袱紗(ふくさ)を高価買取!煎茶道具の査定ポイントを徹底解説!

1. 袱紗(ふくさ)を売りたいお客様へ

煎茶道において袱紗は、茶道具を清めるのに使われる布です。茶芯壺や仙媒などを清めるのに使用されます。素材には絹、木綿が主に使われ、無地や柄の入ったものなど様々種類があるのが特徴です。大きさは流派によって異なることもあります。あらかじめ茶席に袱紗を置いて手前を初める流派が多くなっています。 袱紗は保存が難しいため、残念ながらあまり骨董品としての買取相場は高くありません。ただし精密な刺繍が施されているものや、金糸が使われているものなどは買取相場が高くなっています。

2. 袱紗(ふくさ)についての解説

袱紗は、茶葉の入れ物である茶芯壺や、茶葉を測って急須に入れるための道具である仙煤などを拭くために使われます。主に絹や木綿でできており、無地や柄のものなどがあります。 取り扱いは流派によって異なります。多くはあらかじめ茶席に袱紗を置いた狀態で手前を初めるのが一般的です。野点の場合は、その他の煎茶道具と共に提籃(籠)に入れて持ち運びます。袱紗は消耗品ですが、時代によっては骨董品にもなります。

3. 袱紗(ふくさ)の歴史

元々は貴重品などが収められた箱の上に掛けられていた風呂敷だったとされます。風呂敷の歴史は古く、奈良時代にはすでに存在していたと言われています。そして室町時代に入るとお風呂で使われ始めました。それは将軍足利義満が、屋敷の湯殿に大名たちを招いた時のことです。大名たちは脱いだ着物を間違えないように、自分たちの家紋の入った袱紗で包んでいたと言われます。 江戸時代に入っても風呂敷は「平包」や「袱紗」など様々な名前で呼ばれていました。そしてだんだんと用途ごとに分かれていったとされます。現在では煎茶道や茶道で使用するほか、祝儀や不祝儀を包むのにも使われています。

4. 袱紗(ふくさ)の代表作や作者

  • 偕楽園御庭織 袱紗(かいらくえんおにわおり ふくさ)   江戸時代後期
  • 刺繡袱紗(ししゅうふくさ)               江戸時代
  • 井上馨還暦所懐歌染袱紗(いのうえかおるかんれきしょかいかぞめふくさ)1896年

5. 袱紗(ふくさ)の買取査定ポイント

いつの時代に、誰によって作られたかが査定のポイントとなります。また袱紗は保存狀態が特に重要で、新品同様でシミや汚れ、破れがないかが重要です。また時代がわからない場合でも、精緻な刺繍が施されていたり、有名作家の手による作品であれば高値がつく可能性もあります。 代表的な査定ポイント
  • どの時代の誰の作品であるぁ(証明書や鑑定書があれば尚良し)
  • 作者の署名があるか
  • 保存状態は良好か(シミやシワ、破れなどの汚れがない)

6. 袱紗(ふくさ)の取引相場価格

袱紗はどの時代の誰の作品であるかによって値段が異なります。また美しい刺繍が施してあるものは人気があります。 例えば「白象に唐子絹織物刺繍袱紗」は約35万円です。こちらはサイズが約65cm×71cmの絹織物に白象と子どもの美しい刺繍が施してあります。 またサイズ約63.5 cm×72 cmの「絹織物金糸中国朝廷図袱紗」には約5万6千円の値がつきました。こちらは中国の朝廷の様子が刺繍してありますが、折れシワや変色が見られるため少し値段が落ちました。 このように絵柄や保存状態はかなり価格に影響してきます。

7. 袱紗(ふくさ)の買取についてのまとめ

袱紗は茶道具を清めるために使用される布のことです。煎茶道では絹の他、木綿が使用されることもあります。おもに茶芯壺や仙媒を清める目的で使われます。無地や柄物など様々な種類が存在します。元々は、貴重品を収めた箱の上に乗せる布であったとされています。 袱紗は消耗品ですが、骨董品も多く存在します。人気のある作家のものや、時代が分かるもの、新品同様のものは高額査定の可能性もあります。