけ教えて貰いましょう。もしオンライン査定をする場合はそれらの情報が活用できます。また高額の絵画を購入する場合は、できだけ鑑定書や証明書などがついたものを選ぶと安心です。買取査定の際にも鑑定書がついていれば高額で買取をして貰える可能性があります。

4. 絵画の種類

一口に絵画といっても、その種類は様々です。技法や素材、描かれた場所、モチーフなどにより分類されます。たとえば描かれた技法で分類するなら、油彩・水彩・テンペラ・フレスコ・パステル・ちぎり絵などに分けられます。種類によってそれぞれコレクターがいますが、水彩や油彩などが描かれた点数も多いため買取価格は高くなります。もちろんそれ以外でも有名作家のものであれば高額査定の可能性はあります。 それでは絵画の種類ごとの詳細をご紹介します。

4-1.油彩画

油彩は油絵具を用いて描かれた絵画のことを指します。画布などのキャンパスに描かれていることが多いですが、紙、木、金属板などに描かれた油彩画も存在します。 また同じ油彩画でも、技法などにより細かく種類は分けられることがあります。たとえば単色で描かれたものはカマイユ、陰影を用いたものはスキアグラフィアなどです。ヨーロッパで発達した技法を使っていれば「西洋画」「洋画」と分類されることもあります。ただしヨーロッパ発祥の水彩、パステル画なども含みます。現代の日本では、洋画といえば油絵を指すことが多いです。

4-2. 水彩画

水彩とは水を溶剤とした絵具で描かれた絵画のことを指します。透明感や空間を表現したい場合によく使われます。また油絵具よりも低価格で購入することができるので、幅広い年齢層に使われています。 歴史はとても古く、旧石器時代まで遡るといわれています。少なくともエジプト王朝時代には、本格的に水彩絵の具を使った水彩画が存在し、中世ヨーロッパでも頻繁に使用されました。また油彩画家の模写やスケッチなどに使用されることも多かったといわれます。

4-3. 日本画

日本画とは日本の伝統的な様式を使って描かれた絵画のことを指します。明治時代に洋画が多く描かれた中で、日本独特の絵画を指すものとして作られた言葉です。岩絵具や、絵絹などの材料や技法が用いられます。水墨画や彩色画もこの日本画に分類されます。 もとは奈良時代~平安時代にかけて大陸から渡ってきた技法や様式などを使って描かれたものを「唐絵」、日本的な主題を書くものを「大和絵」と呼んでいました。そして明治時代になると、洋画が一般にまで浸透し、それに対する言葉として「日本画」が生まれたとされます。 岩絵具、顔料、硯、和紙、藍などを使用して描かれます。

4-4. 版画

版画とは、板などの彫刻や細工を施し、それをインクによって転写させ複数の絵画を制作する技法や絵画のことを指します。印刷する板の素材により、木版画、銅版画などに分類されます。 美術品としての版画がすられた部数や作家などにより価格が決められます。

5.絵画の技法

絵画の種類は多岐に渡るため、技法によって分類されることもあります。特に油彩などは技法が多く、細かく分けていくとその数は膨大になるといわれています。また表現方法で分けると写生画、空想画、風刺画などに分けられます。 時代によって様々な技法が生み出され、今でも使われているもの、呼び名が変わったものなどがあります。そんな絵画の技法の一部をご紹介します。

5-1.油彩の技法

油彩画には特に多くの技法が存在します。過去に作られた多くの技法が今でも使われ、沢山の絵画が生まれ続けています。
  • グレーズ技法
    グレーズは透明な絵具を重ねていきます。油彩画の技術が確立した約600年前から使われてきたとされます。油を多く使って絵具を重ねるので、透明感があり美しい絵肌になるのが特徴です。
  • スフマート技法
    スフマートとはイタリア語で「煙」という意味です。輪郭をはっきりださず、曖昧な空気感を出すのに用いられます。「モナリザ」などに使用されている技法です。
  • グラデーション技法
    何色かを置いたあと、境目をぼかすことによりつなぎ目を自然に見せる技法です。油絵具は乾燥が遅いので、向いている技法です。
  • インパスト技法
    厚く塗った絵具の上に筆致を際立たせる技法です。絵の表面が凹凸になるため、筆跡が分かりやすくなっています。

5-2. 水彩画の技法

油彩画と同じく、水彩画にも数多くの技法が存在します。
  • ウォッシュ
薄く溶いた水彩絵具を薄く塗る代表的な技法です。似た色を複数用意し、滲みを出すことで深みを出していきます。
  • オーバーレイング
重ね塗りとも呼ばれる技法です。油彩画と違い、段階をおって書き込んでいきます。
  • 拭き取り
一度塗った色を拭き取る技法です。絵具が乾いてから拭く、乾く前に拭くなど表現方法により様々な方法がとられます。

5-3.切り絵

切り絵は、下絵を黒い紙に固定し、いらない部分を切り取って作られた絵画のことを指します。水彩や油彩に比べると認知度は低いですが、白と黒のコントラスト、独特の造形に愛好者が多くいます。

6.絵画の取り扱い方

絵画は状態が大きく買取価格に影響してきます。そのため絵画の保存方法はとても重要です。また絵画といっても描かれた素材や絵具などによって取り扱い方は変わってきます。 多くの絵画を所有している方は押入れや倉庫などにしまっている方も多いですが、普段なかなか見ない場所だからこそしっかりとした保存が大切です。 それでは主な絵画の取り扱い方をご紹介します。

6-1.絵画(版画)を飾る場所

湿気は絵画にとって天敵です。カビやシミの原因となるので気をつけましょう。特に加湿器や冷暖房器には近づけないようします。絵画にとって最適な温度は室温約25℃、湿度約55%とされています。 また直射日光は変色や色あせの原因となります。白熱電球をあてることも多いと思いますが、日常的に当てていると変色の原因となるので、普段は室内の自然光で鑑賞しましょう。

6-2. 額縁

額縁も絵画の一部なので定期的に手入れをしましょう。乾いたやわらかい布でやさしく拭きます。水拭きをすると、水分が染み込みシミやカビの原因となります。また定期的に劣化や歪みがないかをチェックしましょう。

6-3. 箱

絵画の箱は保管や買取のことも考えて大切にとっておきましょう。箱には作家やタイトル、販売店などが書かれていることが多いので、証明書代わりにもなります。日本画の場合は共箱といい、こちらも価値の証明となります。

7. 絵画の保管方法

高額な絵画などは大切にしまっておきたい方も多いですが、収納場所には注意が必要です 日本は湿気が多い気候のため、何の対策も行わずに保管しておくとカビやシミが発生することもあります。また保管場所によっては破れや色落ちが発生してしまうことも多いです。ここでは絵画を保管する際のコツなどをご紹介します。

7-1.専用ケース

絵画を専用の中性紙ケース・収納棚式ケースに入れる方法です。外部からの衝撃や虫から守ることができます。また立てて保管すると変形を防げます。高額ものやお気に入りの絵画を保管する際にはおすすめの方法です。

7-2押入れ・クローゼット

日本の家では押入れなどにしまっておく方も多いですが、通気性が悪く湿度も高いのでできれば避けましょう。他に収納場所がない場合は、市販の湿気取りを置いたり、すのこを使って床から浮かせたり、定期的に風を通したり、頻繁に虫干しするなどの工夫が必要です。

7-3. トランクルーム

トランクルームは、コンテナや建物を利用した貸倉庫のことです。月額料金などを支払って契約します。自宅に収納スペースがない方、快適に絵画を保管したい方、セキュリティー面で安心したい方におすすめです。 しかしトランクルームを選ぶ際には注意が必要です。安価なトランクルームの中には空調管理がないものもあります。絵画を保存する際には、一定の温度や湿度が必要なので、空調管理がしっかりしているところ、直射日光が入らないところを選びましょう。

8.絵画の歴史

絵画の歴史はとても古く、原始美術と呼ばれるものが旧石器時代には存在しました。洞窟絵画などが多く発見されています。この洞窟絵画は水彩で描かれたものといわれています。古代文明が発展した場所では、いずれも独自の美術が発展しました。たとえばエジプト文明では数多くの壁画が描かれています。 油絵具を使った技法が確立したのは水彩よりかなり後の時代、中世になってからです。15世紀頃にネーデルランド地方で、油彩技法は確立したといわれています。そこから数多くの技法や表現方法が生まれ、現在へと至っています。

9. 絵画の買取査定ポイント

絵画の買取基準は特殊とされています。それは無名作家の作品か、有名作家の作品かによって大きく価格が異なるからです。小さいサイズの絵画でも、大きなサイズの無名作家のものより高額だったということは良くあります。また所有者が無名だと思っていても実は有名作家のものだったという場合もあります。そのため査定はとても重要です。 ここでは絵画を買取して貰う際の代表的なポイントをご紹介します。

9-1.絵画の状態

色あせ、シミ、カビなど保存状態が悪ければ買取価格は下がってしまうことが多いです。しかし有名作家の場合であれば、多少状態が悪くでも高値がつく可能性もあります。また高額な額であれば、額自体の価格も加味される場合もあります。

9-2.絵画の真贋

特に有名作家のものであれば真贋はとても重要です。サインや落款、技法、入手ルートなどを確認します。無名作家のものと鑑定されれば価格はぐっと下がってしまいます。 そのため専門の鑑定士がいる買取業者を選ぶことや、複数の業者を比較することが大切です。

9-3. 市場価値

絵画の買取価格には市場価値が大きく影響します。人気のある作家ほど価格は高くなります。そのため、数多くの販売経路を持っている業者ほど高値で売ることができるため、買取価格も高くなる傾向にあります。

10. 絵画の取引相場価格

絵画は作家、保存状態などによってその価格帯は幅広く、数千円のものから数億円のものまで存在します。 たとえば山本大貴の油彩美人画「at dawn」は約370万円です。サイズは額寸:幅(縦×横)約49×68.5cm、画面寸:幅約33×53cm、で痛みはなく本物保証がされています。 また加山又造の日本画「火山風景」は約320万円です。日本画の巨匠が書いた一点もので、公式鑑定済みです。サイズは額縁43.5×52.5cm、画面 25.2×34.4cmです。

11.絵画の買取についてのまとめ

絵画は平面になんらかの材料を使い描かれた芸術のことを指します。古くから芸術の表現方法として存在し、旧石器時代には既に描かれていたといわれています。 技法、素材によって多岐に分類され、代表的なものでは、水彩、油彩、版画、鉛筆画名などがあります。また描かれた主題により、歴史画、宗教画、静物画などに分けられる場合もあります。 コレクターも多く、有名作家のもの、保存状態の良いものであれば高額査定の可能性もあります。