風炉（ふろ）を高価買取！茶道具の査定ポイントを徹底解説！

1.風炉を売りたいお客様へ

茶道具の中で主役級といっても過言ではないほど重要なものが風炉です。茶釜と風炉がなければ、お茶を立てることはできません。風炉とはお茶の場でお湯を沸かすための道具で、灰と炭で火入れし、そこに釜をかけて使います。骨董品として驚きの高値取引されることがある風炉、あなたのご自宅に眠っているものが高額査定がつくものかもしれません。風炉の査定ポイントなどをまとめて紹介していきます。

2.風炉についての解説

風炉とは、大きく分けて3種類あります。
  • 土風炉
土風炉とは素焼きされた陶器に黒漆を塗り磨き上げたもので、同じ土風炉の中でも、眉風炉や道安風炉などがあります。中に入れる灰も風炉の種類によって変わります。五徳を使用した上に釜を乗せて使用します。
  • 唐銅風炉
唐銅風炉は唐銅でできていて、風炉の肩に直接釜がかけられる仕組みになっています。そのため一般的な唐銅風炉には五徳がいりません。
  • 鉄風炉
鉄風炉はその名の通り鉄を使った風炉です。鉄風炉の下には焼き物を敷いて使用します。 この他にも、当時きや板製の風炉も稀にありますが、主な風炉はこの3種類です。

3.風炉の歴史

風炉はお茶の道具として中国で生まれ、鎌倉時代初期の頃に仏具と一緒に渡来してきたと言われています。その後、江戸時代に煎茶の流行に伴い日本でも作られるようになりました。当初、お茶を立てるときには１年を通して風炉を使ってお湯を沸かしていましたが、千利休の時代から、風炉は夏場につかい、冬の間は畳を切って炉壇を作り火入れをする炉を使うようになりました。

4.風炉の代表作

  • 色絵松竹梅文丁字風炉（いろえしょうちくばいもんちょうじふろ）
江戸時代後期　高さ22.3cm　愛知県陶磁美術館蔵

5. 風炉の買取査定ポイント

  • 汚れ・ホコリ・欠け・割れなどがないか
  • 純銀製の場合高額買取
  • 輪ジミやサビがないもの
  • 付属品の有無　箱や説明文などが一緒に残っていると査定額アップ
  • 作者や歴史がわかると高額査定の可能性あり
  • 釜とセットの風炉釜の方が高値がつきやすい

6.風炉の取引相場価格

風炉の取引相場価格は数千円から数十万円を優に越すこともあります。作者や窯が分かっているもので、数万円から数十万円、また作者が不明でも状態が良かったり、美術品として評価されれば数万円の価格がつくことも。一例として、純銀製の龍明作の風炉釜は60万円以上の値がつきます。はそのため、しっかりとした鑑定眼を持った骨董店に査定を依頼するのが大切です。

7.風炉の買取についてのまとめ

風炉は年月が経っても実用品として使用できる他、鑑賞用としても非常に人気が高い茶道具です。錆や輪ジミがあっても専門的なクリーニングを行うことができる場合があるので、まずは一度査定に出されてみてはいかがでしょうか。